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レポートのサブジェクトエリアについて

[Answersの概要]ページには、サブジェクトエリアの2つのカテゴリー(分析とレポート)があります。分析カテゴリーのサブジェクトエリアでは、毎夜更新されるデータに基づいて時系列で傾向分析を提示するレポートを生成できます。レポートカテゴリーのサブジェクトエリアでは、最新データ分析とリアルタイム情報を提供します。

サブジェクトエリアは、特定のビジネス領域に合わせた情報または特定の参加者のニーズに合わせたレポートまたは分析を提示します。サブジェクトエリア名は、含まれる情報の種類に対応します(ディメンションオブジェクト(レコードタイプ)、ビジネスユーザーが分析しようとしているファクト基準など)。サブジェクトエリア名によって、この情報は各種のフォルダに編成分類されます。

分析サブジェクトエリア

次のトピックでは、ビジネスの目的、関連タイプ(1対1、1対多、多対多など)および使用可能なディメンションと基準のリストを含む、各サブジェクトエリアについて詳しく説明します。

レポートサブジェクトエリア

次のトピックでは、ビジネスの目的、関連タイプ(1対1、1対多、多対多など)および使用可能なディメンションと基準のリストを含む、各サブジェクトエリアについて詳しく説明します。

次の表では、Oracle CRM On Demandで使用されるサブジェクトエリアの5つのタイプについて説明します。

サブジェクトエリアのタイプ

説明

シンプル

このサブジェクトエリアのタイプは、ドライビングレコードタイプのすべての基準を含む単一のファクトテーブルで構成されます。レポートは、常に納得できる結果を提供します。つまり、レポートに対して属性と基準のどのような組み合わせを選択しても、レポートは常にOracle CRM On Demandのデータを反映する結果を返します。

シンプルサブジェクトエリアは、単一の基準セットを使用してレポートを作成する場合に適しています。この場合は、トランザクションデータの詳細にドリルダウンできます。

マルチファクト

このタイプのサブジェクトエリアは、異なるディメンションレベルの2つ以上のファクトテーブルで構成されます。ファクトテーブルは、準拠(共有)されたディメンションによって結合されます。マルチファクトにより、結合ファクト分析を実行できます。

すべてのディメンションにすべてのファクトテーブルとのリレーションシップがあるわけではありません。たとえば、目標基準テーブルには、所有ユーザー、目標、日付の各ディメンションのリレーションシップのみがあります。これらのディメンションは、ディメンションモデルの用語で適合ディメンションとも呼ばれます。マルチファクトサブジェクトエリアで、ディメンションから属性、ファクトから基準を選択し、相互に直接のリレーションシップがない場合、レポートは正しく動作しません。基準フィールドが空になるか、またはレポートにエラーが発生する場合もあります。

マルチファクトのサブジェクトエリアは、複数の関連する基準セットに関するレポートを作成する場合に適しています。

概要

このサブジェクトエリアタイプは、単一の概要ファクトテーブルで構成されます。このタイプでは、キーディメンションを使用して基準の概要分析を実行できます。これは、取引先レコードタイプなどのOracle CRM On Demandの特定のディメンションまたはレコードタイプに関する概要情報を提供するので概要と呼ばれます。このサブジェクトエリアから、販売売上高、サービスリクエスト、活動、見込み客基準などのすべてのCRM機能に関する基準を取得できます。

概要サブジェクトエリアは、他のディメンションを使用してこれらの基準を分析せずに、キーディメンションを使用して基準の概要を取得する場合に適しています。

多対多(M:M)

このサブジェクトエリアタイプは、2つのレコードタイプ間の多対多および1対多リレーションシップの両方を表します。このタイプには、ファクトテーブルを含めることもできますが、ファクトテーブルなしのサブジェクトエリアにすることもできます。

カスタムオブジェクト1と取引先の間の1対多リレーションシップもこのサブジェクトエリアからレポートを作成できます。ただし、取引先とカスタムオブジェクト1の間の多対1リレーションシップのレポートを作成する場合は、このサブジェクトエリアを使用しないでください。シンプルデザインサブジェクトエリアであるカスタムオブジェクト1サブジェクトエリアを使用すると、すべての標準レコードタイプとカスタムオブジェクト1の間のすべての多対1リレーションシップのレポートを作成できます。

多対多サブジェクトエリアは、複数のレコードタイプの間の多対多および1対多のリレーションシップに関するレポートを作成できる唯一のサブジェクトエリアです。

フェデレート

このサブジェクトエリアタイプでは、すべてのディメンションと基準のフォルダを単一のサブジェクトエリアに格納します。これによって、すべてのレコードタイプおよびその関連するレコードタイプに関するレポートを作成できるので、このサブジェクトエリアタイプに単一のドライビングレコードタイプはありません。新しいカスタムオブジェクト(カスタムオブジェクト4-カスタムオブジェクト12)とその他のレコードタイプの間の多対1と1対多の両方のリレーションシップに関するレポートを作成できますが、多対多リレーションシップのレポートは作成できません。

