3 既知の問題

警告:

Oracle Linux 7は現在延長サポート中です。詳細は、Oracle Linux拡張サポートおよびOracleオープン・ソース・サポート・ポリシーを参照してください。

できるだけ早くアプリケーションとデータをOracle Linux 8またはOracle Linux 9に移行してください。

この章では、Oracle Linux 7 Update 3の既知の問題について説明します。

使用中のカーネル固有の問題が他にも存在する可能性があります。デフォルトのUEK R4u2を使用している場合は、Unbreakable Enterprise Kernel: リリース・ノートfor Unbreakable Enterprise Kernelリリース4更新2 (4.1.12-61)を参照してください。別のUEKリリースまたは更新を使用している場合は、Unbreakable Enterprise Kernelドキュメントで入手可能な、該当するカーネル・バージョンに適したリリース・ノートを参照してください。

インストールの問題

次の各項では、インストール時に発生する可能性のある問題について説明します。

インストール時の暗号化および/bootの構成

インストール中に、インストール先画面でデータの暗号化を選択して、手動によるパーティション化を実行すると、暗号化チェック・ボックスは、手動パーティション化画面で選択したとおりに表示されません。このチェック・ボックスは、暗号化をサポートするファイル・システム・タイプまたはファイル・システムを含むLVM論理ボリュームに対して構成できる暗号化を示します。変更をクリックすると、ボリュームの構成画面には、基礎となるブロック・デバイスのレベルで暗号化が適用されることを意味する暗号化チェック・ボックスが、ボリュームについて選択したとおりに表示されます。

LVMの場合は、データの暗号化を選択すると、LVM物理ボリュームおよびそこに含まれるすべての論理ボリュームが暗号化されます。データの暗号化を選択しない場合、論理ボリュームを暗号化するには手動パーティション化画面で暗号化チェック・ボックスを選択し、物理ボリュームを暗号化するにはボリュームの構成画面で暗号化チェック・ボックスを選択します。

btrfsの場合は、暗号化は、サブボリュームも含め、ファイル・システムを含むブロック・デバイスにのみ適用できます。たとえば、btrfsルート・ファイル・システムの/homeサブボリュームの暗号化を有効にすると、ルート・ファイル・システム自体の暗号化が暗黙的に有効になります。ボリュームの構成画面では、暗号化チェック・ボックスのみを選択できます。btrfsではファイル・システム・レベルでの暗号化がサポートされていないため、手動パーティション化画面では、btrfsファイル・システムについて暗号化チェック・ボックスを選択できません。

暗号化チェック・ボックスやBTRFSLVMまたはLVMシン・プロビジョニングの各デバイス・タイプを/bootに対して選択しないでください。/bootファイル・システムは標準パーティションで構成し、ext4またはXFSタイプである必要があります。

ディスク暗号化パスフレーズ・ダイアログにパスワードを入力するときは、[Tab]を押して入力フィールド間を移動します。マウスを使用してフィールドを選択することはできません。

ネットワーク・インストール

ネットワーク・インストールを試行するとき、DHCPを使用してそのIP設定を取得するようにネットワーク・インタフェースを構成していないか、または静的IP設定を使用すると、インストール・ソースでエラーが発生しましたというエラーが発生します。

たとえば、boot ISOにアクセスするためにリモート・コンソールやLights-Out Managementなどの機能を使用する場合は、インストール場所を選択するときに、組込みサーバー・マネージャのネットワーク構成が使用できないことがあります。回避策は、インストール場所を構成する前に、グラフィカル・インストーラを使用してネットワーク設定を手動で構成することです。(バグID 19047736)

iSCSIディスクへのインストール

iSCSIディスクにインストールする場合は、ブート・コマンドラインにip=ibftまたはrd.iscsi.ibft=1のいずれかを追加し、インストール・ターゲットとして少なくとも1つのMBRまたはGPT形式のディスクを指定してください。そうしない場合、エラー・メッセージ「有効なブート・ローダーのターゲット・デバイスが見つかりませんでした」が表示され、インストールが失敗します。(バグID 22076589)

HP 3PAR TPVVへのインストール

HP 3PARストレージ・アレイにThin Persistenceライセンスを適用していない場合は、インストールで、シン・プロビジョニングされた仮想ボリューム(TPVV)にファイル・システムを作成できません。このライセンスは、ストレージの再利用のための低レベルSCSI UNMAPコマンドをサポートするために必要です。適切なライセンスがない場合の回避策は、TPVVのかわりにフル・プロビジョニングされた仮想ボリューム(FPVV)を使用することです。(バグID 22140852)

btrfsを使用して/rootパーティションがフォーマットされている場合、UEK R3が動作しているOracle Linux 7 update 3システムがブートできない

skinny-metadata機能などの新機能が含まれるbtrfsファイル・システム・ユーティリティの更新にはUEK R3との互換性がありません。/rootパーティションがbtrfsを使用してフォーマットされている場合、UEK R3が動作しているシステムは/rootファイル・システムをマウントできないのでブートできません。システムはUEK R4またはRHCKカーネル・タイプを使用してブートできます。

