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ピボット表での結果の表示

ピボット表ビューは、ロウ、カラム、セクション見出しの表示を切り替えて、データを異なる側面から表示できるインタラクティブなビューです。ナビゲーションやドリルダウンも行うことができ、特にトレンドレポートの作成に便利です。

このトピックでは、ピボット表の位置について説明し、次のタスクを実行する際の指示を示します。

  • ピボット表ビューの追加または修正
  • ピボット表で複数ページのドロップダウンリストを使用する
  • ピボット表のデフォルトの集合ルールの上書き
  • ピボット表での書式設定の追加
  • ピボット表での動的合計の表示
  • ピボット表での項目の相対値としての表示
  • ピボット表での計算式の使用
  • ピボット表での計算式の作成

ピボット表の位置

ピボット表を追加または修正すると、レポートに含まれているカラムは、ピボット表テンプレート内に要素として表示されます。

次の表では、ピボット表の位置について説明しています。

位置

説明

ページ

表示するデータをユーザーが選択できるインタラクティブな結果セットが表示されます。ページ位置に表示されるカラムの値は、初期フィルターの条件として使用されます。ユーザーは、ドロップダウンリストから値を選択できます。その選択に基づいて、ピボット表に定義したセクション、カラム、ロウ、尺度から構成されるピボット表が表示されます。

セクション

フィルターの初期条件が表示されます。[セクション]カラムの各値に対して、ピボット表に定義したセクション、カラム、ロウ、尺度から構成されるピボット表がそれぞれ表示されます。

カラム

カラムの方向が指定された要素が表示されます。ピボット表には複数のカラムを入れることができます。

ロウ

ロウの方向が指定された要素が表示されます。カラムと同様に、ピボット表にも複数のロウを入れることができます。

尺度

ピボット表の集計データを含む部分です。[尺度]エリアの要素は、[ページ]フィールド、[セクション]フィールド、[ロウ]フィールド、および[カラム]フィールドの要素に基づいて集計されます。尺度要素の各値は、ソースのロウとカラムの交点のデータの集計を示します。

尺度ラベル要素(デフォルトでは[カラム]エリアに表示)は、[尺度]セクションに表示されるデータのカラム見出しの位置と書式設定を制御します。また、合計機能や並べ替え機能も提供します。1つの尺度しかない場合は、この要素は除外することができます。

除外

ピボット表の結果からカラムを除外します。ピボット表を作成した後に、基準としてレポートに追加したカラムは除外されます。

ピボット表ビューの追加または修正

次の手順では、ピボット表ビューを追加または修正する基本的な方法について説明します。

ピボット表ビューを追加または修正するには

  1. Oracle CRM On Demand Answersの[レイアウトを作成]ページで、次のいずれかの操作を実行します。
    • 新しいピボット表ビューを追加するにはビューの追加をクリックして、ピボット表を選択します。
    • 既存のピボット表ビューを編集するには、ピボット表ビューの[ビューを編集]ボタンをクリックします。

      ビューのオプションと設定がワークスペースに表示されます。

  2. ピボット表テンプレート、および各カラムを個別に操作するためのボタンを表示するには、[Show Controls(コントロールの表示)]チェックボックスをオンにします。

    ピボット表テンプレートがワークスペースに表示されます。

  3. ピボット表に要素として表示されるレポートカラムを、ピボット表テンプレートの適切な位置にドラッグ&ドロップします。
  4. プレビューを表示するには、[結果の表示]チェックボックスをオンにします。

