等級ステップ昇格プロセスの調整常勤換算
構成されている場合、「等級ステップ昇格の実行」および「等級ステップ・レートの同期化」プロセスで、給与を按分するときに就業者のアサイメントの常勤換算ではなく調整常勤換算が使用されます。
常勤換算(または調整常勤換算)に基づいて給与を按分するようにプロセスを構成するには、等級ラダーの給与調整タイプを使用します。 この図は、Redwoodの「等級ラダー」ページの「給与調整タイプ」属性を示しています。 この属性はこの拡張機能で導入されたものでなく、従来の「昇格等級ラダー」ページでも使用できます。 この拡張機能の変更点は、常勤換算に基づいて調整するように等級ラダーを設定した場合に、調整常勤換算を使用するようプロセスを構成できることです。
等級ラダーの給与調整タイプ
常勤換算に基づいて給与を按分するときに、プロセスでは常勤換算と調整常勤換算のいずれかが使用されます。どちらが使用されるかはORA_CMP_USE_AFTE_INSTEAD_FTEプロファイル・オプションの値と次のロジックによって決まります:
- プロファイル・オプション値が「いいえ」の場合、個人のアサイメントの常勤換算を使用して給与が調整されます。
- プロファイル・オプションが「はい」で、調整常勤換算がnullまたはゼロの場合、個人のアサイメントの常勤換算を使用して給与が調整されます。
- プロファイル・オプションが「はい」で、調整常勤換算が非nullでゼロ以外であれば、個人のアサイメントの調整常勤換算を使用して給与が調整されます。
等級ステップ昇格のページおよびレポートでは、すべてのケースで属性に常勤換算のラベルが付けられます。
この拡張機能により、等級ステップ昇格の常勤換算計算が給与計算と整合します。
有効化のステップ
常勤換算のかわりに調整常勤換算を使用するようにプロファイル・オプションを構成するには、「設定および保守」タスクで次のステップを実行します:
- 「管理者プロファイル値の管理」タスクを検索してクリックします。
- ORA_CMP_USE_AFTE_INSTEAD_FTEプロファイル・オプションを検索して選択します。
- 「レベル」を「サイト」に設定します
- 「プロファイル値」フィールドを「はい」に設定します。
ヒントと考慮事項
金額の調整方法は次のとおりです。 この拡張機能で唯一異なる点は、プロファイル・オプション値が「はい」で、アサイメントの「調整常勤換算」フィールドが入力されている場合に、調整常勤換算が常勤換算のかわりに使用されることです。
ユーザーによって給与額が決定される場合:
プロセスでは、等級ラダーに設定されている給与調整タイプに従って、給与額が常勤換算に基づいて按分されます。 各給与調整タイプに対して行われる処理は次のとおりです。
プロファイル・オプション値が「いいえ」の場合
- 給与調整タイプ = 1より小さい常勤換算: 常勤換算が1未満のときにのみ、給与額が調整されます。
- 給与調整タイプ = 1と等しくない常勤換算: 常勤換算が1未満または1より大きいときに、給与額が調整されます。
- 給与調整タイプ = 空白: 給与額は調整されません
- 常勤換算が1の場合、給与額は調整されません。
プロファイル・オプション値が「はい」で、個人のアサイメントの調整常勤換算の値が非NULLでゼロ以外である場合:
- 給与調整タイプ = 1より小さい常勤換算: 調整常勤換算が1未満のときにのみ、給与額が調整されます。
- 給与調整タイプ = 1と等しくない常勤換算: 調整常勤換算が1未満または1より大きいときに、給与額が調整されます。
- 給与調整タイプ = 空白: 給与額は調整されません。
- 調整常勤換算が1の場合、給与額は調整されません。
プロファイル・オプション値が「はい」で、調整常勤換算がNULLまたはゼロの場合:
- 給与調整タイプ = 1より小さい常勤換算: 常勤換算が1未満のときにのみ、給与額が調整されます。
- 給与調整タイプ = 1と等しくない常勤換算: 常勤換算が1未満または1より大きいときに、給与額が調整されます。
- 給与調整タイプ = 空白: 給与額は調整されません。
- 常勤換算が1の場合、給与額は調整されません。
簡易コンポーネントによって給与額が決定される場合:
プロセスでは、等級ラダーに対して選択された給与調整タイプは無視されます。 プロセスでは、常に常勤換算変更の昇格等級ラダー・レート・コンポーネントが他のコンポーネントとともに按分されます。
プロファイル・オプション値が「いいえ」の場合:
- 常勤換算が1と等しくない場合、プロセスでは、昇格等級ラダー・レート・コンポーネントを含むすべてのコンポーネント金額が調整されます
- プロセスでは、常勤換算が1の場合、コンポーネント金額は調整されません
プロファイル・オプション値が「はい」で、個人のアサイメントの調整常勤換算の値が非NULLでゼロ以外である場合:
- 調整常勤換算が1と等しくない場合、プロセスでは、昇格等級ラダー・レート・コンポーネントを含むすべてのコンポーネント金額が調整されます。
- プロセスでは、調整常勤換算が1の場合、コンポーネント金額は調整されません
プロファイル・オプション値が「はい」で、調整常勤換算がNULLまたはゼロの場合:
- 常勤換算が1と等しくない場合、プロセスでは、昇格等級ラダー・レート・コンポーネントを含むすべてのコンポーネント金額が調整されます。
- プロセスでは、常勤換算が1の場合、コンポーネント金額は調整されません
主なリソース
調整常勤換算および給与の詳細は、次のヘルプを参照してください:
- 『グローバル人事管理の使用』ガイドの「調整常勤換算」
- 報酬の実装ガイドの給与調整タイプが提示昇格および給与更新の給与額に与える影響
- Oracle Fusion Cloud Compensationリリース25B新機能: 「給与計算における調整常勤換算の導入」