パーティションおよびファイル・システムはインストーラ内から手動で構成できるので、この問題はインストール時には特に重要です。インストーラ内でbtrfsを使用してファイル・システムをフォーマットすると、すべての新機能が有効になります。インストール後、カーネルをUEK R3にダウングレードすると、システムはブートできなくなります。

UEK R3でbtrfsがすでに使用されているシステムは、新機能を無効化してファイル・システムがフォーマットされているので、アップグレード時に影響を受けません。(バグID 24840489)

アップグレードの問題

次の各項では、Oracle Linux 6 (_latest)からOracle Linux 7 Update 3にアップグレードする際に発生する可能性のある問題について説明します。

cgconfigおよびcgredパッケージは個別にリストアする必要がある

Oracle Linux 7のlibcgroupパッケージには、cgconfigおよびcgred制御グループ・サービスが含まれていません。アップグレードしたシステムでこれらのサービスをリストアするには、libcgroup-toolsパッケージをインストールします。(バグID 19177606)

Webプロキシが必要な場合にアップグレード後スクリプトが失敗する

Oracle Linux yumサーバーにアクセスするためにプロキシが必要な場合、アップグレード後スクリプトが失敗します。(バグID 19169163)

古いバージョンのyumを使用すると依存関係エラーが生じる

redhat-upgrade-tool-cliユーティリティでは、アップグレード対象のOracle Linux 6システムにバージョン3.2.29-43.0.1以降のyumパッケージがインストールされている必要があります。それより前のバージョンのyumパッケージを使用すると、依存関係エラーによりアップグレード・ツールが失敗します。(バグID 18648783)

パッケージの競合

この項では、OracleがULNまたはOracle Linux yumサーバー経由で配布しているOracle Linux 7用パッケージの既知のパッケージ競合について説明します。

dovecot-devel.i686とdovecot-devel.x86_64

ULNのol7_x86_64_optional_latestチャネルのdovecot-devel.i686dovecot-devel.x86_64パッケージは競合します。両方のパッケージをインストールしようとすると、トランザクション・チェック・エラーが発生します。

Transaction check error:
  file /usr/include/dovecot/config.h conflicts between attempted installs of
dovecot-devel-1:2.2.10-7.el7.i686 and dovecot-devel-1:2.2.10-7.el7.x86_64

指定されたファイル間にはビットサイズの差があります。同じシステムに一度にインストールできるのは、いずれか1つのパッケージのみです。(バグID 25057633)

ipa-server-dns.x86_64とfreeipa-server-dns

ipa-server-dns.x86_64パッケージとULNのol7_x86_64_latestチャネルのfreeipa-server-dnsパッケージの間には競合があります。Oracle Linux 7 update 3で、.x86_64バージョンのipa-server-dnsパッケージは.noarchパッケージに置き換わりました。

競合を回避するには、Yumの構成でipa-server-dns.*.x86_64パッケージを除外する必要があります。パッケージを除外する方法の詳細は、Oracle Linux 7: 管理者ガイドを参照してください。(バグID 25054687)

ipa-admintools.x86_64とfreeipa-admintools

ipa-admintools.x86_64パッケージとULNのol7_x86_64_latestチャネルのfreeipa-admintoolsパッケージの間には競合があります。Oracle Linux 7 update 3で、.x86_64バージョンのipa-admintoolsパッケージは.noarchパッケージに置き換わりました。

競合を回避するには、Yumの構成でipa-admintools.*.x86_64パッケージを除外する必要があります。パッケージを除外する方法の詳細は、Oracle Linux 7: 管理者ガイドを参照してください。(バグID 25054687)

rear.x86_64とrear.noarch

Oracle Linux 7 update 3で、ULNのol7_x86_64_latestチャネルにある.noarchバージョンのrearパッケージは.x86_64パッケージに置き換わりました。

競合を回避するには、Yumの構成でrear.*.noarchパッケージを除外する必要があります。パッケージを除外する方法の詳細は、Oracle Linux 7: 管理者ガイドを参照してください。(バグID 25054687)

PackageKit.i686とPackageKit.x86_64

ULNのol7_x86_64_optional_latestチャネルのPackageKit.i686パッケージは、ol7_x86_64_u3_baseチャネルのPackageKit.x86_64パッケージと競合します。両方のパッケージをインストールしようとすると、トランザクション・チェック・エラーが発生します。

