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一般に、CORBAサーバー・アプリケーションはセキュリティとはほとんど関係ありません。Oracle Tuxedoドメインでのセキュリティはシステム管理者によってUBBCONFIGファイルで指定され、ドメインへのログオンや認証はクライアント・アプリケーションによって処理されます。Oracle Tuxedoシステムでサポートされているセキュリティ・モデルのいずれにも、Oracle Tuxedoドメインで稼働するサーバー・アプリケーションに関する要件はありません。クライアント・アプリケーションでOracle Tuxedoドメインへの認証を受ける方法の詳細は、『CORBAクライアント・アプリケーションの作成』を参照してください。Oracle Tuxedoドメインにセキュリティ・モデルを実装する方法の詳細は、『Oracle Tuxedoアプリケーションの設定』を参照してください。
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• Securityサンプル・アプリケーションは、Registrarオブジェクトにget_student_details()操作を追加します。この操作によって、クライアント・アプリケーションは、Oracle Tuxedoドメインにログオンした後でUniversityデータベースから学生の情報を取得することができます。
注意: Securityサンプル・アプリケーションを実装するために、クライアント・アプリケーションではログオンについて学生エンド・ユーザーとのやり取りが追加されます。このやり取りではクライアント・マシン上のローカルなSecurityCurrentオブジェクトを使用してPrincipalAuthenticatorオブジェクトの操作が呼び出され、Oracle Tuxedoドメインにアクセスするためのログイン手順の一部となります。ユーザー認証のプロセスの後、クライアント・アプリケーションはRegistrarオブジェクトのget_student_details()操作を呼び出して、各学生ユーザーについての情報を取得します。図5-1 Universityデータベースget_student_details()操作はデータベースで学生情報の部分にアクセスして、クライアントのログオン操作に必要な学生情報を取得します。図5-2に、Securityサンプル・アプリケーションに関連する主要なオブジェクトを示します。
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8. クライアント・アプリケーションのリクエストで指定されている学生IDと、データベースにある学生情報の間に一致があれば、Registrarオブジェクトはクライアント・アプリケーションにstruct StudentDetailsを返します。(学生によって入力されたIDがデータベースにある情報と一致しない場合、Registrarオブジェクトはクライアント・アプリケーションにCORBA例外を戻します。)Universityサーバー・アプリケーションに要求される機能は、クライアント・アプリケーションがユーザー認証プロセスを完了できるように、サーバー・アプリケーションが学生IDに基づいて学生のデータを返すことに尽きます。そのため、Securityサンプル・アプリケーションのOMG IDLは、get_student_details()操作の定義をRegistrarオブジェクトに追加します。Universityサーバー・アプリケーションを設計する際の最優先考慮事項は、前述の操作シナリオに基づいています。つまり、1人の学生が一度に1つのクライアント・アプリケーションと相互通信を行うため、サーバー・アプリケーションはget_student_details()操作を実装するためのかなり大容量のデータ・バッチを処理する必要がないということです。