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ルックアップウィンドウでのレコードの検索

ルックアップウィンドウを使用して、作業中のレコードに関連付けるレコードを検索して選択します。通常、[ルックアップ]ウィンドウは、フィールドの横にある[ルックアップ]アイコンをクリックして開きます。作業中のレコードタイプによっては、レコードの[詳細]ページの関連情報セクションで[追加]をクリックしてルックアップウィンドウを開くこともできます。また、スマート関連付けが有効な場合は、特定の状況でルックアップウィンドウが自動的に開きます。スマート関連付けの詳細は、「スマート関連付けおよび自動解決機能について」を参照してください。

ルックアップウィンドウの外観と動作は、次の内容によって異なります。

  • 企業に対して有効な検索のタイプ。企業の管理者が企業に対して選択した検索のタイプ(キーワード検索またはターゲット検索のいずれか)に応じて、ルックアップウィンドウは次のように動作します。
    • キーワード検索が有効な場合。単一のテキストフィールドが[ルックアップ]ウィンドウに表示されます。検索基準を入力してEnterキーを押すか、[ジャンプ]をクリックしてレコードリストを絞り込むことができます。

      注: 一部のレコードタイプではキーワード検索がサポートされていません。キーワード検索が企業のデフォルト検索タイプの場合、このようなレコードタイプについては、[ルックアップ]ウィンドウでターゲット検索を実行できます。

    • ターゲット検索が有効な場合。クイックフィルター検索フィールドが[ルックアップ]ウィンドウに表示されます。検索基準を入力してEnterキーを押すか、[ジャンプ]をクリックしてレコードリストを絞り込むことができます。[詳細]リンクも表示されます。このリンクは、「[高度な検索]の使用」の場合と同様です。企業でブックを使用している場合は、ブックセレクタも表示されます。ブックセレクタを使用すると、特定のユーザーまたはブックに属するレコードに検索を絞り込むことができます。詳細は、「ブックセレクタの使用」を参照してください。

      検索タイプは「ターゲット検索」をお勧めします。キーワード検索とターゲット検索の詳細は、「ターゲット検索について」および「キーワード検索について」を参照してください。

  • [ルックアップ]ウィンドウの関連付けのタイプ。ルックアップウィンドウは、操作しているレコードにリンクさせるレコードを1つ選択できる単一関連付けウィンドウ、または操作しているレコードにリンクさせるレコードを複数選択できる複数関連付けルックアップウィンドウのどちらかとなります。たとえば、次の方法で担当者をタスクにリンクできます。
    • [タスク詳細]ページで、タスクのプライマリ担当者を追加する場合は、[プライマリ担当者]フィールドの[ルックアップ]アイコンをクリックします。この場合、単一の関連付け[ルックアップ]ウィンドウが開き、タスクのプライマリ担当者として1人の担当者を選択できます。
    • [タスク詳細]ページの[担当者]関連情報セクションでは、複数の担当者をタスクにリンクできます。この場合は、[担当者]関連情報セクションで[追加]をクリックします。複数関連付けルックアップウィンドウが開き、タスクにリンクさせる担当者を1人以上選択できます。
    • 企業の管理者が[担当者]フィールドを[タスク詳細]ページに追加した場合は、そのフィールドの[ルックアップ]アイコンをクリックすると、複数の担当者をタスクにリンクできます。複数関連付けルックアップウィンドウが開き、複数の担当者を選択できます。選択した担当者が[担当者]フィールドにリストされ、[タスク詳細]ページの[担当者]関連情報セクションにもリストされます。
  • 企業の管理者がレコードタイプに対して設定した検索レイアウト。たとえば、[ルックアップ]ウィンドウを使用して担当者レコードにリンクする取引先レコードを検索する場合、[ルックアップ]ウィンドウの外観は、ユーザーの役割に対する[取引先]レコードタイプの検索レイアウトによって決まります。
  • 企業プロファイル上の[ルックアップウィンドウ内のレコードタイプリスト]設定。この設定では、ルックアップウィンドウでの検索対象を定義済みレコードリストに限定できるかどうかを決定します。この設定の値はデフォルトで[有効化]になっており、ルックアップウィンドウでの検索対象を限定できるようになっています。詳細は、このトピックの「検索を制限するためのリスト」の項を参照してください。

