TBEユーザー・ガイド 18A(オンボード): 管理: フィールド暗号化の設定

フィールド暗号化の設定
Taleo Business Editionには、「生年月日」(生年月日)、「社会保障番号/社会保険番号」(SSN/SIN)の各フィールドに含まれている個人情報を保護するため、フィールド・レベルの暗号化機能が組み込まれています。さらに、データ・セキュリティを強化するため、管理者は2つの標準暗号化フィールドに加え、カスタム暗号化フィールドを作成できます。
フィールド・レベルの暗号化とは、データをデータベースに書き込む時点でマスクし、復号キーがなければ解読できない状態にすることです。Taleoはこの仕組みを組み込んで、従業員データの安全性が確実に保たれるようにしています。
暗号化データの管理を促進するため、組織内にセキュリティ・マネージャを何人か指名する必要があります。セキュリティ・マネージャとしてのアクセス権がある管理者は、どのユーザーやロールに次の権限を付与するか決めることができます。
この機能を活用するためには、次のような作業が必要です。
次の項で、それぞれの作業について手順を解説します。
セキュリティ・マネージャの指名
セキュリティ・マネージャは、組織内の暗号化フィールドに含まれる機密データに、誰がアクセスできるかを制御します。機密データへのアクセス権限があるユーザーは、レポートに含まれる、マスクを解除した状態の機密データを見ることができる他、管理者でもある場合は、復号オンデマンド・バックアップを実行できます。
注意:
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「管理」ページに進み、「組織設定」をクリックしてください。
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「セキュリティ・レベル」をクリックします。
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「組織設定」ページの「保存」をクリックしてください。
警告: 割り当てられたセキュリティ・マネージャのリストを更新しようとしています。予防策として、他のすべてのセキュリティ・マネージャに変更が通知されます。
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「続行をクリックします。
暗号化フィールドに対するロール・ベースのアクセス制御の設定
セキュリティ・マネージャは、組織内のユーザーやロールに対して、機密データへのアクセスを割り当てる権限を委任できます。この(委任された)ユーザーは、マスクを解除した状態で機密データを記載したレポートを作成し、復号オンデマンド・バックアップを実行できます。
暗号化フィールドを定期レポートに含めるよう指定すると、レポート・スケジューラの「送信オプション」セクションに、「警告!このレポートには、Eメール受信者への配信に適していない機密情報が含まれている可能性があります。」という警告が表れます。
暗号化フィールドはデータベース内検索の対象になりません。
暗号化フィールドに対するロール・ベースのアクセス権限を設定する手順:
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「ユーザー」メニュー、「ロール」の順に選択します
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「機密データ(暗号化フィールド)へのアクセスを許可」を選択します。
5
「保存」をクリックします。
ユーザー・ベースのアクセス制御の設定
個々のユーザーに機密データへのアクセス権限を付与する手順:
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「管理」メニュー、「オンボードのカスタマイズ」の順に選択します
2
「ページのカスタマイズ」セクションで、「ページのレイアウト」をクリックします。
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「挿入」をクリックします。
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「機密データ・アクセス」入力フィールドを選択し、「保存」をクリックしてください。
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暗号化フィールドのマスク・オプションの設定
表示マスク・オプションは、暗号化フィールドについて、ユーザーによるシステムへの入力や表示の際、どの文字をマスクするかを表します。セキュリティ・マネージャは、「候補者」レコードや「従業員」レコードの「生年月日」フィールド、「SSN」/「SIN」フィールドについて、表示マスク・オプションを次の手順で変更できます。
1
「管理」メニュー、「オンボードのカスタマイズ」の順に選択します
2
「フィールドのカスタマイズ」セクションで、「候補者フィールド」をクリックします。
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4
「表示マスク」オプションを選択します。これは、データベース内の暗号化データを、どの程度、解読できないように表示するか、を設定するために使用します。

「暗号化されたテキスト」の表示マスク・オプションには次のようなものがあります。
「暗号化された日付」の表示マスク・オプションには次のようなものがあります。
「暗号化された整数」の表示マスク・オプションには次のようなものがあります。
「マスクの編集」オプションを選択します。暗号化フィールドに入力されたデータの表示形態を選択できます。
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「保存」をクリックします。
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フィールドをページ・レイアウトに追加する際、マスクを適用するか否かを指定する必要があります。マスク・オプションを無視することにした場合、当該ページ・レイアウトに割り当てられたユーザーには、システム・ユーザー・インタフェースを通して、暗号化を施していないデータが表示されます。