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レコードのマージ
特定のレコードタイプでは、レコードの重複がある場合に2つのレコードを1つのレコードにマージできます。マージ機能は、[取引先]、[担当者]、[部署]、[世帯]、[見込み客]、[パートナー]、[ポートフォリオ]、および[サービスリクエスト]の各レコードタイプに対してサポートされます。
注: 部署をマージした場合の動作については、「部署のマージおよび部署の削除について」を参照してください。
2つのレコードをマージする場合には、維持するレコード、すなわちプライマリレコードに残す2つのレコードからのフィールド値を指定します。削除されるレコードは、重複レコードと呼ばれます。
注:企業で共有住所を使用している場合は、2つの取引先または担当者をマージするときに、保持するフィールドとして請求先住所、出荷先住所、およびプライマリ住所内の各フィールドを選択できません。デフォルトでは、プライマリレコードの請求先住所、出荷先住所、およびプライマリ住所が保持されます。これらのフィールドの詳細は、「取引先フィールド:インポートの準備」および「担当者フィールド:インポートの準備」を参照してください。共有住所の詳細は、「住所」を参照してください。
レコードのマージについては、次の事項を考慮します。
- プライマリレコードと重複レコードのフィールドに同じ値が設定されている場合、マージ操作中にそのフィールドの値を変更することはできません。
- システムによって更新されるフィールドでは、値はマージ操作中にプライマリレコードの値にデフォルト設定され、その値を変更することはできません。
- 重複レコードにリンクされたカスタムブックを除いて、重複レコードにリンクされたレコードはすべて、プライマリレコードに自動的にリンクされます。
ほとんどの場合、Oracle CRM On Demandでは重複している関連レコードをチェックしません。重複している関連レコードを除外するには、削除する必要があります。ただし、商談を取引先にリンクするときに、商談名とプライマリ担当者IDが同じ商談がプライマリ取引先にすでにリンクされている場合、Oracle CRM On Demandではその商談をマージ後の取引先からプライマリ取引先にリンクしません。
注: 2つのレコードをマージする際には、プライマリレコードにリンクされているカスタムブックは常に保持されますが、重複レコードにリンクされているカスタムブックはプライマリレコードに自動的にリンクされません。 ただし、管理者が企業プロファイルでオプションを有効にすると、ユーザーはレコードをマージするときにカスタムブックをプライマリレコードにリンクできます。詳細は、「レコードをマージするときのリンクされたカスタムブックの保持」を参照してください。
- 取引先をマージすると、重複している取引先レコードの所有者は該当する取引先チームに追加され、その所有者に対してプライマリレコードへの完全アクセスが許可されます。
- マージするレコードのいずれかにリンクされている1つのレコードタイプのレコード数が9999件より多い場合、マージ操作は正常に完了しません。また、マージするレコードのいずれかにリンクされたすべてのタイプのレコードの数が多いと、レコードタイプごとではリンクされたレコードの数が9999件を超えていない場合でも、マージ操作がタイムアウトになることがあります。 マージ操作に関係するレコードのタイプ、ネットワークの速度、およびOracle CRM On DemandデータベースとOracle CRM On Demandサーバーでの負荷など、その他の要因によって、マージ操作がタイムアウトになる可能性もあります。次の手順を実行することで、これらの問題を回避できます。
- 親レコードをマージする前に、必要に応じて、リンクされているレコードのいくつかを親レコードからリンク解除します。
- オフピーク時間の間にマージ操作を実行します。
作業前の準備:
- この手順を実行するには、ユーザーの役割に[レコードをマージ]権限が含まれている必要があります。[部署]レコードタイプのレコードをマージするには、ユーザーの役割に[ユーザーの管理]権限および[役割およびアクセスの管理]権限も含まれている必要があります。
- プライマリレコードと重複レコードの両方についてのアクセスレベルで、レコードの削除が許可されている必要があります。プライマリレコードのアクセスレベルでレコードを削除できない場合、レコードで[マージ]ボタンは使用できません。
- マージ中に選択できるように、レコード名を書き留めてください。
2 個のレコードをマージするには
- プライマリレコードとして維持するレコードを選択します。
レコードの選択方法については、「レコードの検索」を参照してください。
- [レコードの詳細]ページで、[マージ]ボタンをクリックします。
- ステップ1では、[ルックアップ]アイコンをクリックし、重複レコードを選択します。
- ステップ2では、各レコードの値を確認し、レコードとともに保存する値を選択します。
デフォルトでは、プライマリレコードの値が[保存する値]カラムに表示されます。
- ステップ3で、レコードをマージするときに重複レコードにリンクされたブックをプライマリレコードにもリンクする場合は、チェックボックスをオンにします。
注: ステップ3は、企業プロファイルで重複レコードのブックのマージの有効化チェックボックスがオンの場合のみ表示されます。ステップ3が表示されない場合、またはステップ3でチェックボックスをオンにしなかった場合、重複レコードにリンクされたブックは、レコードをマージするときにプライマリレコードに自動的にリンクされません。詳細は、「レコードをマージするときのリンクされたカスタムブックの保持」を参照してください。
- [終了]をクリックします。
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