    [結果の表示]リンクをクリックすると、結果を更新できます。

  5. ピボット表の横に[チャート]ビューを追加するには、[チャートのピボット結果]チェックボックスをオンにします。

    [チャート]ビューについては、「チャートでの結果の表示」を参照してください。

  6. ピボット表を基準にしたチャートの相対位置を変更するには、[Chart Position(チャートの位置)]リストから位置を選択します。

    また、リストから[Chart Only(チャートのみ)]を選択して、テーブルを非表示にしてチャートのみが表示されるようにすることもできます。

  7. 結果を並べ替えるには、並べ替え対象となるカラムの[ソート順]ボタンをクリックします。

    ボタンが変わり、次の並べ替え順が表示されます。

    • 上向き矢印は、昇順の並べ替えを示します。
    • 下向き矢印は、降順の並べ替えを示します。

      並べ替えの詳細は、「カラムの並べ替え」を参照してください。

  8. 合計を追加するには、次の操作を行います。
    1. [ページ]、[セクション]、[ロウ]、[カラム]エリアの合計の場合は、[合計]ボタンをクリックして、次のように選択します。
      • 合計がない場合は、[なし]を選択します。[合計]ボタンは、デフォルトでは白い背景で表示されます。
      • データ項目の前または後ろに合計を表示するには、[前]または[後]を選択します。たとえば、地域を含むロウの合計を追加し、[前]オプションを指定した場合は、一覧されている地域の個々の地区の前に合計が表示されます。
    2. [尺度]エリアの合計の場合は、合計するロウまたはカラムの[その他]ボタンをクリックし、[集合ルール]を選択します。さらに、値を選択し、[レポートに基づく合計]オプションが選択されていることを確認します。

      :[レポートを基準にした合計]オプションが選択されていない場合は、尺度にフィルターが適用される前に、Oracle CRM On Demand Answersによって全体の結果セットに基づき合計が計算されます。

      この要素の位置に応じて、尺度要素で表された集計データの合計は、カラムまたはロウとして表示されます。カラムやロウの合計にはラベルが含まれます。

      [合計]ボタンが無効になっている場合、合計は表示されません。

  9. カラム、尺度、またはロウのその他のオプションを操作するには、[その他]ボタンをクリックし、ドロップダウンリストから項目を選択します。
  10. カラムのラベルまたは値の書式設定を行うには、[合計]ボタンまたは[その他]ボタンをクリックし、適切な書式設定オプションを選択します。
  11. レポートを保存します。

ピボット表で複数ページのドロップダウンリストを使用する

ピボット表の[ページ]エリアに複数の属性を配置する場合は、複数ページのドロップダウンリストを作成できます。これを設定しておくと、ユーザーがピボット表を表示するときに、ページの見出しに属性の結合リストが表示される(デフォルト)かわりに、各属性のドロップダウンリストが表示されます。

たとえば、ページエリアに地域とブランドを配置し、地域のドロップダウンリストから特定の地域を選択すると、ブランドに結合された地域を表示する代わりに、選択した地域のデータだけを参照することができます。

Oracle CRM On Demand Answersピボット表に独立したドロップダウンリストを作成するには

  1. 目的の属性を[ページ]エリアにドラッグ&ドロップします。
  2. [ページ]レイアウトエリアにある2つ目以降の属性の[その他]ボタンをクリックします。
  3. [ドロップダウンリストの区切り]オプションを選択します。

    属性のドロップダウンリストがピボット表のプレビューの上に表示されます。

[ページ]エリアでは、その他の属性のドロップダウンリストも作成できます。レポートを保存すると、レポートへのアクセス権を持つユーザーがドロップダウンリストを使用できるようになります。

ピボット表のデフォルトの集合ルールの上書き

レポートの最初の作成者またはシステムのどちらかによって指定された尺度のデフォルトの集合ルールを上書きできます。

ピボット表の尺度のデフォルト集合ルールを上書きするには

  1. 上書きするデフォルトの集合ルールを持つ尺度の[その他]ボタンをクリックします。
  2. [集合ルール]オプションを選択し、次に適用する集合ルールを選択します。

ピボット表での書式設定の追加

ピボット表にグリーンバースタイルと整形書式設定を適用できます。また、セクション、ロウ、カラム、尺度、およびそれらに含まれるコンテンツの外観もカスタマイズできます。

たとえば、セクション、値および尺度ラベルのフォント、セル、境界、スタイルシートオプションを指定できます。セクションの場合は、そのセクションの値と一緒にカラムの見出しを含め、その位置をカスタマイズできます。また、セクション内の値が変更されるたびに新しいセクションが新しいページに表示されるように、改ページを挿入できます。

また、条件付き書式設定を使用して、特定範囲のデータ要素を調べることもできます。ピボット表でカラムに条件付き書式設定を追加するには、「カラムのプロパティの編集」を参照してください。

グリーンバースタイルと整形書式設定のピボット表への追加

グリーンバースタイルは、ロウまたはカラムを交互に薄緑色で表示します。整形書式設定は、ピボット表の全体的な外観に影響し、グリーンバーのデフォルトの色を変更することもできます。

グリーンバースタイルと整形書式設定をピボット表に追加するには

  1. ピボット表ビューで、ワークスペースの上部付近のピボット表ビューのプロパティボタンをクリックします。
  2. グリーンバースタイルを追加するには、行を1つおきに緑に塗りつぶすスタイル設定を有効にするチェックボックスをオンにします。

