7 ISOイメージを使用したローカルYumリポジトリの作成
ノート:
システムには、Oracle Linuxメディア・パックDVDイメージ全体をホストするために十分な記憶域が存在する必要があります(Oracle Linux 7.5の場合は約4.1 GB)。
ローカルyumリポジトリを作成するには、次の手順を実行します(たとえば、システムでインターネットにアクセスできない場合)。
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インターネットにアクセスできるシステムで、https://edelivery.oracle.com/linuxにあるOracle Software Delivery Cloudからリムーバブル・ストレージ(USBメモリー・スティックなど)にOracle Linux DVDイメージ全体をダウンロードします。たとえば、
V975367-01.iso
には、x86 (64ビット)向けのOracle Linux 7.5メディア・パックが含まれています。ノート:
ISOが正常にコピーされたことを確認するには、次のように、そのチェックサムを
edelivery.oracle.com
に表示されているダイジェスト値と比較します。sha1sum V975367-01.iso
4B08559B6176F701563C2E49553C89491C0F8F4E V975367-01.iso
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リムーバブル・ストレージを、ローカルyumリポジトリを作成するシステムに移動し、DVDイメージをローカル・ファイル・システムのディレクトリにコピーします。
cp /media/USB_stick/V975367-01.iso /ISOs
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適切なマウント・ポイント(
/var/OSimage/OL7.5_x86_64
など)を作成し、それにDVDイメージをマウントします。mkdir -p /var/OSimage/OL7.5_x86_64 sudo mount -o loop,ro /ISOs/V975367-01.iso /var/OSimage/OL7.5_x86_64
ノート:
読取り専用のマウント・オプション(ro)を含めて、ISOの内容が誤って変更されないようにします。
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再起動後にシステムで常にDVDイメージがマウントされるように、
/etc/fstab
にエントリを作成します。/ISOs/V975367-01.iso /var/OSimage/OL7.5_x86_64 iso9660 loop,ro 0 0
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既存のすべてのyumリポジトリを無効にします。
/etc/yum.repos.d
ディレクトリで、既存のリポジトリ・ファイルを編集し、enabled=0
を設定することですべてのエントリを無効にします。yum-utils
パッケージをインストールした場合は、Yumユーティリティの使用による構成の管理で説明されているとおり、次を実行してすべてのリポジトリを無効にできます。sudo yum-config-manager --disable \*
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新しいリポジトリ・ファイル(
/etc/yum.repos.d/OL75.repo
など)内に次のエントリを作成します。[OL75] name=Oracle Linux 7.5 x86_64 baseurl=file:///var/OSimage/OL7.5_x86_64 gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY gpgcheck=1 enabled=1
gpgkey
パラメータで指定されたパスに正しいGPGキー・ファイルが存在する必要があることに注意してください。Oracle Linux yumサーバーから、すべてのOracle Linuxリリース・パッケージの署名に使用するGPGキーをダウンロードできます。詳細は、https://yum.oracle.com/faq.html#a10を参照してください。 -
yumキャッシュをクリーンアップします。
sudo yum clean all
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yumを使用してリポジトリにアクセスできるかどうかをテストします。
sudo yum repolist
Loaded plugins: refresh-packagekit, security ... repo id repo name status OL75 Oracle Linux 7.5 x86_64 5,070 repolist: 5,070