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ワークステーション・クライアントについて

ワークステーション・クライアントについて
このトピックには次の項が含まれます:
Workstationコンポーネントとは
Oracle TuxedoシステムのWorkstationコンポーネントを使用すると、サーバー側の機能がフル・インストールされていないマシン、つまり管理サーバーもアプリケーション・サーバーもサポートしないマシンに、アプリケーション・クライアントを収容できます。クライアントとアプリケーション・サーバー間の通信はすべてネットワーク経由で行われます。
ワークステーション・クライアント・プロセスは、Windows XPまたはUNIXプラットフォームで実行できます。クライアントはATMIにアクセスします。リクエストの背後でのネットワークの動作はユーザーに対して透過的です。ワークステーション・クライアントは、ワークステーション・ハンドラ(WSH)を介してシステムに登録し、ネイティブ・クライアントが使用できる機能と同じ機能にアクセスします。
ワークステーション・クライアントとアプリケーション・サーバー間の通信はすべて、ワークステーション・ハンドラ(WSH)プロセスを介して行われます。
ワークステーション・クライアントは、ネットワーク・クライアントで実行できる機能とほぼ同じ機能を実行できます。たとえば、次のことを実行できます。
4つのワークステーション・クライアントが接続されたアプリケーションの例
図14-1に、4つのワークステーション・クライアントが接続されたアプリケーションの例を示します。
図14-1 4つのワークステーション・クライアントが接続された銀行業務アプリケーション
2つのワークステーション・クライアントはUNIXシステム上で実行されています。別の2つのワークステーション・クライアントはWindows上で実行されています。すべてのワークステーション・クライアントは、まず、ワークステーション・リスナー(WSL)からアプリケーションに参加します。ワークステーション・リスナーは、それ以降の通信処理をワークステーション・ハンドラに委任します。このプロセスは、ネイティブ・クライアントがアプリケーションに参加するときに発生するプロセスとは異なります。ネイティブ・クライアントの場合、参加すると直接掲示板に接続されます。
管理サーバーとアプリケーション・サーバーはSITE1SITE2に配置されています。ワークステーション・クライアントからアプリケーションへのサービス・リクエストは、ネットワーク経由でWSHに送られます。このプロセスは、リクエストを適切なサーバーに転送し、サーバーから応答を受け取り、その応答をワークステーション・クライアントに返します。
注意:
リソース・マネージャという用語は、Oracle Tuxedoアプリケーションのトランザクション機能と処理の永続性を提供するXA標準インタフェースの実装を表します。リソース・マネージャの代表的な例はデータベースです。リソース・マネージャは、グローバル・トランザクション内でアクセスされ、制御されます。
この例では、アプリケーションは2台のマシンに分散されているため、MPモードで動作します。ワークステーション・クライアントは、リクエストを1つのワークステーション・ハンドラに送信します。ワークステーション・ハンドラはそのリクエストをBRIDGEプロセスに転送し、次にBRIDGEプロセスにより、リクエストが正しいマシンに転送されます。
ワークステーション・クライアントのアプリケーションへの接続方法
次のフローチャートは、ワークステーション・クライアントからアプリケーションに接続する方法を示しています。
クライアントは、既知のネットワーク・アドレスを使用してWSLプロセスに接続します。クライアントによってtpchkauth()またはtpinit()が呼び出されると、接続を確立するプロセスが開始します。WSLはWSHのアドレスをクライアントに返し、ワークステーション・ハンドラのプロセスに接続リクエストのプロセスを通知します。WSCはWSHに接続します。以降のWSCとアプリケーション間の通信はすべてWSHを通じて行われます。

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