Transaction check error:
  file /usr/lib/python2.7/site-packages/packagekit/__init__.pyc from install
of PackageKit-1.0.7-6.0.1.el7.i686 conflicts with file from package
PackageKit-1.0.7-6.0.1.el7.x86_64
  file /usr/lib/python2.7/site-packages/packagekit/__init__.pyo from install
of PackageKit-1.0.7-6.0.1.el7.i686 conflicts with file from package
PackageKit-1.0.7-6.0.1.el7.x86_64
  file /usr/lib/python2.7/site-packages/packagekit/backend.pyc from install
of PackageKit-1.0.7-6.0.1.el7.i686 conflicts with file from package
PackageKit-1.0.7-6.0.1.el7.x86_64
  file /usr/lib/python2.7/site-packages/packagekit/backend.pyo from install
of PackageKit-1.0.7-6.0.1.el7.i686 conflicts with file from package
PackageKit-1.0.7-6.0.1.el7.x86_64
  file /usr/lib/python2.7/site-packages/packagekit/enums.pyc from install of
PackageKit-1.0.7-6.0.1.el7.i686 conflicts with file from package
PackageKit-1.0.7-6.0.1.el7.x86_64
  file /usr/lib/python2.7/site-packages/packagekit/enums.pyo from install of
PackageKit-1.0.7-6.0.1.el7.i686 conflicts with file from package
PackageKit-1.0.7-6.0.1.el7.x86_64
  file /usr/lib/python2.7/site-packages/packagekit/filter.pyc from install of
PackageKit-1.0.7-6.0.1.el7.i686 conflicts with file from package
PackageKit-1.0.7-6.0.1.el7.x86_64
  file /usr/lib/python2.7/site-packages/packagekit/filter.pyo from install of
PackageKit-1.0.7-6.0.1.el7.i686 conflicts with file from package
PackageKit-1.0.7-6.0.1.el7.x86_64
  file /usr/lib/python2.7/site-packages/packagekit/misc.pyc from install of
PackageKit-1.0.7-6.0.1.el7.i686 conflicts with file from package
PackageKit-1.0.7-6.0.1.el7.x86_64
  file /usr/lib/python2.7/site-packages/packagekit/misc.pyo from install of
PackageKit-1.0.7-6.0.1.el7.i686 conflicts with file from package
PackageKit-1.0.7-6.0.1.el7.x86_64
  file /usr/lib/python2.7/site-packages/packagekit/package.pyc from install
of PackageKit-1.0.7-6.0.1.el7.i686 conflicts with file from package
PackageKit-1.0.7-6.0.1.el7.x86_64
  file /usr/lib/python2.7/site-packages/packagekit/package.pyo from install
of PackageKit-1.0.7-6.0.1.el7.i686 conflicts with file from package
PackageKit-1.0.7-6.0.1.el7.x86_64
  file /usr/lib/python2.7/site-packages/packagekit/progress.pyc from install
of PackageKit-1.0.7-6.0.1.el7.i686 conflicts with file from package
PackageKit-1.0.7-6.0.1.el7.x86_64
  file /usr/lib/python2.7/site-packages/packagekit/progress.pyo from install
of PackageKit-1.0.7-6.0.1.el7.i686 conflicts with file from package
PackageKit-1.0.7-6.0.1.el7.x86_64

同じシステムに一度にインストールできるのは、いずれか1つのパッケージのみです。Yumの構成でPackageKit.i686パッケージを除外する必要があります。パッケージを除外する方法の詳細は、Oracle Linux 7: 管理者ガイドを参照してください。(バグID 24963661)

sssd-common.i686とsssd-common.x86_64

sssd-common.i686パッケージは、ULNのol7_x86_64_optional_baseチャネルのsssd-common.x86_64パッケージと競合します。両方のパッケージをインストールしようとすると、トランザクション・チェック・エラーが発生します。

Transaction check error:
  file /usr/share/systemtap/tapset/sssd.stp conflicts between attempted
installs of sssd-common-1.14.0-14.el7.i686 and
sssd-common-1.14.0-14.el7.x86_64

同じシステムに一度にインストールできるのは、いずれか1つのパッケージのみです。Yumの構成でsssd-common.i686パッケージを除外する必要があります。パッケージを除外する方法の詳細は、Oracle Linux 7: 管理者ガイドを参照してください。(バグID 24963661)

