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レポートの制限について

レポートの制限事項を次の項に示します。

カスタムオブジェクトのレポート作成

Oracle CRM On Demand Answers では、カスタムオブジェクトのレポート作成が包括的にサポートされます。カスタムオブジェクト1、2、3およびそれらと取引先、担当者、商談およびサービスリクエストとの多対多リレーションシップのレポートを、専用のサブジェクトエリアを使用して作成できます。カスタムオブジェクト4-15とカスタムオブジェクト1、2、3を含むその他の組み込みのオブジェクトとの間のリレーションシップのレポートを作成するには、高度なカスタムオブジェクトサブジェクトエリアを使用します。ただし、カスタムオブジェクトのレポート作成が現在サポートされているのは、リアルタイムサブジェクトエリアのみです。履歴サブジェクトエリアでは使用できません。

説明テキストの制限

レポートの説明テキストフィールドでは、印刷可能なテキストの文字数が次のように制限されています。

  • 文字セットで1バイト文字を使用している場合は、バイトサイズの合計が4,000未満のときに最初の2,000文字が表示されます。
  • 文字セットでマルチバイト文字を使用している場合は、バイトサイズの合計が2,000未満のときに最初の1,000文字が表示されます。

最大行数

表示可能な最大レコード数は次のとおりです。

  • テーブルビュー。このビューで表示可能な最大レコード数は10,000です。この数で、ダウンロード可能な行数も制御されます。ただし、CSVファイルまたはテキストファイルをダウンロードする場合は、65,000行までサポートされます。
  • ピボットテーブルビュー。このビューで表示可能な最大レコード数は20,000で、作成可能な最大セル数(行×カラム)は200,000です。この制限では、除外されたカラムと非表示のカラムは考慮されていません。
  • ドロップダウンリスト。ドロップダウンリストに表示可能な値の最大数は1,000です。この数には、フィルター条件およびレポートとダッシュボードのプロンプトのドロップダウンリストが含まれています。

クエリー実行の時間制限

Oracle CRM On Demand Answers は、Oracle CRM On Demandのパフォーマンスとのバランスを保ちながら、クエリーとレポートに最適なパフォーマンスを実現します。長時間実行クエリーまたはリソース集中型クエリーがOracle CRM On Demand Answersの全体的なパフォーマンスに及ぼす悪影響を最小限に抑えるために、リアルタイムレポートと時系列レポートの両方に対して時間制限が有効になっています。クエリーが時間制限を超えると、タイムアウトエラーメッセージが表示されます。Oracle CRM On Demandのインスタンスに適用可能な特定のタイムアウト制限については、カスタマーサポートにお問い合わせください。すべてのインスタンスは、最大のクエリー時間がレポート(リアルタイム)サブジェクトエリアでは10分、分析(履歴)サブジェクトエリアでは180分を超えることができません。クエリー実行時間の最適化については、「レポートのパフォーマンスについて」および「実績の最適化」を参照してください。

複数選択ピックリスト

リアルタイムレポートサブジェクトエリアでは、複数選択ピックリスト(MSP)の値はサポートされていません。次のサブジェクトエリアの履歴サブジェクトエリアでは、これらの値がサポートされています。

  • 取引先
  • 活動
  • 担当者
  • 自動車ディーラー
  • 見込み客
  • 商談
  • サービスリクエスト

分析では複数選択ピックリストフィールド(各オブジェクト10フィールドまで)が別個のフォルダとして表示されます。これらのフォルダ内でレポートに使用できるのは、フィールドの最初の20個のピックリスト値と連結MSPフィールド値のみです。

複合分析でのカラムフィルタープロンプト

カラムフィルタープロンプトを使用すると、リクエスト内のカラムの一般的なフィルタリングを行うことができます。ただし、このカラムフィルタープロンプトは複合分析リクエストでは使用できません。

ブックの表示

ブックセレクタは[レポート]ページと[ダッシュボード]ページのほか、レコードのホームページに埋め込まれたレポート内に表示されます。ブックセレクタを使用してユーザーブックやカスタムブックにドリルダウンできます。[フル表示]設定で分析(履歴)サブジェクトエリアを表示している場合、[サブ項目を含める]チェックボックスの選択を解除すると個々のブック階層で部下またはサブブックを除外できます。

