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実績の最適化レポートまたは分析にアクセスするたびに、データベースからデータが取得され、レポートサーバーで処理されて、ページに表示されます。分析が複雑になるほど、データベースにクエリーしてデータを取得し、表示するまでに時間がかかる可能性が高くなります。このトピックでは、できるかぎり短時間で表示されるレポートを作成するためのガイドラインを示します。 作業前の準備。次の操作を実行します。
サブジェクトエリアについてレポートおよび業務の要件に応じて2種類のサブジェクトエリアを使用できます。 レポートを作成する場合は、必ず分析サブジェクトエリアを使用してください。このサブジェクトエリアは、クエリーのパフォーマンスを向上させるために構築された専用データウェアハウスを使用して作成されています。分析サブジェクトエリアのデータウェアハウスは毎日更新され、このサブジェクトエリアを使用して作成したレポートの結果は大規模で複雑なクエリーを使用した場合でも、レポートサブジェクトエリアを使用した場合より迅速に表示されます。 レポートサブジェクトエリアの構築に使用するデータベースはアプリケーションの他のユーザートランザクションを生成するデータベースと同じであるため、レポート用のデータを取得するときにアプリケーションとリソースが競合します。 レポートサブジェクトエリア使用時のガイドラインレポートサブジェクトエリアを使用する場合、次のガイドラインに従ってください。
パフォーマンス向上のガイドラインパフォーマンスを向上させるには、次のガイドラインに従ってください。 レポートを増分で作成する次の操作を実行します。
フィールド間またはカラム間でのレコードタイプの使用は最小限に抑える次のガイドラインに従います。
インデックス付きフィールドの使用次の操作を実行します。
組織の階層を5レベルまでに制限する組織階層のユーザーの位置が高いほど、多くのデータが返されるため、レポートの実行が遅くなります。階層は最大5レベルまでに制限してください。 フィルターの使用フィルターを使用することで、分析にアクセスしたときに返されるデータの量が制限されます。フィルターを使用すると、レポートの実行速度が向上します。
ただし、フィルターを追加する場合には、次のガイドラインに従ってください。
ガイドラインに従ってプロンプトを定義するOracle CRM On Demandの[分析の作成と表示]ページのステップ3に従って、レポートのプロンプトを定義できます。ユーザーはこれらのプロンプトを利用して、完成済みレポートにアクセスし、レポートのデータを制限するための選択を行うことができます。プロンプトを使用したレポートを実行する場合、プロンプトとレポートの処理時間がユーザー経験に影響します。 レポートにプロンプトを追加する場合は、次のガイドラインに従います。
詳細レポートへのドリルダウンリンクの設定長大なデータテーブル、チャート、グラフを表示するレポートを作成するのではなく、次のようにします。
次の手順では、レポートをテーブルにリンクする方法を説明します。 レポートをテーブルにリンクするには
次の手順では、レポートをチャートにリンクする方法を説明します。 レポートをチャートにリンクするには
集合演算の数を制限する高度な機能を利用してクエリーを結合できます。クエリーで結合や交差などの集合演算やその他の結合操作を実行して、最終的なレポートを作成できます。結合するクエリー結果の数が多いほど、最終レポートの実行にかかる処理時間は長くなります。処理時間を短くするには、集合演算の数を3つ以内に制限します。 HTMLコードとナレーティブをわかりやすくするSQLに関連するHTMLを使用する場合は、次のことを実行します。
ピボット表のカラムを削除するピボットテーブルを使用すると、複数のレポートを作成しなくてもレポートを複数のビューに表示できますが、パフォーマンスに影響する場合があります。可能なかぎり、ピボットテーブル内で使用されているレポート基準(ステップ 1 - [条件を定義])からカラムを削除してください。 チャートのピボット結果を使用する可能なかぎり、チャートを使用する各ピボットテーブルには、別のチャートビューを作成するのではなく、チャートのピボット結果を使用します。Oracle CRM On Demandはチャートをピボットテーブルで同時に作成するのではなく、それぞれ個別に作成する必要があるため、レポートに複数のチャートを使用すると、処理時間が長くなる可能性があります。 レポートをスケーラブルにするすべての本番データをインポートする前のテストではレポートがうまく実行される場合があります。すべての本番データをインポートし、データ量が増えると、レポートのパフォーマンスが低下します。Oracle CRM On Demandの実装途中では、すべての本番データをインポートした後で再テストしてレポートをチューニングする時間を考慮する必要があります。 最適化されたコードフィールドおよびUTCフィールドをフィルターで使用する多くのレポートサブジェクトエリアでは、ディメンションにフィルターでの使用時にクエリー時間を短縮するために最適化された特別なフィールドがあります。最適化されたフィールドの末尾には、コードまたはUTCという語が付いています。たとえば、取引先ディメンションには[取引先タイプ]フィールドがあります。また、[取引先タイプ]フィールドが最適化されたフィールドである[取引先タイプコード]フィールドもあります。レポートでは、最適化されたフィールドと最適化されていないフィールドの両方で同じ結果が生成されますが、最適化されたフィールドをフィルターで使用した場合、より高速なクエリーが生成されます。この方法は、最適化されていないフィールドを使用するよりも高速です。フィルター条件でこれらのフィールドを使用した場合、追加の表結合が減少し、企業のタイムゾーンに基づいたタイムスタンプ変換が回避されます。 注:これらの最適化されたフィールドは、サポートされているすべての言語の翻訳をサポートしていますが、レコードタイプの名前変更はサポートしていません。 特定のレポートサブジェクトエリアに最適化されたフィルター処理フィールドが存在するかどうかを確認するには、そのサブジェクトエリアのオンラインヘルプを参照し、「最適化されたフィルター処理フィールド」という見出しを検索します。 |
公開日 2016 年 10 月 | Copyright © 2005, 2016, Oracle. All rights reserved. Legal Notices. |