ファイル・システム関連のバグ

ファイル・システムに関連する問題は次のとおりです。

xfs: マルチブロック・バッファ・ロギング・コードのカーネル・パニック

バグがXFSのマルチブロック・バッファ・ロギング・コードに存在し、バッファ・ログ形式ビットマップに設定されている無効なリージョンのためにログ・プッシュ時間にカーネル・パニックが発生する可能性があります。(バグID 24400444)

btrfs: 無効なqgroupでスナップショットが作成された後のカーネル警告

qgroupsが有効になっている場合、無効なqgroupから継承されるスナップショットを作成すると、ファイル・システムがクラッシュして、カーネルの警告がシステム・ログに記録される可能性があります。たとえば、次の操作を行うと、トランザクションが中断されます。

# btrfs subvolume snapshot -i 1/10 /mnt/scratch/ /mnt/scratch/snapshot

(バグID 24716895)

btrfs: スナップショット削除および親ディレクトリfsync後にログを再実行できない

スナップショットが削除され、親ディレクトリがfsyncされる場合、次のマウント操作中にログを再実行できず、ファイル・システムをマウントできません。これはbtrfs-zero-logツールを使用してログ・ツリーを消去して解決可能ですが、親ディレクトリをfsyncする前にfsyncしたデータおよびメタデータの損失が発生するため、非常に不便です。(バグID 24424719)

btrfs: 親ディレクトリのfsync後に空のシンボリック・リンク

シンボリック・リンクが作成され、親ディレクトリがfsyncされる場合、システム・クラッシュまたは停電により、ファイル・システムの再マウント時に空のシンボリック・リンクが発生します。(バグID 23748445)

btrfs: fsyncログ再実行後のディレクトリ・エントリが正しくない

ディレクトリまたはファイルが新しい親ディレクトリに移動し、ファイル・システムが新しい親を記録し、古い親を明示的に記録しない場合、ログが再実行されると、ファイルを移動したディレクトリのエントリが古い親ディレクトリと新しい親ディレクトリの両方に表示される可能性があります。(バグID 23748405)

btrfs: ファイルの名前変更およびfsync後のログ再実行のファイル損失

ファイルが名前変更およびfsyncされ、システム・クラッシュまたは停電が発生すると、ログが再実行される場合、last_unlink_trans値がiノードのログで取得されず、名前変更操作を後で再実行するための十分な情報がないログであるため、ファイルが削除されます。(バグID 23725060)

btrfs: qgroupの予約領域がリークする

割当てグループ(qgroups)が領域を予約する方法に関するいくつかのバグが原因でリークが発生します。これには、ダーティな範囲への再書込みによってリークが発生し、"pwrite64: Disk quota exceeded"エラーが表示される問題が含まれます。(バグID 22483655)

btrfs: サブボリューム間でファイルをクローニングした後の排他参照カウントが正しくない

2つのサブボリューム間でファイルをクローニングした後の排他参照カウントは正しくありません。この問題は、割当てグループと、一部のコードの実装方法に関連しています。(バグID 22456419)

btrfs: 割当て再スキャンまたは無効化中のアンマウント時のカーネル・ウップス

割当て再スキャンをトリガーする操作またはマウントされたファイル・システムの割当てを無効化する操作により、ファイル・システムのアンマウント時にカーネル・ウップス・メッセージが発生します。これにより、システムがハングする場合があります。(バグID 22377928)

btrfs: qgroupアカウンティングを使用している共有エクステント削除時のカーネル・ウップス

割当てグループ(qgroup)アカウンティングが使用されている共有エクステントを削除すると、カーネル・ウップス・メッセージが表示される可能性があります。これは、遅延参照の追加時にレコードが見つからないことが原因で、後方参照を実行中に不正確な結果が取得されるという問題と関連しています。(バグID 21554517)

ext4: 破損した孤立iノード・リストを処理する場合にシステムが停止する

孤立iノード・リストが破損している場合、iノードを繰り返し処理するとシステムが停止する可能性があります。たとえば、孤立iノード・リストにブートローダーiノードの参照が含まれる場合、ext4_iget()は、システムを停止する可能性がある処理ループが発生する不正なiノードを戻します。(バグID 24433290)

xfs、ext4: DIO/AIO書込み時のIOエラーが原因でディスク内容が破損する

直接IO (DIO)または非同期IO (AIO)の未書込みエクステントへの書込みがIOエラーにより失敗すると、ディスク内容が破損します。(バグID 24393811)

自動バグ報告ツール

Red Hat自動バグ報告ツール(ABRT)で提供される自動報告のデーモンおよび機能は、Oracle Linuxではサポートされていません

ABRTパッケージおよび関連ファイル(libreportなど)は、パッケージの依存関係を満たすためにディストリビューションに含まれており、ローカル・バグ・レポートの生成に使用できますが、これらのレポートを自動的にアップロードする機能はサポートされていません。技術的なサポートが必要な場合は、My Oracle Supportポータルまたは電話でOracleサポートに連絡してください。

bashシェルでのコマンドの自動入力

lsなどの一部のコマンドでは、[Tab]キーを押すとbashシェルでコマンドが自動的に入力されますが、exportなどのその他のコマンドでは自動入力されません。次の回避策を使用すると、すべてのコマンドで自動入力を有効にできます。