検索レイアウトで制御される[ルックアップ]ウィンドウの機能

企業の管理者が設定してユーザーの役割に割り当てた検索レイアウトに基づいて、ルックアップウィンドウの動作が次のように決まります。

  • クイックフィルターフィールド。企業でターゲット検索が有効な場合は、ユーザーの役割に対するレコードタイプの検索レイアウトによって、[ルックアップ]ウィンドウでのクイックフィルターフィールドの使用方法が次のように決まります。
    • 企業の管理者が検索レイアウトで検索フィールドを使用可能にしていない場合、クイックフィルターは使用できません。
    • 通常、[ルックアップ]ウィンドウに表示されるレコードのリストは、企業の管理者が検索レイアウトで検索フィールドとして使用可能にしたフィールドに基づいてフィルター処理できます。

      ただし、[ルックアップ]ウィンドウに表示されるレコードのリストの検索基準に、検索レイアウトで定義した検索フィールド以外のフィールドが含まれている場合、クイックフィルターは使用できません。たとえば、取引先レコードを検索する際に、企業の設定により検索対象を事前定義済みのレコードリストに制限できる場合、[顧客取引先 (全件)]リストを[ルックアップ]ウィンドウで検索するとします。ただし、[顧客取引先 (全件)]リストの検索フィールドは[取引先タイプ]フィールドです。[取引先タイプ]フィールドが役割に対する検索フィールドとして使用可能でない場合、[ルックアップ]ウィンドウではレコードのリストをフィルター処理できません。ルックアップウィンドウでレコードの定義済みリストを選択する方法の詳細は、このトピックの「検索を制限するためのリスト」の項を参照してください。

    • 製品検索レイアウトウィザードのステップ2で[部署をデフォルト検索フィールドとしてルックアップウィンドウを設定します]設定が選択されている場合は、製品ルックアップウィンドウで[部署]フィールドがデフォルト検索フィールドになり、ユーザーにプライマリ部署があればこのフィールドにユーザーのプライマリ部署が入力されます。ユーザーにプライマリ部署がない場合は、製品ルックアップウィンドウから部署を選択して特定の部署内の製品を検索することをお勧めします。ユーザーが部署を選択せずに[検索]をクリックして検索を実行した場合は、Oracle CRM On Demandによって検索結果にすべての製品が表示されます。

      製品検索レイアウトウィザードのステップ2で[部署をデフォルト検索フィールドとしてルックアップウィンドウを設定します]設定が選択されていない場合は、製品名が製品ルックアップウィンドウのデフォルト検索フィールドのままとなりますが、Oracle CRM On Demandによって表示される製品は、製品検索レイアウトウィザードのステップ3で管理者が選択したオプションに応じて異なります。 部署は、管理者が製品検索レイアウトでの検索フィールドとして選択しない限り、検索リストに表示されません。

      [部署をデフォルト検索フィールドとしてルックアップウィンドウを設定します]設定は、デフォルトでは選択されていません。この設定の詳細は、「検索レイアウトの管理」を参照してください。

  • レコードの事前入力リスト。企業の管理者がレコードタイプの検索レイアウトで[ルックアップウィンドウを開いたときに検索結果を表示]オプションを選択した場合は、[ルックアップ]ウィンドウが開くとウィンドウにレコードのリストが挿入されます。このオプションが無効な場合は、[ルックアップ]ウィンドウが開いたときにレコードは表示されず、検索基準を指定して対象のレコードを検索する必要があります。
  • コンテキスト依存リスト。企業プロファイルの[ルックアップウィンドウ内のレコードタイプリスト]設定の値が[有効化]になっている場合、企業の管理者は、レコードタイプのために検索レイアウトを設定して、そのレコードタイプ用のルックアップウィンドウの左上隅にあるレコードタイプリストフィールドで、システムリストおよびカスタムリストの前に使用可能なコンテキスト依存リストを表示するかどうかを指定できます。コンテキスト依存リストは、ユーザーが必要とする可能性が高いレコードが含まれた定義済みセットです。ルックアップウィンドウの[レコードタイプリスト]フィールドの詳細は、このトピックの「検索を制限するためのリスト」の項を参照してください。
  • 表示されたカラム。ほとんどの場合、検索レイアウトによって、[ルックアップ]ウィンドウのレコードのリストにカラムとして表示するフィールドが決まります。ただし、検索レイアウトの影響を受けない設定済みのルックアップウィンドウもあります。