ブックセレクタはレポートプレビューでは使用できません。レポート(リアルタイム)レポートサブジェクトエリアから作成されたレポートでは、サブ項目を除外できません。[サブ項目を含める]チェックボックスの選択は解除できますが、レポートサブジェクトエリアには影響せず、分析サブジェクトエリアにのみ影響します。

注: 分析内のレコードの可視性はいくつかの設定によって決まります。詳細は、「分析のレコードの表示について」を参照してください。

為替レート

企業で有効な通貨を複数指定している場合は、企業の管理者が各通貨の為替レートを設定する必要があります。為替レートの変更は、夜間の分析データの更新後にレポートに表示されます。単一の為替レートは毎月決定され、その月におけるすべてのトランザクションにそのレートが使用されます。

一部のレコードタイプには複数の日付フィールドが用意されています。対象の月の為替レートの決定に使用される日付フィールドは1つのみです。資産の通貨を変換する場合は、使用する月が[購入日]フィールドによって決定されます。商談の場合は、為替レートの有効日に最も近い商談クローズ日が使用されます。

ローカライゼーションの設定

デフォルト言語を変更する場合は、新しく選択した言語でレポートの要素が表示されます。ただし、選択した言語に関係なく、レポートまたはダッシュボードのデータには企業のデフォルト言語が使用されます。

日付のサポート

Oracle CRM On Demand Answers では、カレンダー四半期または標準の会計カレンダーモデルを使用する企業は、41年間(2000から2040年)の日付のディメンション内の基準の日付分析を行うことができます。また、カスタム会計カレンダーを使用する企業は、Oracle CRM On Demandで定義された年のみの基準の日付分析をOracle CRM On Demand Answersでサポートできます。この期間外に作成されたレコードも、日付のディメンション内で分析されていなければ表示可能です。

日付ディメンションは、分析(履歴)サブジェクトエリアでは、レポート(リアルタイム)サブジェクトエリアとは異なる方法で設定されます。分析サブジェクトエリアでは、日付ディメンションは1つのみ(標準)で、異なる日付を使用する基準セットが1つまたは複数あるため、これらの基準を必要な範囲内の任意の日付でレポートできます。レポートサブジェクトエリアでは、日付ディメンションは1つまたは複数(ロールプレイング)あり、基準セットが1つのみであるため、これらの基準を異なる日付ディメンションを使用して分析できます。

たとえば、1つの日付ディメンション(クローズ日)と2つの基準セットが含まれている商談履歴分析サブジェクトエリアがあるとします。デフォルトの基準セットである商談基準はクローズ日に基づいていますが、オープン日別に商談を分析できる商談の基準(開始日別)という別の基準セットもあります。一方、商談レポートサブジェクトエリアには、2つの日付ディメンション(オープン日およびクローズ日)と1つの基準セット(商談基準)があります。分析サブジェクトエリアの日付ディメンションを使用する利点は、必要な範囲内の任意の日付を使用して、1つのレポートで期間全体の様々な関連基準を分析できることです。

次の表に、分析サブジェクトエリアとレポートサブジェクトエリアの日付ディメンションの設定を示します。

特性

分析サブジェクトエリア

レポートサブジェクトエリア

日付ディメンション

1つ

1つまたは複数

基準セット

1つまたは複数

1つ

時間のサポート

レポートに表示される日時は企業のタイムゾーンで提供されるため、レポートを使用するすべてのユーザーが一貫したデータを表示できます。企業の管理者が[サブジェクトエリアのレポート作成に対するユーザータイムゾーンサポート]フィールドを有効にしていて、このフィールドがユーザーのプロファイルで選択されている場合は、日時をユーザーのタイムゾーンで表示できます(レポートサブジェクトエリアのみ)。この設定を変更すると、対象のユーザーが表示するレポートのみに影響し、他のユーザーが表示するレポートには影響しません。レポートを共有すると、表示される日時情報が他のユーザーに表示される情報と異なる場合があります。

ユーザー目標

活動、活動履歴、商談、商談履歴、商談製品、商談製品履歴の各サブジェクトエリアでのレポート作成には、ユーザー目標を使用できます。ユーザー目標のレポートを作成するときは、次の点に注意してください。