  1. bash-completionパッケージを削除します。

    sudo yum remove bash-completion
  2. シェルでcomplete -rコマンドを実行します。このコマンドを永続化するには、これを$HOME/.bashrcに入れます。

(バグID 19248362)

 クラッシュ・カーネルのauto設定

Kdump構成を簡単にするためにUEK R3のcrashkernel=autoカーネル・パラメータを有効にした場合は、dmesg出力および/proc/cmdlineの両方にcrashkernel=NNNM@0Mと表示されます。これは実装で想定される動作で、@0Mauto設定を表します。crashkernel=autoパラメータはXenではサポートされません。

(バグID 17616874)

 UEK R3では現在firewalldでIPv6 NATがサポートされない

次のエラー・メッセージは、UEK R3では現在、firewalldでIPv6 NATがサポートされていないことを示しています。

ERROR: ipv6 table 'nat' does not exist (or not enough permission to check)

(バグID 18504545)

 grubbyにより誤った保存済エントリが設定される

grubbyを使用してGRUB 2構成からカーネル・メニュー・エントリを削除すると、/etc/grub2/grub.cfgのデフォルト・エントリの値が正しくなくなります。回避策は、/etc/default/grubGRUB_DEFAULTの値を正しいエントリに設定し、grub2-mkconfigを使用して/etc/grub2/grub.cfgを再作成するか、yumまたはrpmを使用してカーネル・パッケージを削除することです。(バグID 19192278)

/bootがbtrfsサブボリューム上にある場合、カーネルのアップグレード時にgrubbyの致命的エラーが発生する

/bootがbtrfsサブボリュームでホストされている場合、GRUB 2ではinitramfsおよびvmlinuzのパス名を正しく処理できません。この問題は、ユーザーが新しいカーネルを更新またはインストールする際と、grubbyがGRUB 2構成の更新を試行する際に発生します。Oracle Linux 7 update 3のフレッシュ・インストール実行時にRHCKまたはUEKカーネルをアップグレードする場合は、次のエラーが表示されます。

grubby fatal error: unable to find a suitable template

システムの再起動時、カーネルが更新された後に、システムは古いカーネルにブートされます。

同様に、Oracle Linux 7 update 2からOracle Linux 7 update 3へのアップグレード時に、/bootディレクトリがbtrfsサブボリュームでホストされている場合、アップグレードの完了後、システムは古いOracle Linux 7 update 2カーネルにブートされます。

この問題を回避するには、カーネルがインストールまたはアップグレードされた直後に、grub2-mkconfigを使用して/etc/grub2/grub.cfgを再作成します。たとえば、次のようにします。

grub2-mkconfig -o /boot/grub2/grub.cfg

生成された構成内のカーネル・メニュー・エントリのリストを取得します。

grep -P "submenu|^menuentry" /boot/grub2/grub.cfg | cut -d "'" -f2

リストからデフォルト・カーネルとして実行するカーネル・エントリを選択し、次のコマンドを使用して、menu entry titleをリストで特定したカーネル・エントリのタイトルに置き換え、このエントリをデフォルトに設定します。

grub2-set-default "menu entry title"

grub2-editenv listコマンドを使用して、saved_entryが選択したカーネル・メニューのタイトルに更新されていることを確認できます。

再起動し、uname -aを使用して、システムの再起動時に正しいカーネルが動作していることを確認します。

(バグID 22750169)

ヘブライ文字のLaTeXフォント

tex-fonts-hebrewパッケージのインストールは、その前にすべてのtexlive*パッケージをインストールしていないと失敗します。(バグID 19059949)

InfiniBandの問題

次の各項では、InfiniBandデバイスの使用時に発生する可能性のある問題について説明します。

Internet Protocol over InfiniBand (IPoIB)の構成

Internet Protocol over InfiniBand (IPoIB)を構成するには:

  1. /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ibN構成ファイルを編集します(Nはインタフェースの番号です)。次の例は、インタフェースib0の構成を示しています。

    DEVICE=ib0
    TYPE=InfiniBand
    ONBOOT=yes 
    DHCP_HOSTNAME="myhost.mydom.com"
    BOOTPROTO=static
    IPADDR=192.168.100.1
    NETMASK=255.255.255.0
    IPV4_FAILURE_FATAL=yes
    IPV6INIT=no 
    CONNECTED_MODE=no
    NAME=ib0 
  2. NetworkManagerサービスを停止します。

    sudo systemctl stop NetworkManager
  3. RDMAサービスを開始します。

    sudo systemctl start rdma
  4. インタフェースを起動します。

    sudo ifup ibN

    (バグID 19150870)

