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住所

住所ページでは、取引先、担当者、自動車ディーラー、パートナーのレコード間で共有する住所を作成、更新、および追跡します。

注: 各企業の管理者が、ユーザーが使用できるタブを設定します。業務上、住所を扱う必要のないユーザーに対しては、[住所]タブが設定時に除外されている場合もあります。

企業の管理者が、企業プロファイルで[共有アドレスの有効化]チェックボックスをオンにして住所レコード機能を有効にしている場合、住所ページで作成した住所は、複数の取引先、担当者、自動車ディーラー、またはパートナーのレコードに関連付けることができます(共有住所機能)。[共有アドレスの有効化]を設定していない企業は、レコード間で住所情報を共有せず、各レコードの住所情報は各レコード固有です(非共有住所機能)。

:Oracle CRM On Demandの共有住所機能のサポート対象は、取引先、担当者、自動車ディーラー、およびパートナーのレコードタイプのみです。見込み客、世帯、オーダーなど、住所フィールドを含む他のレコードタイプの場合、Oracle CRM On Demandでは非共有住所機能のみサポートします。

注: 共有住所にはOffline On Demandとの互換性がありません。企業の共有住所が有効になっている場合、およびOffline On Demandの住所を使用して取引先または担当者のレコードを新規作成している場合、Offline On DemandからOracle CRM On Demandへのデータのアップロードは失敗となります。一方、住所なしで新規の取引先または担当者を作成した場合は、データがOffline On DemandからOracle CRM On Demandに正しくアップロードされます。 Offline On Demandの詳細は、「Offline Clientの使用」を参照してください。

共有住所機能の特性

企業で設定した場合の共有住所機能の特性の一部を次に示します。

  • 取引先、担当者、自動車ディーラー、およびパートナーのレコードは、トップレベルの共通の住所レコードを共有および再使用できます。
  • 住所の関係は、多対多です。つまり、取引先に複数の住所を指定したり(病院に一意の住所の建物が複数ある場合など)、担当者に複数の住所を指定できます(医師に病院の住所、クリニックの住所、および個人事務所の住所がある場合など)。複数の担当者が各住所を使用したり(複数の医師が各住所に勤務している場合など)、複数の取引先が各住所を使用できます(複数のクリニックが特定の住所の同じ建物を共有している場合など)。
  • 単純な検索を使用すると、郵便番号、市区町村、都道府県、または住所(住所 1フィールド)を共有するすべての住所レコードを検索できます。高度な検索では、市区町村、都道府県、郵便番号などのユーザーキーワードと一致するすべてのレコードタイプ(取引先、担当者、自動車ディーラー、およびパートナー)を検索できます。共有している住所を検索したり、特定の住所を使用している担当者、取引先、自動車ディーラー、またはパートナーを確認できます。ただし、レコードタイプを検索して、特定の共有住所を使用しているすべての取引先、担当者、自動車ディーラー、またはパートナーを検出することはできません。
  • 住所は、独立したエンティティとして扱われるため、外部の一連の住所をOracle CRM On Demandにインポートすることができます。これは、データの品質および住所の検証のために(正確な住所規則が使用されていて、入力の誤りや重複がないことを確実にするために)サードパーティのシステムを使用している場合に便利です。
  • 住所にテリトリーの関連付けはありません。テリトリーの関連付けは、取引先、担当者、自動車ディーラー、またはパートナーのレコードとの関連性でのみ定義されます。
  • 住所は、ブック対応ではありません。ブックセグメントは、取引先、担当者、自動車ディーラー、またはパートナーのレコードとの関連性でのみ定義されます。
  • トップレベルの共有住所レコードでは、Webアプレットの追加がサポートされています。ただし、リリース26以降では、取引先住所、担当者住所、自動車ディーラー住所、またはパートナー住所のレコードでも、関連情報セクションとして埋め込みのWebアプレットの追加がサポートされています。管理者が企業のWebアプレットを設定する方法の詳細は、「レコードタイプのWebアプレットの作成」を参照してください。

住所レコードを使用して実行できるタスク

住所レコードは、トップレベルのタブから作成、編集、または削除できます。また、取引先、担当者、ディーラーまたはパートナーのレコードから住所レコードを直接作成または削除したり、既存の住所レコードを取引先、担当者、自動車ディーラー、またはパートナーのレコードに追加できます。さらに、取引先、担当者、自動車ディーラー、またはパートナーのレコード内にある共有住所レコード([アドレスタイプ]ピックリスト、あるいは[プライマリ]、[請求]、および[出荷]設定など)の特定のフィールドを編集できます。削除機能によって、住所と、取引先、担当者、自動車ディーラー、またはパートナーのレコード間の関連付けは削除されますが、共有住所はグローバルリソースとして保持されます。標準リストは、ユーザーがデフォルトでアクセスできる[住所ホームページ]で使用できます。共有住所をユーザーが所有することはできないため、これらのリストの名前には、個人ではなく全件という語が付きます。

非標準化フィールドについて

出荷先および請求先住所が取引先、自動車ディーラーおよびパートナーに設定されていて、プライマリ住所が担当者に設定されている場合は、Oracle CRM On Demandによって住所フィールドが親オブジェクトに直接格納されます。このプロセスは、非標準化と呼ばれます。共有住所フィールドが削除または更新されると、Oracle CRM On Demandによってその変更が共有住所を使用している取引先、担当者、自動車ディーラー、またはパートナーのレコードに伝播されるため、すべての住所データが一貫し、データの整合性が維持されます。また、非標準化は検索機能を向上させます。

非標準化フィールドの伝播による影響

住所を更新すると、Oracle CRM On Demandの伝播ビジネスサービスが取引先、担当者、自動車ディーラー、およびパートナーのレコードのフィールドに変更内容を伝播するための処理に数分かかる場合があります。また、トップレベルの共有住所を削除すると、Oracle CRM On Demandの伝播ビジネスサービスが非標準化フィールドの住所値を削除する際に同様の遅延が発生する場合があります。タイムアウトまたはエラーが発生した場合、Oracle CRM On Demandの伝播ビジネスサービスは変更内容の再伝播を毎晩深夜に試行します。伝播が実行されない場合は、企業の管理者が変更内容を手動で適用する必要がありますが、支援が必要な場合はOracle CRM On Demand Customer Careに相談してください。


公開日 2016 年 10 月 Copyright © 2005, 2016, Oracle. All rights reserved. Legal Notices.