高度なカスタムオブジェクトのサブジェクトエリアは、このタイプに属している唯一のサブジェクトエリアです。このタイプは、カスタムオブジェクト4-カスタムオブジェクト15とカスタムオブジェクト1、2および3を含む他の標準オブジェクトの間のリレーションシップに関するレポートを作成できる唯一のサブジェクトエリアでもあります。このサブジェクトエリアを使用すると、多対多リレーションシップを除くすべての種類のリレーションシップに関するレポートを作成できます。

これまで説明したシンプル、マルチファクト、概要、および多対多の最初の4つのサブジェクトエリアは、標準のサブジェクトエリアです。5番目のタイプのサブジェクトエリアは、新しいカスタムオブジェクトのためのフェデレートサブジェクトエリアです。

標準サブジェクトエリア

標準サブジェクトエリアは、カスタムオブジェクト1、2および3を含む標準レコードタイプの間のリレーションシップに関するレポートを作成することを目的にしています。標準レコードタイプおよびカスタムオブジェクト1、2、および3では、次のリレーションシップが可能です。

  • 1対多
  • 多対1
  • 多対多

Oracle CRM On Demand には、標準レコードタイプとその他のレコードタイプの間の多対1リレーションシップのレポートを作成できる専用サブジェクトエリアがあります。たとえば、商談サブジェクトエリアでは、商談レコードタイプとその他のレコードタイプのリレーションシップのレポートを作成できます。専用サブジェクトエリアでは、2つのレコードタイプの間の多対多リレーションシップのレポートも作成できます。たとえば、商談とパートナー履歴サブジェクトエリアでは、商談レコードタイプとパートナーレコードタイプの間の多対多リレーションシップのレポートを作成できます。

フェデレートサブジェクトエリア

フェデレートサブジェクトエリアタイプでは、カスタムオブジェクト4からカスタムオブジェクト15までとカスタムオブジェクト1、2および3を含む他の標準オブジェクトのレポートを作成できます。高度なカスタムオブジェクトサブジェクトエリアは、このリリースに含まれるこのタイプの例外的なサブジェクトエリアで、カスタムオブジェクトとその関連オブジェクトのレポートを単一のサブジェクトエリアに結合します。

この方法によって、レコードタイプおよびその関連するレコードタイプにさらに完全な機能を提供します。単一のドライビングレコードタイプの概念はもはや適用されません。ドライビングレコードタイプが不足していると、レポートに常にデフォルト基準を追加する必要があります。フェデレートサブジェクトエリアには単一のドライビングオブジェクトがないため、オブジェクト間のリレーションシップパスを選択するためにレポートに必ず基準を含める必要があります。フェデレート以外のサブジェクトエリアでは、リレーションシップは暗黙のファクト基準を使用してレポジトリにすでに定義されているので、基準を選択する必要はありません。

高度なカスタムオブジェクトサブジェクトエリアでは、関連するすべてのレコードタイプの基準にアクセスできます。このサブジェクトエリアから、Oracle CRM On Demandのすべてのレコードタイプを含むすべての関連する基準に対する概要レポートを作成できます。

高度なカスタムオブジェクトサブジェクトエリアでは、すべてのレコードタイプの1対多と多対多のリレーションシップを表示するレポートを作成できます。多対多のデザインでは、1対多リレーションシップに対するレポートを作成する場合は取引先とカスタムオブジェクト1サブジェクトエリアを使用し、他のレコードタイプとカスタムオブジェクト1の間の1対多リレーションシップに対するレポートを作成する場合はカスタムオブジェクト1サブジェクトエリアを使用する必要があります。高度なカスタムオブジェクトサブジェクトエリアを使用すると、両方のタイプのリレーションシップにアクセスできます。ただし、このサブジェクトエリアで多対多のレポートは使用できません。

次の表では、新しいカスタムオブジェクトのサブジェクトエリアについて説明します。

サブジェクトエリアの名前

サブジェクトエリアのタイプ

カスタムオブジェクトサブジェクトエリア

詳細カスタムオブジェクト

詳細またはフェデレート

分析におけるレコードタイプ名の変更

Oracleでは、すべての標準レコードタイプに対する分析においてレコードタイプ名を変更できます。企業の管理者はOracle CRM On Demandのレコードタイプの名前を変更できます。新しい名前は、Oracle CRM On Demandの分析パートに反映されます。名前が変更されたレコードタイプは、新しい名前でサブジェクトエリア、レポート、およびダッシュボードに表示されます。たとえば、企業の管理者がOracle CRM On Demandで取引先レコードタイプ名を医師に変更すると、取引先という用語はすべての回答およびサブジェクトエリアで置き換えられます。サブジェクトエリア取引先住所医師住所になります。サブジェクトエリア取引先基準医師基準になります。ただし、レポート名とダッシュボード名に対するレコードタイプ名の変更は、現時点ではサポートされていません。

Row_IDとオブジェクトID

サブジェクトエリア内の各レコードタイプ(取引先、活動、資産など)に対して、データベースのRow_IDフィールドが<object> IDというフィールドにマップされます。たとえば、[取引先 ID]、[見込み客 ID]、[サービスリクエスト ID]のようになります。


公開日 2016 年 10 月 Copyright © 2005, 2016, Oracle. All rights reserved. Legal Notices.