InfiniBandインタフェースのIPoIBモードの変更

IPoIBドライバは、インタフェースでの接続モードまたはデータグラム・モードの使用をサポートし、データグラム・モードがデフォルト・モードです。connectedまたはdatagram/sys/class/net/ibN/modeに反映させてInfiniBandインタフェースのモードを変更する方法はUEK R3ではサポートされていません。また、UEK R3が実行中で、InfiniBandインタフェースが有効化されている場合は、InfiniBandインタフェースのモードを変更できません。

UEK R3システムでInfiniBandインタフェースのIPoIBモードを変更するには:
  1. /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ibN構成ファイルを編集します(Nはインタフェースの番号です)。

    • 接続モードを有効にするには、このファイルにCONNECTED_MODE=yesを指定します。

    • データグラム・モードを指定するには、このファイルにCONNECTED_MODE=noを指定するか、この設定を指定しないようにします(データグラム・モードはデフォルトで有効になります)。

    ノート:

    変更を保存する前に、このファイルにCONNECTED_MODEの設定が複数指定されていないことを確認してください。

  2. インタフェースで指定モードを有効にするには、次のコマンドを使用して、インタフェースを無効にして再度有効にします。

    sudo ifdown ibN
    sudo ifup ibN

ノート:

この問題はUEK R4で解決されています。

(バグID 17479833)

InfiniBand CAポートを無効にすると警告が示される

ibportstate disableコマンドを使用してInfiniBand CAまたはルーター・ポートを無効にすると、次の警告メッセージが表示される場合があります。
ibwarn: [2696] _do_madrpc: recv failed: Connection timed out
ibwarn: [2696] mad_rpc: _do_madrpc failed; dport (Lid 38)
ibportstate: iberror: failed: smp set portinfo failed
これらの警告は無視してもかまいません。(バグID 16248314)

Intel QuickAssist Acceleration Technology

UEK R3では、暗号化機能をQuickAssistハードウェアにオフロードできるようにするQATドライバをサポートしていません。

systemdにRemoveIPC=yesが構成されている場合にデータベースのインストールおよび操作が失敗する

systemdRemoveIPC=yesが構成されている場合に、非システム・ユーザーがログ・アウトすると、そのユーザーのプロセスのプロセス間通信(IPC)が終了されます。ラップトップ用のこの設定は、サーバー・システムではソフトウェアの問題を引き起こす場合があります。たとえば、ユーザーが、Oracle Databaseのoracleのようなデータベース・ソフトウェア所有者である場合、この構成によってデータベースのインストールが失敗したり、データベース・サービスがクラッシュすることがあります。

Oracle Linux 7 Update 3ではデフォルトで、systemdによってIPCが終了しないようにするために、/etc/systemd/logind.confRemoveIPC=noが構成されています。ただし、システムをOracle Linux 7 Update 3に更新する前にこのファイルを変更した場合、更新によって新しいバージョンのファイルが/etc/systemd/logind.conf.rpmnewとしてインストールされ、/etc/systemd/logind.confRemoveIPC=noは設定されません。データベースのクラッシュを防ぐには、/etc/systemd/logind.confRemoveIPC=noを設定し、systemctl rebootを実行してシステムを再起動します。(バグID 22224874)

MariaDBのインストール

MariaDBをインストールする場合は、MySQLリポジトリの選択を解除する必要があります。そうしない場合、MariaDBグループのみを選択しても、MySQLがインストールされます。(バグID 22238684)

 EnforcingモードのSELinuxでOracle ASMが初期化に失敗する

SELinuxがEnforcingモードの場合、/etc/init.d/oracleasmスクリプトが失敗します。このインタフェースは非推奨。SELinuxが有効な場合は、かわりに、/usr/sbin/oracleasmにインストールされているグローバルなoracleasmユーザースペース・ツールを使用して、oracleasm操作を実行します。

(バグID 18513404)

UEK R3でのzramに関するマルチパス・メッセージ

UEK R3でmultipath -llコマンドを実行すると、次のようなメッセージが表示されます。

zram0: No fc_host device for 'host'
zram0: No fc_host device for 'host'
zram0: No fc_remote_port device for 'rport--1:-1-0'

マルチパス機能に対する影響はないため、これらのメッセージは無視してかまいません。メッセージが表示されないようにするには、/etc/multipath.confzramデバイスをブロックリストに登録します。