検索を制限するためのリスト

企業設定によっては、[ルックアップ]ウィンドウでの検索対象をレコードの定義済みリストに制限できる場合があります。また、レコードを検索するコンテキストによっては、検索対象をコンテキスト依存リストに制限できる場合もあります。検索を1つのレコードリストに限定する機能は、企業プロファイルの[ルックアップウィンドウ内のレコードタイプリスト]設定で指定します。企業プロファイルで[ルックアップウィンドウ内のレコードタイプリスト]設定が[有効化]になっている場合、検索対象の限定に使用可能な定義済みリストのセットは、トップレベルのレコードタイプ用の全ルックアップウィンドウ内のレコードタイプリストフィールドで使用できます(ここでは、レコードタイプは検索するレコードのタイプの名称です)。[レコードタイプリスト]フィールドで使用可能な定義済みリストのセットには標準リストおよびカスタムリストが含まれる場合があり、使用可能なコンテキスト依存リストも含まれます。

デフォルトでは、トップレベルレコードタイプの[リスト]ページおよび[ホームページ]で使用可能な標準リストおよびカスタムリストはすべて、そのレコードタイプのルックアップウィンドウでも使用できます。ただし、企業の管理者は、ユーザーの役割において使用できるリストを決定でき、ユーザーはリストのセットに表示される使用可能なリストを選択できます。詳細は、「レコードタイプのリストセットの変更」を参照してください。

注: ルックアップウィンドウに[レコードタイプリスト]フィールドがある場合、[ルックアップ]ウィンドウが開くと、[レコードタイプリスト]フィールドのリストセットにおける最初のリストがデフォルトで有効となります。[ルックアップ]ウィンドウにコンテキスト依存リストがあり、ユーザーの役割の検索レイアウトにより、[ルックアップ]ウィンドウの[レコードタイプリスト]フィールドのリストセット最上部にコンテキスト依存リストが表示されるよう指定されている場合、[ルックアップ]ウィンドウが開くと、使用可能な最初のコンテキスト依存リストがデフォルトで有効となります。ルックアップウィンドウに[レコードタイプリスト]フィールドがない場合、[ルックアップ]ウィンドウにおける指定レコードタイプのレコードの初期検索は、そのレコードタイプのアクセス可能なすべてのレコードに対して実行されます。

[ルックアップ]ウィンドウでレコードが表示されない場合でも、[ルックアップ]ウィンドウで有効なリストにより、[ルックアップ]ウィンドウで検索されるレコードのセットに対するフィルターが決定されます。[ルックアップ]ウィンドウで適用した追加のフィルターは、選択したリスト内のレコードセットに適用されます。たとえば、次のように設定されているとします。

  • ルックアップウィンドウで定義済みリストのセットを使用できるように、企業プロファイルの[ルックアップウィンドウ内のレコードタイプリスト]設定の値が[有効化]になっています。
  • [州 (米国)]フィールドの値が[カリフォルニア]であるすべての担当者が表示された、「カリフォルニアの担当者全員」と呼ばれるカスタムリストがあります。
  • カリフォルニアの担当者全員」リストは、レコードタイプのリストセットにおける最初のリストです。
  • ユーザーの役割における[担当者]レコードタイプの検索レイアウトで、[ルックアップ]ウィンドウが開いたとき値は入力されておらず、コンテキスト依存リストはリストセットの最上部に表示されないよう企業の管理者が指定しました。

この場合、[担当者]レコードタイプの[ルックアップ]ウィンドウを開くと、レコードが[ルックアップ]ウィンドウに表示されていなくても、「カリフォルニアの担当者全員」リストは有効です。[名前 (名)]フィルターフィールドに「Jane」と入力して[検索]をクリックした場合、[州 (米国)]フィールドの値が[カリフォルニア]であり、[名前 (名)]フィールドの値が「Jane」であるすべての担当者が[ルックアップ]ウィンドウに返されます。名前(名)が「Jane」である担当者について別のレコードリストを検索する場合は、[レコードタイプリスト]フィールドでそのリストを選択し、[検索]をクリックします。

注: [ルックアップ]ウィンドウを開いて担当者を検索し、別のレコードタイプのレコードにリンクする場合は、そのレコードタイプの[リスト]フィールドのお気に入りの担当者リストを使用できます。お気に入り担当者を選択し、その担当者を親レコードにリンクできます。

コンテキスト依存リストについて

次に、[ルックアップ]ウィンドウで使用可能なコンテキスト依存リストをいくつか示します。

  • [タスク編集]ページの[取引先]フィールドで有効な値を選択し、[プライマリ担当者]フィールドの[ルックアップ]ウィンドウをオープンすると、コンテキスト依存リストとして、次のリストを使用できる場合があります。
    • [関連する取引先の担当者(プライマリ)]リスト。このリストには、選択した取引先がプライマリ取引先であるすべての担当者が含まれます。

