新しい価格設定オプション
Oracle CPQ 25Bには、次の価格設定オプションが導入されています:
- 料金固有の製品価格調整使用可能
- 見積の価格設定をトリガーするときに関連する明細品目を含める
- 非使用料金の拡張価格設定構造の出力
料金固有の製品価格調整使用可能
料金定義ですべての品目の割引または値入れをサポートします。
- このブール型オプションは、デフォルトで「オフ」に設定されます。
- 割引/値入れ価格モデルで定義された料金が顧客にない場合、このオプションはアップグレード時に自動的に「オン」に設定されます。
このオプションが使用可能になっている場合は、料金定義が一致する場合にのみ、価格設定実行によって製品価格に割引または値入れが適用されます。また、料金定義が一致するかぎり、非製品価格の割引を製品価格に適用できます。
逆に、オプションが使用不可になっている場合、製品価格は他の製品価格によってのみ調整できます。料金定義が一致しているかどうかに関係なく、製品価格に割引または値入れを適用できます。この場合、2番目の調整価格モデルからの料金が使用可能になります。
複数の価格タイプ、料金タイプまたは料金定義を使用している顧客には、このオプションを有効にすることをお薦めします。このオプションは、次のオプションが有効になっている場合にのみ有効にできます:
- 価格表の複数料金を全体として適用
- 既存の料金にのみ調整を適用
見積の価格設定をトリガーするときに関連する明細品目を含める
Oracle CPQ 25Bでは、数量集計をサポートするために、新しい価格設定オプション「見積の価格設定をトリガーするときに関連する明細品目を含める」が導入されました。
- このブール型オプションは、デフォルトで「オフ」に設定されます。
- 数量集計を有効にするには、このオプションを「オン」に設定します。
見積中に価格設定エンジンがトリガーされると、パフォーマンスを最適化するために、明細品目のサブセットのみの価格が設定されることがあります。たとえば、「カタログから追加」や「部品検索から追加」などの処理によって新しい明細品目が追加されると、新しく追加された品目のみに価格が設定されます。増分価格設定が使用可能になっている場合は、変更された明細品目のみが価格設定されます。
ただし、数量集計のオプションが使用可能になっている場合、システムには、価格設定された品目と同じ部品番号を共有する見積明細品目も含まれます。これにより、同じ部品番号の品目が一緒に価格設定されるようになります。
非使用料金の拡張価格設定構造の出力
階層または属性ベースの料金を使用していない顧客は、これらのロジックをバイパスしてパフォーマンスを高めることができます。
- オフ(デフォルト)
- 階層構造に対して使用可能
- 属性ベースの料金に対して使用可能
- すべてに対して使用可能
このオプションが使用可能になっている場合は、価格設定実行により、1回限りの料金と定型料金の階層構造と属性ベースの料金マトリックスが「レート・カード構造」フィールドに出力されます。出力は料金の計算方法を説明するのに役立ちます。ただし、階層構造や価格マトリックスが大きい場合は、パフォーマンスのオーバーヘッドが発生する可能性があります。
このオプションがオフの場合、価格設定実行では、1回限りの料金と定型料金の階層構造と属性ベースの料金マトリックスは出力されません。
使用料金の場合は、このオプションが使用可能になっているかどうかに関係なく、価格設定実行では常に階層構造、属性ベースの料金マトリックスおよびレート・カードが出力されます。
新しい価格設定オプションでは、見積全体の階層集計、料金固有の価格設定がサポートされ、階層または属性ベースの料金を使用していない顧客は、これらのロジックをバイパスしてパフォーマンスを高めることができます。
有効化のステップ
Oracle CPQ更新25Bで、この機能の一般提供が始まったときに、Oracle CPQ管理のオンライン・ヘルプを参照してください。