1.9 テクノロジ・プレビュー

次の機能はまだ開発中ですが、UEK R3でテストおよび評価の目的で使用できます。

  • Ceph

    Cephは、複数の物理および論理コモディティ・ハードウェア・ストレージ・デバイスのクラスタからオブジェクト・ストレージおよびブロック・ストレージを同様に表示します。 Cephは、ストレージ・クラスタのストレージ・デバイス間でデータのレプリケートおよびストライプ化を行うことによって、フォルト・トレランスを提供し、I/Oパフォーマンスを強化できます。 Cephの監視および自己修復機能により、管理オーバーヘッドが最小限に抑えられます。 異なる製造元の同一でないハードウェア上で、ストレージ・クラスタを構成できます。

    Ceph for Oracle Linuxは、Ceph Community Fireflyリリース(v0.80)に基づいています。 オブジェクト・ストア、ブロック・デバイス、ストレージ・クラスタおよびオブジェクト・ゲートウェイのCephの各コンポーネントが含まれています。 Cephファイル・システム(CephFS)コンポーネントも含まれていますが、これはテクニカル・プレビューの機能ではなく、サポートもされていません。

    詳細は、Oracle® Linux 7ドキュメントを参照してください。

  • 分散複製型ブロック・デバイス(DRBD)

    非共有型の同時複製ブロック・デバイス(ネットワーク経由のRAID1)で、高可用性(HA)クラスタのビルディング・ブロックの役割を果たすように設計されています。 自動フェイルオーバーのためにはクラスタ・マネージャ(ペースメーカーなど)が必要です。

  • SCAPワークベンチおよびOSCAP Anacondaアドオン

    インストーラにOpenSCAPアドオンを追加すると、グラフィカル・インタフェースまたはKickstartの%addon org_fedora_oscapセクションのいずれかを使用して、Security Content Automation Protocol (SCAP)ポリシーを選択できるようになります。 インストール・プロセスの最後に、コンプライアンス・スキャン・ユーティリティ(oscap)によってシステムがスキャンされ、結果が/root/openscap_dataに保存されます。 インストールでは、openscap-scannerパッケージで提供されている複数の標準セキュリティ・プロファイルがサポートされます。 または、アクセス可能なFTPまたはWebサーバーからプロファイルを使用するよう選択できます。 OpenSCAPアドオンを指定しない場合、インストーラではセキュリティ・ポリシーを適用せず、インストール・プロセス中にコンプライアンス・スキャンも実行しません。

  • 高性能メモリー

    高性能メモリー(tmem)は、システム内で十分に利用されていないメモリーを回収して、最も必要とされる場所で利用できるようにすることで、仮想化環境での物理メモリーの利用を改善するための新しい方法を提供します。 オペレーティング・システムの観点から見れば、tmemはサイズが不確定で可変の高速擬似RAMで、主として実際のRAMが不足しているときに役に立ちます。 このテクノロジとそのユースケースの詳細は、透過メモリー・プロジェクト・ページ(https://oss.oracle.com/projects/tmem/)を参照してください。

  • UEFI Secure Boot

    この更新により、UEFI Secure Bootが有効になっているシステムでOracle Linux 7をインストールして使用できるようになります。 Secure Bootモードでのシステムは、オラクル社により署名されたブート・ローダーおよびカーネルのみをロードします。

RHCKでは、次の機能が現在テクノロジ・プレビュー中です。

  • Active DirectoryおよびLDAP sudoプロバイダ。

  • Parallel NFS (pNFS)のブロック・ストレージ・レイアウトおよびオブジェクト・ストレージ・レイアウト。

  • LVMによるブロック・デバイス・キャッシュ。これにより、小型の高速デバイスが、大型で低速のデバイスのキャッシュとして機能できるようになります。

  • btrfsファイル・システム。 Oracleでは、UEK R3でbtrfsをサポートしています。

  • 複数のCPUを使用してブートするようにクラッシュ・カーネルを構成できます。

  • 指定されたネイティブHBAおよびストレージ・ハードウェア以外のSCSIデバイスに対するデータ整合性チェックを行うDIF/DIX。 Oracleでは、UEK R3でDIF/DIXをサポートしています。

  • High-Availability Direct-Attached Storage (HA-DAS)アダプタをサポートするためのmegaraid_sasドライバのLSI Syncro CS機能。

  • LVM API。

  • QEMUのPCIブリッジで、32個を超えるPCIスロットを構成できます。

  • OpenLMIソフトウェア・プロバイダ。

  • PCI Expressバス、AHCIバスおよびUSB 3.0ホスト・アダプタ・エミュレーションがKVMゲストに提供されています。

  • qlcnicドライバに含まれるシングルルートI/O仮想化(SR-IOV)。

  • コマンドライン・インタフェースおよびlibStorageMgmt APIを含む、ストレージ・アレイ管理。

  • dm-eraデバイスマッパー・ターゲットにより、指定した期間中にブロックに対して行われた変更が記録されます。

  • Trusted Network Connect。

  • Quick EMUlator (QEMU)のvirtio-blk-data-planeにより、ブロックI/Oパフォーマンスが向上します。

注意

アップストリームKpatch RPMはOracle Linuxから削除されました。 ダウンタイムなしで実行中のカーネルにパッチを適用することを希望するお客様は、OracleのKspliceテクノロジをご検討ください。これは、Oracle Linux Premier Supportで無料で提供されています。