1 概要

このセクションでは、StorageTek T10000D テープドライブの概要を説明し、テープドライブのセキュリティーの一般原則について説明します。

製品の概要

T10000D エンタープライズテープドライブは、ファイバーチャネルプロトコル経由でオープンシステム SCSI に、また FICON プロトコル経由でメインフレームに接続されます。T10000D テープドライブはホストとの間でデータを転送し、それをリムーバブル磁気メディア上に格納します。T10000D テープドライブは主に、高いデューティーサイクルと信頼性を要求する企業の顧客向けに、高い信頼性、大容量のバックアップ、アーカイブ、およびデータ処理機能を提供することを目的にしています。この製品は、オプションのデータ暗号化を提供します。顧客には、暗号化機能を有効にするオプションがあります。このテープドライブ製品は、容量およびネイティブテープ速度が拡張されています。さらに、それとともにデータ管理機能も追加されました。

T10000D の容量および性能

T10000D テープドライブは、最大 8.5T バイトの容量と 252M バイト/秒のネイティブテープ速度を備えています。

セキュリティー

T10000D テープドライブは、制御されたハードウェア環境内で使用するように設計され、ドキュメント化されています。テープドライブは常に制御されたデータセンター内に置き、一般にテープライブラリの内部に置きます。場合によっては顧客はラックマウントバージョンを使用しますが、これはまれです。制御されたデータセンターも、顧客の独自のセキュリティーポリシーによって保護されているファイアウォール内に置きます。これにより、最適な機能、および一般的なインターネットとテープドライブを操作する内部のエンティティーの両方の危険からの保護が提供されます。

一般的なセキュリティー原則

すべての製品をセキュアに使うために、次の原則が重要になります。

ソフトウェアを最新に維持する

優れたセキュリティー実践の原則の 1 つは、すべてのソフトウェアバージョンとパッチを最新に維持することです。このドキュメント全体にわたって、次のソフトウェアレベルを想定しています。

T10000D 4.XX.1XX

ネットワークアクセスを制限する

テープドライブは、データセンターのファイアウォールの背後に置いてください。ファイアウォールにより、これらのシステムへのアクセスが既知のネットワーク経路に制限されることが保証され、これは必要に応じてモニターおよび制限できます。単一のファイアウォールルーターを複数の独立したファイアウォールの代わりに使用することもできます。可能な場合は、テープドライブへの接続が許可されているホストを識別し、その他のすべてのホストをブロックすることをお勧めします。