Redwood: 新規ユーザー経験を使用したプランニング例外の管理
プランナがエンタープライズ・サプライ・チェーン・プランを操作する最も一般的な方法の1つは、例外による管理です。プランニング・プロセスで生成された例外を管理するRedwoodページでは、例外タイプ、組織、品目、その他の値など、関心のある例外を効率的にフィルタできます。その後、例外から、需要と供給に固有の例外タイプに関する供給と需要のページや、詳細な分析用に作成したピボット表など、関心のある後続のページにドリルできます。
Redwoodの「プランニング例外の管理」ユーザー経験のこの初期リリースには、例外の詳細を表示およびフィルタし、オーダーベース例外との間でのコンテキストによる移動に必要なコア機能が含まれています。
例外の概要
例外を含むページをオープンすると、次のスクリーンショットに示すような表が表示されます。この例では、「例外」セクションは「SN例外」ページにあります。
供給プラン・ページに表示されている例外
例外ツールバー
例外ツールバーには、主要な処理があります。
例外ツールバー
- 例外セレクタ – プランの例外グループおよび例外を含む値リスト(LOV)。
- ドリル先 – 例外グループから1つ以上の例外を選択するか、例外から1つ以上の例外詳細を選択することで、例外関連のコンテキストをドリル先の表に渡すことができます。「ドリル先」メニューからドリル先を選択すると、一時的なページがオープンします。ドリル先をさらに追加するには、右上隅の「処理」メニュー(...)で「リンクの管理」を選択します。
- 処理 – 例外の表示を保存、復元および削除します。
- 表示 – 以前に保存した表示を選択できます。この表示には、例外グループまたは例外の詳細をレビューするために必要な一連の列が含まれています。
- エクスポート – 現在のフィルタ条件によって返された例外コンテンツをスプレッドシートにエクスポートします。列は現在の表示に基づいています。
- 列 – 例外表に表示する列を選択できます。次のようにして列を順序変更できます:
- 「列」ドロワー内で、等号(=)をつかみ、列を上下に移動できます。
- 「例外」表内で、列をドラッグ・アンド・ドロップして順序を変更できます。
例外セレクタ
例外フィルタを使用して、表示する例外グループまたは例外を選択できます。需要例外は、デフォルトで表示される例外グループです。
例外セレクタに表示される例外グループおよび例外
選択できる例外グループと例外を次に示します。例外グループを選択すると、表には、そのグループに属するすべての例外のインスタンスの詳細が表示されます。個々の例外を選択すると、表には、選択した例外のインスタンスの詳細が表示されます。グループ化されるのはオーダーベース例外のみです。メジャーベース例外は、個別の選択および表示のみが可能です。
オーダーベース例外とメジャーベース例外の例外グループおよび例外
カッコ内の数字は、プランによって計算された例外インスタンスの数を表します。たとえば、「需要例外」(234)は、需要例外にグループ化された254個の例外インスタンスがあることを意味します。「リソース能力制約による遅延需要」(4)は、リソース能力制約による遅延需要例外が4つあることを意味します。
オーダーベース例外は、供給プランおよび需要と供給プランに対して計算されます。
メジャーベース例外は、供給プラン、需要と供給プラン、需要プラン、補充プランおよびセールス・アンド・オペレーションズ・プランに対して計算されます。
例外の検索およびフィルタリング
例外検索バーを次のスクリーンショットに示します。
例外検索
- キーワード検索 – 例外表の列全体を検索できます。需要例外、品目例外、サプライヤ例外、供給例外およびメジャーベース例外について、品目または組織を検索できます。また、リソース例外についてはリソースまたは組織を検索できます。キーワード検索では大文字と小文字が区別されず、「次を含む」演算子を使用して検索が実行されます。
- 提示フィルタ – 列固有のフィルタを適用できます。たとえば、「リソース」列で1つ以上のリソースを選択して、リソース生産能力制約の例外詳細を検索できます。例外グループで、およびメジャーベースの例外に対して、使用可能なデフォルトのフィルタがあります。
- フィルタ – デフォルトのフィルタ以外の列を選択してフィルタできます。
- 保存済検索 – 現在のキーワード検索および提示フィルタの値を、名前を付けて保存済検索に保存し、一連の検索フィルタを再利用できるようにします。
例外詳細
例外表では、オーダーベース例外およびメジャーベース例外の例外詳細を表示できます。
供給プランの例外で再スケジュールされるオーダーの例を次に示します。
供給プランで再スケジュールされるオーダーの例外詳細の例
供給プランでのリソース過負荷例外の例を次に示します。
供給プランでのリソース過負荷の例外詳細の例
セールス・アンド・オペレーションズ・プランでのメジャーベース例外の例を次に示します。
セールス・アンド・オペレーションズ・プランでのメジャーベースの例外詳細の例
オーダーベース例外ごとに、例外表には、例外グループに基づく一連のデフォルトの列と、特定の例外に基づく追加の列が表示されます。例外グループを表示すると、グループ内の例外の追加の列とグループのデフォルトの列すべての組合せが表示されます。
