式を使用する場面 選択したトピックからレポートを作成する際、明示的に選択可能ではないけれども、使用可能なフィールドから導出できるフィールドを含めたいことがあります。式を使用すると、必要なフィールドを導出する方法を指定できます。 式を使用できる例を示します。式を作成する詳細な説明は、このドキュメントで後述します。 例1: 2つ以上のフィールドを1つのフィールドに連結または結合する場合 レポートに使用可能な2つの別々のフィールドがある場合(名前と姓など)、1つのフィールドを作成する式を使用して、それらの値を1つのフィールドに表示することができます。 演算子'+'を使用して、2つ以上のフィールドを1つのフィールドに連結または結合できます。 • Full Name = [First Name] + “ “ + “[Last Name] • Full Address = [Address 1] +”,”+[Address 2]+”,”+[City]+”,”+[State]+”,”+[Country] 例2: 2つの日付の間の日数を計算する場合。 レポートに使用可能な2つの日付フィールドがある場合(オープン日とクローズ日など)、式を使用して、2つの日付の間の日数を保存し、表示するフィールドを作成できます。 2つの日付の間の日数を計算するには、事前定義関数DIFF_DAYを使用できます。 • Days to Close = DIFF_DAY(Date Open, Date Closed) また、現在の日付を式に含めるための事前定義定数TODAY()も使用できます。 • Days since Open = DIFF_DAY(Date Open, TODAY()) 例3: フィールドの値を別の表示値と置換する場合。 レポートに使用可能なフィールドで、必要な状態で値を表示しないものがある場合(数値スコアなど)、式を使用して、値を異なる方法で保存して表示する新しいフィールドを作成できます。 事前定義済の'if'を事前定義比較演算子とともに使用して、フィールド「Score」を条件と比較し、式に別の値を保存および表示することができます。 • High Performer = if (BETWEEN([Score], 4, 5)) "Yes" else "No" 「Score」が4から5の間の場合は「High Performer」フィールドに「Yes」と表示されます。そうでない場合は「High Performer」フィールドに「No」と表示されます。 また、事前定義関数を1つの式にネストして、1つの式の中で複数の比較や置換を行うことが可能です。 • Score Description =if (BETWEEN([Score], 4, 5)) "High" else if (BETWEEN([Score], 3, 4)) "Medium" else if (BETWEEN([Score], 2, 3)) "Low" else "Very Low" 「Score」が4から5の間の場合は「Score Description」フィールドに「High」と表示され、「Score」が3から4の間の場合は「Score Description」フィールドに「Medium」と表示され、「Score」が2から3の間の場合は「Score Description」フィールドに「Low」と表示され、これ以外の場合は「Very Low」と表示されます。