    スタイルの適用方法を変更するには、代替リストから該当する選択肢を選択します。

  3. 整形書式設定を追加するには、代替書式の設定ボタンをクリックします。
  4. グリーンバーのデフォルトの色を変更するには、書式の編集ダイアログボックスでセル書式の新しい背景色を選択します。

    整形書式設定の詳細は、「レポートの外観の変更」を参照してください。

セクションとセクションのコンテンツの書式設定の追加

セクションとコンテンツの書式設定オプションを使用して、次のことを実行できます。

  • そのセクションに値と一緒にカラムの見出しを含め、その位置をカスタマイズします。
  • 改ページを挿入します。セクションの値が変更されるたびに、新しいセクションが新しいページに表示されます。これは、データ主導の詳細レポートの場合に役立ちます。
  • セクションとそのコンテンツに整形書式設定を適用します。

ピボット表のセクションに書式設定を追加するには

  1. セクションの外観を書式設定するには、次の操作を行います。
    1. ピボット表ビューで、セクションのプロパティボタンをクリックします。
    2. セクションのプロパティダイアログボックスで、目的の項目を選択して[OK]をクリックします。
  2. セクションのコンテンツの外観を書式設定するには、次の操作を行います。
    1. コンテンツのプロパティボタンをクリックします。
    2. コンテンツのプロパティダイアログボックスで、目的の項目を選択して[OK]をクリックします。

      整形書式設定の適用の詳細は、「レポートの外観の変更」を参照してください。

ロウの書式設定の追加

ロウおよびロウのコンテンツの書式設定オプションを使用して、次のことを実行できます。

  • ロウ、ロウの見出し、ロウの値に整形書式設定を適用します。
  • ピボット表の計算式でロウを使用しても、結果の表示ではそのロウを非表示にします。
  • ピボット表で使用する新しい計算項目を定義します。
  • ピボット表でロウを重複させます。
  • [ピボット表]ビューからカラムを削除します。

ロウの書式設定を追加するには

  • ピボット表ビューで、ロウの詳細オプションボタンをクリックし、ドロップダウンリストから適宜選択します。
    • ロウの見出しと値に整形書式設定を適用するには、該当するオプションを選択します。
    • 整形書式設定の適用の詳細は、「レポートの外観の変更」を参照してください。
    • ロウを出力で非表示にするには、[非表示]を選択します。
    • 新しい計算項目を定義する場合は、新規計算項目をクリックします。

      計算項目の定義方法の詳細は、このトピックの「ピボット表での計算式の作成」セクションを参照してください。

    • ピボット表でロウを繰り返すには、[重複レイヤ]を選択します。
    • レポートからカラムを削除するには、[カラムの削除]を選択します。
    • ピボット表と、そのレポートのその他のすべての結果ビューから、カラムが削除されます。

      :[尺度]エリアに含まれるカラムのデータ形式の設定は、セクション内のカラムの設定が継承されます。

ピボット表での動的合計の表示

ピボット表の数値尺度は、動的合計として表示できます。その尺度に対応するそれ以降の各セルに、その尺度に対応するそれより前のすべてのセルの合計が表示されます。このオプションは、実際のピボット表の結果には影響しない表示機能です。

一般に、動的合計は、選択したカラムに対する割合(%)としてデータを表示する(最終的な値は100%になる)オプションとして、重複するカラムや尺度の場合に表示されます。動的合計は、すべての合計に適用されます。各詳細レベルでの動的合計は、個別に計算されます。

動的合計オプションが選択されても、カラムの見出しには影響はありません。カラムの見出しで、動的合計が有効であることを示す必要がある場合には、カラムの見出しを書式設定できます。

動的合計には、次の使用ルールが適用されます。

  • 動的合計には、SQL RSUM関数(結果は動的合計の動的合計となる)との互換性はありません。
  • すべての動的合計は、新しいセクションごとにリセットされます。動的合計は、セクション内の区切りではリセットされません。また、複数のセクションにまたがって続行されることもありません。
  • 尺度が単一のカラムまたは単一のロウに表示されていない場合、その尺度は左から右へ、次に上から下へ順次合計されます(右下のセルに総計が示されます)。動的合計は、ロウまたはカラム単位ではリセットされません。
  • 最小値、最大値、平均値のローリングはサポートされていません。