メジャーベース例外には、例外構成のメジャーのディメンション階層レベルに基づくデフォルトの列と追加の列があります。メジャーベース例外はグループ化されません。
例外フィルタおよび提示フィルタ
フィルタは、オーダーベース例外に表示されるすべての例外詳細列で使用できます。メジャーベース例外のフィルタは、デフォルトの列でのみ使用できます。
次の表は、オーダーベース例外のデフォルトの列と提示フィルタのリストを例外グループ別に示しています。
オーダーベース例外のデフォルトの列および提示フィルタ
次の表は、メジャーベース例外のデフォルトの列と提示フィルタを示しています。
メジャーベース例外のデフォルトの列および提示フィルタ
「フィルタ」ドロワー
「フィルタ」ボタンをクリックすると「フィルタ」ドロワーがオープンし、「例外」のいずれかの列をフィルタできます。
「例外」の「フィルタ」ドロワー
このドロワーでは、フィルタ可能な列がグループに配置されます。
「フィルタ」ドロワーのフィルタ・グループ
実行できるフィルタリングのタイプ(単一値、複数値、日付、数値範囲など)は、各列のデータ型によって異なります。
「結果の表示」をクリックしてフィルタを適用し、例外検索バーに追加します。
列のソート
適用されたフィルタによって返される例外詳細行は、いずれかの列の値に従います。列ヘッダーをクリックして、昇順、降順およびソートなしを切り替えます。ソート方向は、列ヘッダーの横にある矢印で示されます。
例外詳細の列のソート
例外のドリル先およびドリル元
供給および需要、資材プラン、リソース・プラン、遅延需要分析およびユーザー定義のページから例外にドリルできます。ドリル先は、関連するナビゲーション・コンテキスト(品目や組織など)を例外表に渡し、関連する詳細を表示します。ドリル先例外は、オーダーベース例外でのみサポートされています。他のページから例外にドリルすると、需要例外グループがデフォルトで選択されます。ただし、例外表で異なる例外グループまたは例外に切り替えても、ナビゲーション・コンテキストは保持されます。
供給および需要からのドリル先例外
例外から供給および需要、遅延需要分析、資材プラン、リソース・プランまたはユーザー定義のページにドリルできます。ドリル元例外は、関連するナビゲーション・コンテキストを渡します。
リソース・プランへのドリル元の例外
例外でナビゲーション・コンテキストを消去するには、「処理」メニュー(...)で「コンテキストの消去」を選択します。この処理は、ナビゲーション・コンテキストのみを消去します。列データは、引き続きフィルタおよびソートできます。
ナビゲーション・コンテキストの消去
例外RESTサービス
この更新には、例外用の新しいRESTサービスが含まれています。オーダーベース例外用RESTサービスは、例外グループに基づいており、供給プランおよび需要と供給プランに適用されます。
例外用RESTサービス・リソース名
この更新では、供給プラン、需要と供給プラン、需要プラン、補充プランおよびセールス・アンド・オペレーションズ・プランに適用されるメジャーベース例外用の新しいRESTサービスも導入されています。このRESTサービスでは、例外メジャーのディメンション階層レベル名およびレベル・メンバーに関連する詳細が、デフォルトの列の詳細とともに提供されます。
メジャーベース例外用RESTサービス
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
- キーワード検索に値を入力するか、提示フィルタから値を選択すると、その値で既存のドリルダウン・コンテキストが上書きされます。
- 例外のデフォルトの保存済検索は、他のページから例外へのナビゲーション・コンテキストを上書きします。ドリルダウン・ナビゲーション・コンテキストの例外では、保存済検索をデフォルトとして使用しないでください。
- ページの領域を増やすために、例外とその詳細のみを表示するページでは、ページレベル検索バーを非表示にすることを検討してください。
これらの機能のデモを次に示します:
主なリソース
- 詳細は、Oracle Help CenterのOracle Supply Chain Management Cloud REST APIガイドを参照してください。
アクセス要件
次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- プランニング例外構成の表示(MSC_VIEW_PLANNING_EXCEPTIONS_PRIV)
- 「供給プランニング」作業領域のモニター(MSC_MONITOR_SUPPLY_PLANNING_WORK_AREA_PRIV)
- 「需要および供給プランニング」作業領域のモニター(MSC_MONITOR_DEMAND_AND_SUPPLY_PLANNING_WORK_AREA_PRIV)\
- セールス・アンド・オペレーションズ・プランニングの管理(MSC_MONITOR_SALES_AND_OPERATIONS_PLANNING_WORK_AREA_PRIV)
- 補充プランニングの管理(MSC_MONITOR_REPLENISHMENT_PLANNING_WORK_AREA_PRIV)
- 「需要管理」作業領域のモニター(MSC_MONITOR_DEMAND_MANAGEMENT_WORK_AREA_PRIV)
これらの権限は、この更新の前から使用可能でした。