バッチ・ランタイム環境の概要 Oracle Tuxedo Application Runtime for Batchの紹介と構造 バッチ・ランタイムの目的は、UNIX/Linuxプラットフォーム上に堅牢な本番環境を作成できる関数を提供することです。 Oracle Tuxedo Application Runtime for Batchは、次のものから構成されています。 • テクニカル関数 • 上位レベル関数 • インタフェースレベル関数 テクニカル関数 テクニカル・レベルには、簡単に記述、保守、デバッグできる、単純なワンアクション関数が含まれます。たとえば、GDG (世代別データ・グループ)管理は、このレベルに属しています。このテクニカル・レベルが、バッチ・ランタイムの堅牢な基盤となっています。 上位レベル関数 上位レベル関数は、バッチ・ランタイムへのエントリ・ポイントを提供します。このレベルは、関数の動作を均質化することで、プロダクション・スクリプトで呼び出すことができるようにします。上位レベル関数は、堅牢な論理ワークフロー(実行オン/オフ、オプション・チェック、事前定義されたリターン・コードなど)を提供するスケルトンに従います。 このレベルには、次の機能を持つ関数があります。 • ファイルの管理(作成、コピー、割当てなど) • プログラムの起動(COBOL、実行可能ファイルなど) • データベースへのアクセス(プログラムの接続/切断/コミット/ロールバック、SQL実行) • レポートの作成 • ユーティリティの実行 インタフェースレベル関数 インタフェース・レベルを使用すると、バッチ・ランタイム・ジョブ管理と、送信、保留と解放、クラス管理、レポーティング、モニタリングなどの対話処理が可能です。 Oracle Tuxedo Application Runtime for Batchには、堅牢で有益なプロダクション関数が用意されています。これらの関数を使用してJCLおよびJES2の機能を簡単にエミュレートできるだけでなく、非実行モード、リターン・コードの事前定義(カスタマイズ可能)、国際化などの追加機能もあります。 Oracle Tuxedo Application Runtime for Batchは、上位レベル関数用に、ネイティブのシェル・インタプリタを使用します。この手法により、特定のプロダクション・ニーズに応じた新しいランタイム関数を追加できます。 スクリプト実行フェーズ バッチ・ランタイム内での実行のために送信されたKornシェル・スクリプトは、次の3つの別々のフェーズで処理されます。 入力フェーズ このフェーズでは、JOBカードのパラメータが解析されます。 変換フェーズ このフェーズでは、バッチ・ランタイムは次の処理を実行します。 • スクリプトの範囲内で使用されるすべての外部Kornシェル・スクリプト(プロシージャやインクルード)を展開して単一の完全なスクリプトを作成します。 • スクリプトで使用されるすべての記号を、現在の値に置換することで解決します。 実行フェーズ バッチ・ランタイムによってスクリプトが実行されます。
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