  • ユーザー目標は、会計カレンダー定義に関連付けられています。会計カレンダー年で毎年7月1日から開始する12の期間が使用されている場合は、ユーザーの目標にもこの定義が使用されます。レポートでは、ユーザー目標の年度は会計年度の最終期間によって決定されます。たとえば、会計年度が2011年6月30日に終了する場合、ユーザー目標の2011年度は、2010年7月1日から2011年6月30日になります。
  • 企業で会計カレンダー定義を変更する場合は、ユーザーの目標値の四半期ごと、および毎年のロールアップでOracle Contact On DemandとOracle CRM On Demand Answersのユーザー目標を照合するときに、ユーザー目標を削除して再作成する必要があります。ただし、Oracle CRM On Demand Answersでは、ユーザー目標と会計年度との関連付けは、引き続き会計年度の最終期が終了する年に基づいて行われます。
  • ユーザー目標は、目標名、日付(月またはそれより大きい単位)、およびユーザーで定義します。商談レベルでは定義されません。商談のディメンションフィールドを含む目標基準および商談基準のレポートを作成しようとすると、ODBCエラーが発生することがあります。また、定義済みのレベルまたは使用可能なレベルよりも低いディメンションオブジェクトレベルでユーザー目標のレポートを作成すると、ODBCエラーが発生することがあります。たとえば、ユーザー目標が月レベルで定義されるとします。この場合、日付レベルでレポートを作成しようとすると、ODBCエラーが発生することがあります。
  • ユーザー目標基準は、ユーザーの表示に関係なく、常に[マネージャ表示]を使用して生成されます。そのため、企業の管理者でないユーザーの表示が[チーム表示]に設定されている場合、商談基準のレポートとともにユーザー目標のレポートを作成することはできません。
  • 不適切なディメンションを含むユーザー目標基準のレポートを作成すると、ODBCエラーが発生することがあります。たとえば、ユーザー目標基準は商談履歴サブジェクトエリアの商談のディメンションでは定義されないため、商談のディメンションフィールドを含むユーザー目標および商談基準のレポートを作成しようとすると、ODBCエラーが発生することがあります。
  • 特定の年に複数の目標を定義する場合、レポートに表示されるユーザー目標値は、その年のすべての目標タイプの集合です。その年の選択した目標タイプのユーザー目標値をレポートに表示する場合は、基準によるフィルター機能を使用する必要があります。たとえば、2009会計年度の目標タイプがサービス目標とライセンス目標の2つである場合は、商談売上のレポートの作成時にサービス目標のみレポートに表示し、ユーザー目標値カラムでは次のフィルター基準式を使用します。

    FILTER("Quota Metric"."QUOTA VALUE" USING (Quota."QUOTA NAME" = 'Service Quota'))

カスタムオブジェクト1、2、3の関連付け

Oracle CRM On Demand Answersでは、カスタムオブジェクト1、2、3と次のオブジェクトとの多対多の関連付けのレポートは作成できません。

  • 活動
  • 資産
  • 見込み客
  • 製品

Oracle CRM On Demand Answersでは、カスタムオブジェクト1、2、3および取引先、担当者、サービスリクエスト、商談についてのみ多対多リレーションシップが実装されます。この多対多リレーションシップは、カスタムオブジェクト1、2、3と活動、資産、見込み客、製品との間に実装されます。ただし、顧客は、高度なカスタムオブジェクトサブジェクトエリアを使用してこれらのオブジェクトとカスタムオブジェクト1、2、3との間の1対多リレーションシップのレポートを作成できます。レポートに活動基準を含めている場合、活動ディメンションからの要素を表示できます。

通貨変換の制限

企業のデフォルト通貨ではない通貨を使用して通貨の値が入力されている場合は、Oracle CRM On Demand Answersによって、レポートでの使用のためにその値が企業のデフォルト通貨に変換されます。ある通貨での入力で許容されている大きな値が、企業のデフォルト通貨への変換時に値限度を超える場合があります。これが起こった場合は、レポート生成を完了できません。


公開日 2016 年 10 月 Copyright © 2005, 2016, Oracle. All rights reserved. Legal Notices.