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ブックの管理

ブックは、ユーザーが各レコードのチームメンバーにならなくても共同作業できるように、レコードを整理および分離する効率的な方法です。

ブックを使用して企業データを整理すると、レコードの検索が速く効率的になります。ブックは、グループおよびチームと共存できます。ユーザーのグループへのアクセスを提供する要件が直接的で比較的単純な場合、グループの割当を使用できます。ただし、グループレコードの所有権の要件が複雑な場合は、ブックの使用が推奨されます。

デフォルトユーザーブック

Oracle CRM On Demandでは、デフォルトブックが各ユーザーに割り当てられ、ユーザーの名前が付けられます。レコードがユーザーに割り当てられると、レコードはユーザーのデフォルトブックに割り当てられます。レコードがチームにより所有されている場合、チームはそのチームのメンバーとなっているユーザーの一連のデフォルトブックを代表します。レコードの所有者が変更されたり、チームのメンバーが変更されると、ユーザーブックは自動的にレコードに関連付けられます。

カスタムブック

ブック機能が有効な場合、カスタムブックを使用し、ビジネス上の目的に合わせてデータを整理できます。通常、ブックはカスタムブックを指します。ブックは互いに独立することもできますし、ブックを階層に整理することもできます。たとえば、ブックを作成して、テリトリーや製品などのビジネスの組織単位に従ってデータを分割できます。その後、ブックへの適切なアクセスレベルをユーザーに設定できます。

パートナー用に自動作成されるブック

Oracle CRM On Demandでパートナーレコードが有効な場合は、パートナー組織用のブックが自動作成されます。パートナー用に自動作成されるブックは、パートナーレコードのブック関連項目を表示しているときに、パートナーレコードのページからアクセス可能なブックのルックアップウィンドウで選択できます。パートナーレコードのページにアクセスできるのは、ブランド所有者の企業のユーザーのみです。パートナー関係をパートナーレコードに追加するときに[パートナーへのアクセス]チェックボックスまたは[パートナーへの相互アクセス·(リバース)]チェックボックスがオンになっていると、関連するパートナー用に自動的に作成されたブックが同期されます。これで、Oracle CRM On Demandでパートナー取引先が関連付けられている場合であれば、同期された各パートナーブックに関連付けられているパートナーユーザーは、パートナー組織を関連付ける対象のパートナー取引先を参照できます。

パートナー組織にユーザーを追加すると、そのユーザーは、パートナー組織のパートナーブックに自動的に関連付けられます。

パートナーのカスタムブック

パートナー組織用のカスタムブックを作成することもできます。必要に応じて、ブランド所有者の企業のユーザーとパートナー組織のユーザーを含む任意の組合せのユーザーを、そのようなカスタムブックに割り当てることができます。

ブックでサポートされるレコードタイプ

さまざまなタイプのレコードを同じユーザーに割り当てることができるのと同じように、さまざまなタイプのレコードを同じブックに割り当てることができます。次のレコードタイプをブックに割り当てることができます。

  • 取引先
  • 認定
  • 割当
  • 申込書類
  • アポイント
  • ビジネス計画
  • キャンペーン
  • 認定レベル
  • 担当者
  • コース
  • カスタムオブジェクト
  • 取引交渉登録
  • 自動車ディーラー
  • イベント
  • 試験
  • 金融口座
  • 財務計画
  • 資金
  • HCP担当者割当
  • 世帯
  • 在庫監査レポート
  • 在庫期間
  • 見込み客
  • MDF リクエスト
  • メッセージプラン
  • 目標
  • 商談
  • オーダー
  • パートナー
  • 保険
  • ポートフォリオ
  • プログラム
  • サンプルロット
  • サンプルリクエスト
  • サンプルトランザクション
  • サービスリクエスト
  • スマートコール
  • 解決策
  • 特別価格リクエスト
  • タスク
  • 車両

ブックセレクタのブック

企業のブックセレクタが有効な場合、リストページのタイトルバーのターゲット検索と高度な検索、および[レポートホームページ]にブックセレクタフィールドが表示されます。ブックセレクタは、ターゲット検索の対象を、ユーザーが検索するレコードを含む可能性のあるカスタムブックまたはユーザーブックに限定するために使用されます。ブックセレクタフィールドに表示されるプラス記号(+)は、サブレベルが存在することを示しています。

注:パートナーブックがブックセレクタに表示されるのは、パートナーレコードタイプの場合のみです。

ブックセレクタの横にあるアイコンをクリックすると、ブック階層が表示されます。ブック階層の構成は次のとおりです。

  • すべて。カスタムブックとユーザーブックを含む、すべてのブックのデフォルトルートノード
    • ブック。企業に対して設定されたすべてのカスタムブックのデフォルトルートノード
    • ユーザー。すべてのユーザーブックのデフォルトルートノード

[すべて]、[ブック]および[ユーザー]は、ノードまたはアンカーです。実際のブックではありません。ブック階層の例として、企業が[America(アメリカ)]という地域ブック階層を設定したとします。部下を持つユーザー[John Williams]も、地域階層のブックに関連付けられています。このユーザーに関しては、[すべて]オプションの下のブックセレクタに次の階層が表示されます。

  • ブック
    • America(アメリカ)(親ブック)
      • (サブブック。サブブックも、より下の階層のサブブックの親ブックとなる可能性があります)
      • (サブブック)
      • 西(サブブック)
      • (サブブック)
  • ユーザー
    • John Williams(部下を持つユーザー)
      • Lucy Harris(部下。部下も部下を持つ可能性があります)
      • Rick Rogers(部下)
      • Donna Jones(部下)
      • Jeff Smith(部下)

注:階層の一番下のレベルのブックは、リーフノードブックと呼ばれます。

ブックセレクタの[サブ項目を含める]チェックボックスを使用すると、ユーザーはサブ項目(部下やサブブック)のデータを検索先に含めるかどうかを指定できます。レポートでブックセレクタがどのように機能するかについての詳細は、「分析のレコードの表示について」および「レポートの制限について」を参照してください。

検索先のブックの選択

レコードを検索するとき、ユーザーは検索するデータが含まれるブックを選択します。検索するデータが、ブック階層の特定のレベルのどのブックに含まれているかはっきりしない場合、ユーザーは階層の1つ上にあるブックを検索先に選択できます。

ユーザーがブックセレクタで[サブ項目を含める]オプションを選択し、企業プロファイルで[マネージャ表示が有効]チェックボックスがオンの場合、サブブックまたは部下のデータが検索先に含められます。

例として、次のブック階層について考えます。

  • America(アメリカ)
    • North(北部)
      • North Area 1(北部エリア1)
      • North Area 2(北部エリア2)

ユーザーは、[North Area 1(北部エリア1)]と[North Area 2(北部エリア2)]のどちらにレコードがあるのかはっきりしない場合、検索先として[アメリカ]ブックではなく[北部]ブックを選択します。

関連トピック

ブック構造の設計、ブックの設定、およびユーザーがブックを使用できるようにする方法の詳細については、次のトピックを参照してください。


公開日 2016 年 10 月 Copyright © 2005, 2016, Oracle. All rights reserved. Legal Notices.