このセクションでは、StorageTek T10000C テープドライブの概要を説明し、テープドライブのセキュリティーの一般原則について説明します。
エンタープライズテープドライブの T10000C は、ファイバーチャネルプロトコルによるオープンシステム SCSI および FICON プロトコルによるメインフレームに接続できます。T10000C テープドライブは、ホストとの間でデータを送受信し、リムーバブル磁気メディア上に保存します。T10000C テープドライブの目的は、主に、高いデューティーサイクルと信頼性を要求する企業の顧客向けに、高い信頼性、大容量のバックアップ、アーカイブ、およびデータ処理機能を提供することです。本製品は、オプションのデータ暗号化を用意しています。顧客には暗号化機能を有効にするオプションがあります。テープドライブ製品は、容量とネイティブテープ速度が拡張されています。さらに、これまでにデータ管理機能も追加されています。
T10000C テープドライブは、制御されたハードウェア環境内で使用するように設計され、ドキュメント化されています。テープドライブは常に制御されたデータセンター内に置き、一般にテープライブラリの内部に置きます。場合によっては顧客はラックマウントバージョンを使用しますが、これはまれです。制御されたデータセンターも顧客の独自のセキュリティーポリシーによって保護されているファイアウォール内に置きます。これにより、最善の機能を提供し、一般的なインターネットとテープドライブを操作する内部エンティティーの両方の危険からの保護を提供します。
すべての製品をセキュアに使うために、次の原則が重要になります。
優れたセキュリティー実践の原則の 1 つは、すべてのソフトウェアバージョンとパッチを最新に維持することです。このドキュメントでは、次のソフトウェアレベルを想定しています。
T10000C 3.XX.1XX