RHCKおよびUEK R4 u2では、必要に応じてロード可能な個別のカーネル・モジュールにzramのサポートがコンパイルされるため、この問題は修正されています。zramカーネル・モジュールがこのいずれかのカーネルにロードされると、警告メッセージが再表示されます。

(バグID 20300644)

NFSでOracle Linux 7 LXCコンテナを作成できない

rootファイル・システム(/container)がNFS共有上でホストされている場合、Oracle Linux 7コンテナの作成に失敗します。一部のパッケージのインストール中に、RPMが機能の設定に失敗します。たとえば、Oracle Linux 7 update 2コンテナの作成時、iputilsパッケージのインストール中にインストールが失敗します。

Error unpacking rpm package iputils-20121221-7.el7.x86_64
error: unpacking of archive failed on file /usr/bin/ping: cpio: cap_set_file
error: iputils-20121221-7.el7.x86_64: install failed

また、Oracle Linux 7 update 1コンテナの作成時にinitscriptsおよびsystemdパッケージをインストールしようとすると、同様の問題が発生します。

この問題は、NFSv3とNFSv4の両方で発生します。

Oracle Linux 6コンテナは影響を受けません。

(バグID 25024258)

Oracle VMおよびXenでのOracle Linux 7ゲスト

Oracle Linux 7ゲストでは、Oracle VM 3で、ハードウェア仮想化(HVM)および準仮想化ドライバによるハードウェア仮想化(PVHVM)の両方がサポートされています。Oracle VMまたはその他のXenベースのハイパーバイザ上の準仮想化ドメイン(PVM)内のOracle Linux 7ゲストはサポートされていません。

Oracle VM 2では、どのようなタイプのOracle Linux 7ゲストもサポートされていません。

Windows Hyper-V Server環境においてUEK R4カーネルを使用したOracle Linux 7 update 3ゲストでHyper-V関連サービスが起動に失敗する

Windows Hyper-V Server上でUEK R4カーネルが動作しているOracle Linux 7 update 3ゲストでは、Hyper-Vパッケージがバージョン0-0.29.20160216git.el7である場合、hypervkvpdおよびhypervvssdサービスを起動できません。

これを回避するには、次のパッケージのパッケージ・バージョンを0-0.26.20150402git.el7にダウングレードします。

  • hyperv-daemons

  • hyperv-daemons-license

  • hypervfcopyd

  • hypervkvpd

  • hypervvssd

これらのユーザースペース・パッケージは、yumのol7_latestリポジトリおよびULNのol7_x86_64_UEKR4チャネルの両方で入手できます。

yumユーティリティを使用してパッケージをダウングレードします。たとえば、次のようにします。

  1. 実行中のHyper-Vサービスがあれば停止します。

    sudo systemctl stop hypervfcopyd.service
    sudo systemctl stop hypervkvpd.service
    sudo systemctl stop hypervvssd.service
  2. パッケージをダウングレードします。

    sudo yum downgrade hyperv*
  3. Hyper-Vサービスを再起動します。

    sudo systemctl restart hypervfcopyd.service
    sudo systemctl restart hypervkvpd.service
    sudo systemctl restart hypervvssd.service
  4. Yumの構成を変更し、Hyper-Vパッケージを今後の更新から除外します。たとえば、次のようにします。

    echo "exclude = hyperv*" >> /etc/yum.conf

    後でこの問題が解決されたときに、この除外設定を解除することをお薦めします。

(バグID 24745861)

UEK R3でkvm_intelモジュールをロードするときにCPUごとの割当てが失敗する

UEK R3でkvm_intelモジュールをロードするときに、CPUごとの割当てが失敗します。次のようなメッセージがログに記録されます。

kvm_intel: Could not allocate 48 bytes percpu data 
PERCPU: limit reached, disable warning 

現時点でUEK R3用の回避策はありません。(バグID 18459498)

 UEK R3でsystemdがautofs4およびipv6モジュールのロードに失敗する

ブート時に、systemdautofs4およびipv6モジュールのロードに失敗し、次のようなエラーがログに記録されます。

systemd[1]: Failed to insert module 'autofs4'
systemd[1]: Failed to insert module 'ipv6'

現時点でUEK R3用の回避策はありません。(バグID 18470449)

MACsec/IEEE 802.1AEネットワーク・ドライバのサポートがUEKで提供されない

Oracle Linux 7 Update 3に含まれているipおよびiprouteコマンドは、MACsecネットワーク・デバイスをサポートしています。このドライバ用モジュールはRHCKには付属していますが、UEK R3またはUEK R4のいずれにも含まれていません。MACsec機能を設定または表示するコマンドは、RHCKで使用する場合にのみ機能します。(バグID 24614549)。