尺度を動的合計として表示するには

  • [尺度]エリアで、合計するロウまたはカラムの[その他]ボタンをクリックし、次のオプションを選択します。

    動的合計として表示

ピボット表での項目の相対値の表示

ピボット表上で格納または計算された尺度は、割合(%)または索引に動的に変換できます。これは、その計算式を明示的に作成する必要がない場合に、合計に対するその項目の相対値を示します。

たとえば、ピボット表を使用して地域別の売上を調べている場合、売上の尺度を重複させ、合計に対する割合(%)として表示することができます。これによって、実際の売上高と、各地域の売上が売上全体に占める割合(%)を確認できます。

尺度は0.00 - 100.00までのパーセンテージとして、索引は0または1として表示できます。どちらの方法を使用するかは任意です。

ピボット表で項目を相対値として表示するには

  1. ピボット表ビューで、相対値として表示するカラムの詳細オプションボタンをクリックします。

    次の手順はオプションです。ピボット表内で尺度を重複させている場合は、尺度の合計とその相対値の両方を表示できます。このため、ピボット表で合計と相対値を表示するために、[条件を定義]ページでカラムを2回追加する必要はありません。

  2. 尺度を重複させるには、レイヤーの複製を選択します。

    尺度は、ピボット表内に同じ名前で2回表示されます。尺度の名前を変更する場合は、詳細オプションボタンをクリックして見出しの書式設定を選択し、最初のフィールドに新しい名前を入力します。

  3. 詳細オプションをクリックし、データの表示名を選択します。パーセントまたは索引のいずれかを選択し、適切なサブメニューオプションを選択します。

    :[データの表示名]オプションは、格納または計算された尺度である項目の場合にだけ使用できます。

    パーセントおよび索引で使用できるオプションは、次のとおりです。

    • カラム
    • ロウ
    • セクション
    • ページ
    • 親カラム
    • 親ロウ
    • レイヤ(レイヤを選択した場合、割合をグループ化するレポート内のカラムも選択する必要があります。)

ピボット表での計算式の使用

ピボット表で計算式を使用すると、データの異なるビューを作成できます。計算式を使用すると、システムに指定されたデフォルトの集合ルール、および既存のレポートの場合は作成者が選択した集合ルールを上書きできます。

次の表は、ピボット表で使用できる計算用の関数を示しています。

計算

説明

デフォルト

Oracle CRM On Demand Answersのリポジトリで定義されているか、レポートの最初の作成者によって定義されている尺度の集合ルールのデフォルトを適用します。

Sum

結果セット内のすべての値を加算した合計を計算します。数値を持つ項目に対して使用します。

Min

結果セットのロウの最小値(もっとも小さい数値)を計算します。数値を持つ項目に対して使用します。

Max

結果セットのロウの最大値(もっとも大きい数値)を計算します。数値を持つ項目に対して使用します。

Average

結果セットの項目の平均値を計算します。数値を持つ項目に対して使用します。ピボット表では、平均値は小数第1位で四捨五入され整数になります。

First

結果セットで、最初に出現した項目を選択します。

Last

結果セットで、最後に出現した項目を選択します。

Count

結果セット内で項目に対してNULL以外の値を持つロウの数を計算します。項目は通常カラム名です。その場合、そのカラムでNULL以外の値を含むロウ数が返されます。

Count Distinct

COUNT 関数にdistinct 処理を追加します。つまり、項目の重複する値は排除され、1 回だけカウントされます。

Formula

計算式に含める数学的演算子を選択できるツールバーを開きます。

Server Complex Aggregate

この設定では、ピボット表ではなくAnalytics Serverによって強制的に集合ルールを決定し、計算します。'AGGREGATE(x by y)'ステートメントが発行され、Analytics Serverは尺度'x'に最適な集合ルールを使用して、'x'をレベル'y'にします。

なし

計算式は適用されません。

SQL関数の詳細は、「分析での関数の使用」を参照してください。

ピボット表での計算式の作成

[ページ]、[セクション]、[ロウ]、[カラム]エリアで項目の計算式を作成できます。

ピボット表で項目の計算式を作成するには

  1. [セクション]または[ロウ]エリアで、計算の実行対象となる尺度の[その他]ボタンをクリックします。
  2. [新規計算項目]オプションを選択します。

    [計算項目]ウィンドウが表示されます。

  3. [名前]フィールドで計算式に名前を付けます。
  4. 数式以外の計算式を作成するには、次の中から該当するオプションを選択します。
    • 1 つの計算式を作成するには、[関数]ドロップダウンリストから使用する関数を選択し、[値]リストで1 つまたは複数の項目をクリックしてそれらを[関数]フィールドに追加します。
    • 複数の項目を対象とした複数の計算式を作成するには、関数を入力し項目名をクリックして、それらを[関数]フィールドに追加します。
    • 整数型でカラムの平均値を計算する場合は、そのカラムの数式を変更し、倍精度(浮動小数点)型にキャストします。たとえば、現在の数式がxの場合は、それをCAST(xは倍精度)に変更します。