      注意: リリース25より前のリリースでは、[関連する取引先の担当者(プライマリ)]リストは、関連取引先の担当者という名称でした。

    • 関連する取引先に対する担当者(全件)このリストには、選択した取引先が担当者のプライマリ取引先であるかどうかに関係なく、選択した取引先にリンクされているすべての担当者が含まれています。

      注意: 関連する取引先に対する担当者(全件)リストは、関連する取引先の担当者(プライマリ)リストが使用可能なすべてのルックアップウィンドウ(複数関連付けルックアップウィンドウの場合を除く)で使用できます。ルックアップウィンドウが複数関連付けウィンドウの場合、関連する取引先の担当者(プライマリ)リストは使用できますが、関連する取引先に対する担当者(全件)リストは使用できません。

  • [タスク編集]ページでは、[担当者]フィールドの有効な値を選択し、[サービスリクエスト]フィールドの[ルックアップ]ウィンドウを開くと、関連担当者のサービスリクエストリストがコンテキスト依存リストとして使用可能になります。
  • [サービスリクエスト編集]ページでは、[担当者]フィールドの有効な値を選択し、[金融口座]フィールドの[ルックアップ]ウィンドウを開くと、関連担当者の金融口座リストがコンテキスト依存リストとして使用可能になります。
  • [見込み客編集]ページでは、[取引先]フィールドの有効な値を選択し、[金融口座]フィールドの[ルックアップ]ウィンドウを開くと、関連取引先の金融口座リストがコンテキスト依存リストとして使用可能になります。

[ルックアップ]ウィンドウでのレコードの検索および選択

この手順では、レコードを検索して選択する方法を説明します。

[ルックアップ]ウィンドウでレコードを検索して選択するには

  1. [ルックアップ]ウィンドウでは、レコードタイプおよび企業の管理者による検索機能の設定に基づいて、次の一部または全部の方法で対象のレコード(1つまたは複数)を検索します。
    • [ルックアップ]ウィンドウの[レコードタイプリスト]フィールドで、定義済みリストを選択して検索対象をそのリスト内のレコードに制限し、[検索]をクリックします。
    • クイックフィルターフィールドを使用して、リストをフィルター処理します。

      注: [ルックアップ]ウィンドウのレコードリストにフィルターを適用する際には、その時にリストにあるレコードのみが検索対象になります。そのため、すでにフィルターを適用したリストにもう一度フィルターを適用すると、最初のフィルターで返されたレコードのみが2番目のフィルターの検索対象になります。すべてのフィルターをクリアする場合は、[クリア]ボタンをクリックしてください。[クリア]をクリックすると、最初に選択したリストに適用されているすべてのフィルターがリストから削除され、クイックフィルターのフィールドが空白にリセットされます。その後、必要に応じて、新しいフィルターをリストに適用できます。

    • ターゲット検索が有効な場合は、[詳細]リンクをクリックしてリストをフィルター処理します。この方法は、「[高度な検索]の使用」の場合と同様です。
    • リストページの上部または下部にあるナビゲーションアイコンをクリックして、リスト内の次のページ、前のページ、先頭ページまたは最終ページに移動します。

      注:レコードタイプによっては、[新規]をクリックして新しいレコードを作成することもできます。新しいレコードはリストに追加されます。

  2. 次のように、対象のレコードを選択します。
    • [ルックアップ]ウィンドウが単一の関連付けウィンドウの場合は、必要なレコードで[選択]をクリックします。
    • [ルックアップ]ウィンドウが複数の関連付けウィンドウの場合は、必要な各レコードで[選択]をクリックします。選択したレコードは[使用可能なレコード]リストから[選択されたレコード]リストに移動されます。対象のレコードをすべて選択したら、[OK]をクリックします。

      注: [ルックアップ]ウィンドウで[現在の値をクリア]をクリックすると、すでに選択されている情報をクリアし、フィールドを空白にできます。ただし、スマート関連付け機能がオンの場合、[現在の値をクリア]ボタンは使用できません。スマート関連付けの詳細は、「スマート関連付けおよび自動解決機能について」を参照してください。


公開日 2016 年 10 月 Copyright © 2005, 2016, Oracle. All rights reserved. Legal Notices.