Geneveネットワーク・ドライバのサポートがUEKで提供されない

Oracle Linux 7 Update 3に含まれているipおよびiprouteコマンドは、Geneve対応デバイスをサポートしています。このドライバ用モジュールはRHCKには付属していますが、UEK R3またはUEK R4のいずれにも含まれていません。Geneveデバイスを設定、追加または表示するコマンドは、RHCKで使用する場合にのみ機能します。(バグID 24652835)。

IPv4とIPv6のVxLANの共存に関するUEK R4u2での問題の回避策

同じホスト上でIPv4とIPv6の両方にVxLANが構成されている場合、同じポート上でVxLANトンネルをバインドできないことと、IPv6ソケットがIPv4トラフィックにも表示されることが原因で、UEK R4u2で問題が生じる場合があります。RHCKにはパッチが適用されていますが、そのパッチはUEK R4u2では使用できません。

UEK R4を使用している場合に、Oracle Linux 7 update 3が動作している同一のシステム上で両方のバージョンのVxLANが共存できるようにするには、IPv6 VxLANインタフェースを起動する前に、システム全体のソケット・オプションbindv6onlyを有効にします。インタフェースがオンライン状態になったら、システム全体のソケット・オプションbindv6onlyは無効化できます。

  1. システム全体のソケット・オプションbindv6onlyを有効にします。

    sudo sysctl -w net.ipv6.bindv6only=1
  2. 次のように、IPv6インタフェースを起動します。

    sudo ip link set vlt2 up
  3. IPv6インタフェースが起動していることを確認したら、システム全体のソケット・オプションbindv6onlyを無効にします。

    sudo sysctl -w net.ipv6.bindv6only=0

(バグID 24579830)

net_prio制御グループ

ネットワーク優先度cgroupサブシステム(net_prio)のUEK R3での使用は、現在はサポートされていません。UEK R3でモジュールを使用しようとすると、次のようなエラー・メッセージが表示されます。

modprobe: FATAL: Module netprio_cgroup not found
mount: special device cgroup does not exist.

(バグID 18966564)

UEK R3でネットワーク・マネージャがIPv6アドレスをインタフェースに追加できない

Oracle Linux 7 update 2からOracle Linux update 3にアップグレードした後、またはOracle Linux 7 update 3でUEK R3が動作している場合、ネットワーク・マネージャがIPv6用に構成されたネットワーク・インタフェースを起動できずに、次のようなエラーがシステム・ログに記録されます。

<error> platform-linux: do-add-ip6-address[2: fe80::210:e0ff:fe5f:920c]:
        failure 22 (Invalid argument)
<error> platform-linux: do-add-ip6-address[5: fd00:1:1:24::456]:
        failure 22 (Invalid argument)

ip addr addコマンドを使用して、IPv6アドレスをインタフェースに手動で追加できます。

この問題は、IPv6が静的に構成されているか、DHCP経由で動的に割り当てられるか、ステートレス・アドレス自動設定(SLAAC)を使用して構成されるかどうかに関係なく予期されます。

この問題を回避するには、IPv6を構成する必要があるインタフェースに対して、NetworkManagerを無効化します。インタフェースに対してネットワーク・マネージャを無効化するには、/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-devでインタフェースのネットワーク・スクリプトを編集し、パラメータNM_CONTROLLED=noを追加します。たとえば、次のようにします。

echo "NM_CONTROLLED=no" >> /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eno4

(バグID 24848072)

 ネットワーク接続アイコンに誤ったインタフェースの状態が示される

ネットワーク接続アイコンに、アクティブなネットワーク・インタフェースが切断されていると示される場合があります。この動作は、rootユーザーで発生し、他のユーザーでは発生しません。ip linkifconfigなどのコマンドライン・ユーティリティには正しい状態が示されます。(バグID 19060089)

 電源ボタンがデフォルトでACPI Suspendに設定される

グラフィカル(GUI)コンソール・モードのOracle Linux 7では、デフォルトでハードウェアの電源ボタンがACPI "Sleep"ボタンと同等に扱われ、電源ボタンによりシステムが省電力のスリープ・モードに入ります。この動作は、Gnomeデスクトップ環境に固有です。

以前のバージョンのOracle Linuxでは、ハードウェアの電源ボタンでシステムのシャットダウンが開始されました。Oracle Linux 7で同様に動作させるには、/etc/dconf/db/local.d/01-shutdown-buttonという名前のファイルを作成し、次の内容を設定します。

[org/gnome/settings-daemon/plugins/power]
button-power='shutdown'

次のコマンドを実行します。

sudo dconf update

新しい設定を有効にするには、デスクトップ環境からログアウトして、ログインしなおします。(バグID 25597898)