      :ピボット表では、平均値は小数第1位で四捨五入され整数になります。

  5. 数式を作成するには、Formula関数を選択します。

    :数式は、ピボット表内で動的カスタムグループを作成します。数式で参照されるすべての尺度は、同じ論理カラムに所属し、必ず結果に表示されます。数式は、その他の計算式に挿入したり、その他の計算式と組み合わせたりできます。

    数学的演算子は、表示可能です。次の表は、演算子を示しています。

    演算子

    説明

    +

    プラス記号。数式の加算用。

    -

    マイナス記号。数式の減算用。

    *

    乗算記号。数式の乗算用。

    /

    除算記号。数式の除算用。

    $

    ドル記号。数式内で項目のロウ位置で使用。

    (

    始め丸括弧。数式内のグループ操作の開始を示す。

    )

    閉じ丸括弧。数式内のグループ操作の終わりを示す。

    1. [関数]フィールドで数式を作成するには、尺度名を入力またはクリックし、さらに演算子をクリックして数式に挿入します。
    2. 適宜、丸括弧を使用します。
  6. 計算式が完了したら、[終了]をクリックします。

    エラーが検出されると、メッセージが表示されます。エラーを修正して、再度[終了]をクリックします。

ピボット表での計算式の例

このセクションの例と説明は、SQLとそのシンタックスの基礎を理解していることを前提にしています。例は、仮定です。候補となる計算式をすべて示しているわけではありません。

例1:この例では、製品SoftDrinkA、SoftDrinkB、およびSoftDrinkCについて、ドル売上高などの現在の尺度の値を取得し、値の合計を計算します。

sum('SoftDrinkA','SoftDrinkB','SoftDrinkC')

この式は、[関数]ドロップダウンリストからSumを選択した後、「SoftDrinkA」、「SoftDrinkB」、「SoftDrinkC」をクリックしてそれらを[関数]フィールドに追加した場合と同じ結果になります。

例2:この例では、SoftDrinkAまたはSoftDrinkBについて、ドル単位の売上高など現在の尺度の小さい方の値を取得します。

min('SoftDrinkA','SoftDrinkB')

例1と例2では、製品レイヤなどの外部レイヤ内のそれぞれの項目に対して各関数計算式が実行されます。たとえば、「年度」と「製品」が軸上にレイアウトされ、前出の計算式のいずれかが製品レイヤ上で作成されている場合、結果は年度ごとに計算されます。

例3:この例では、「年度」や「製品」などの外部レイヤの各項目の値を取得し、合計を計算します。

sum(*)

例4:この例では、1番目、2番目、3番目のロウから項目の現在の尺度(ドル売上高など)を取得し、合計を計算します。

sum($1,$2,$3)

SoftDrinkA などの名前付きの項目を指定する代わりに、$n または$-n を指定できます。n は、項目のロウ位置を示す整数です。$n を指定すると、尺度はn 番目のロウから取得されます。$-n を指定すると、最後のロウからn 番目のロウの尺度が取得されます。

たとえば、ドル売上高の場合、$1はデータセットの1番目のロウから尺度を取得し、$-1はデータセットの最後のロウから尺度を取得します。

例5:この例では、SoftDrinkA、SoftDrinkB、およびSoftDrinkCの売上高を合計します。

'SoftDrinkA' + 'SoftDrinkB' + 'SoftDrinkC'

これは、次の計算式と同じです。

sum('SoftDrinkA','SoftDrinkB','SoftDrinkC')

例6:この例では、SoftDrinkAの売上高とダイエットSoftDrinkAの売上高を合計し、さらに、SoftDrinkBの売上高とダイエットSoftDrinkBの売上高を合計し、次に、2つの合計のうち大きい方の値を返します。

max('SoftDrinkA' + 'diet SoftDrinkA', 'SoftDrinkB' + 'diet SoftDrinkB')


公開日 2016 年 10 月 Copyright © 2005, 2016, Oracle. All rights reserved. Legal Notices.