Oracle Tuxedo Plug-in for Oracle Solaris Studio 12.3により、Oracle Tuxedo開発のサポートがOracle Solaris Studio IDEに追加されます。このサポートにより、IDEの機能を使用して、Oracle Tuxedo SCAアプリケーションおよびATMIアプリケーションを迅速かつ容易に作成できます。
IDEは、別にインストールしたOracle Tuxedoと連動して、アプリケーション、サーバー、コンポーネント、クライアントの各プロジェクトを作成、ビルド、実行およびデバッグすることができます。
次の項では、IDEのプロジェクトの基本事項を示し、プラグインとその前提条件のソフトウェアをインストールする方法を説明します。
Oracle Solaris StudioとIDE
Oracle Solaris Studioは、Oracle SolarisおよびLinuxオペレーティング環境でアプリケーションを開発するための一連のツールで構成されます。C、C++およびFortranコンパイラ、dbxデバッガ、パフォーマンスとコードの分析ツールが含まれています。
Oracle Solaris Studio 12.3 IDE (統合開発環境)では、グラフィカル・ユーザー・インタフェースとOracle Solaris Studioコンパイラおよびツールを使用する、C、C++およびFortranアプリケーションの作成、編集、ビルドおよびデバッグのためのモジュールが提供されます。
Oracle Solaris Studio IDEでは、すべての開発はプロジェクト内で行う必要があります。プロジェクトとは、一連のC、C++またはFortranファイルと、それらのソース・ファイルをビルド、実行およびデバッグするための設定です。
IDEでは、プロジェクトのすべての情報が、makefile、プロパティ・ファイル、いくつかのXML構成ファイルに格納されます。IDE外部でもIDE内部とまったく同じ方法でプロジェクトをビルドして実行できます。
Oracle Studio IDEには、新しいプロジェクトの作成に使用できるいくつかのプロジェクト・テンプレートが含まれています。IDE対応のOracle Solaris Studio Tuxedoプラグインによって、SCAおよびATMIアプリケーションのOracle Tuxedoプロジェクトのためにテンプレートとサポートが追加されます。
Oracle Solaris Studio Oracle Tuxedoプラグインでは、Oracle Solaris StudioとOracle TuxedoをOracle Solaris 10、LinuxまたはOracle Solaris 11プラットフォームにインストールする必要があります。また、IDEパッチも必要です。これはプラグインによって提供されます。
Oracle Solaris StudioとOracle Tuxedoのインストール
プラグインをインストールする前に、Oracle Solaris Studio 12.3をインストールする必要があります。
Oracle Solaris 10またはLinuxプラットフォームのインストール
Oracle Solaris Studio 12.3をOracle Solaris 10またはLinuxプラットフォームにインストールするには、次のようにします。
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1.
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Oracle Solaris Studio 12.3をダウンロード・ページ(http://www.oracle.com/technetwork/server-storage/solarisstudio/downloads/index-jsp-141149.html)からダウンロードします。 |
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2.
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ライセンス契約に同意し、プラットフォームに対応するパッケージ・インストーラまたはtarfileをダウンロードします。 |
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3.
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パッケージ・インストーラをダウンロードした場合は、次のコマンドを使用して解凍します。その後、 『Oracle Solaris Studio 12.3インストレーション・ガイド』の手順に従って、Oracle Solaris Studioをデフォルトのインストール・ディレクトリ /optにインストールします。インストール済バージョンのOracle Solaris Studioソフトウェア(パッケージではない)を抽出するtarfileをダウンロードした場合は、次のコマンドを使用して、選択したディレクトリに解凍します。 |
bzcat
download_directory/SolarisStudio12.3-
OS-
PLATFORM-
FORMAT.tar.bz2 | /bin/tar -xf -
Oracle Solaris 11プラットフォームのインストール
Oracle Solaris Studio 12.3をOracle Solaris 11プラットフォームにインストールするには、次のようにします。
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1.
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「Oracle Certificate Requests」ページ(https://pkg-register.oracle.com/register/status)で、Oracle Solaris Studioの証明書をリクエストします。 |
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3.
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「Certificate Information」ページの手順に従って、鍵と証明書をダウンロードしてインストールし、Oracle Solaris Studioパブリッシャをインストールし、さらにOracle Solaris Studioパッケージをインストールします。 |
インストールしたOracle Solaris Studioのパスの設定
インストールしたOracle Solaris Studioへのパスを設定するには、次のようにします。
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•
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Solarisプラットフォームでは、パス /installation_directory/solarisstudio12.3/binをPATHに追加します。 |
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•
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Linuxプラットフォームでは、パス /installation_directory/oracle/solarisstudio12.3/binをPATHに追加します。 |
デフォルトのインストール・ディレクトリは/optです。
IDEでプラグインの機能を使用するには、Oracle TuxedoとOracle Service Architecture Leveraging Tuxedo (SALT)をインストールする必要があります。このソフトウェアは、ダウンロード・ページ(http://www.oracle.com/technetwork/middleware/tuxedo/downloads/index.html)からダウンロードできます。
インストールしたOracle Tuxedoのパスの設定
インストールしたOracle TuxedoのパスをPATHに追加すると、IDEによって検出されます。それ以外の場合は、IDEを開始した後でオプション・ウィンドウを使用してパスを設定する必要があります。
Oracle TuxedoプラグインとIDEパッチのインストール
Oracle Solaris 10およびLinuxプラットフォーム用のOracle Tuxedoプラグインと必須IDEパッチは、ダウンロード・ページ(http://www.oracle.com/technetwork/server-storage/solarisstudio/downloads/solaris-studio-tuxedo-plugin-1669907.htm)からダウンロードできます。
ダウンロード・ページでは、Oracle Solaris 11プラットフォームにプラグインとパッチをインストールする手順も示されています。
Oracle Solaris 10またはLinuxプラットフォームのインストール
パッケージ・インストーラを使用してOracle Solaris Studio 12.3をインストールした場合は、次のようにプラグインとIDEパッチのパッケージをダウンロードしてインストールします。
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1.
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次のように入力して、ダウンロードしたtarfileを解凍します。 |
bzcat
download_directory/solarisstudio12.3-tuxedoplugin12.3-
PLATFORM-
FORMAT.tar.bz2 | /bin/tar -xf -
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2.
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次のように入力して、スーパーユーザー(root)になります。 |
su
Password:
root-password
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3.
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READMEファイルの指示に従って、 patchディレクトリにあるIDEパッチをインストールします。 |
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4.
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次のいずれかを実行して、 packageディレクトリにあるプラグインをインストールします。 |
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•
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Solarisプラットフォームでは次のように入力します。 |
pkgadd -d SPRO-12-3-tuxedo-plugin
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•
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Linuxプラットフォームでは次のように入力します。 |
rpm -i solarisstudio12.3-tuxedo-plugin-12.3-1.x86_64.rpm
ダウンロードしたtarfileから抽出してOracle Solaris Studio12.3をインストールした場合は、以下のようにします。
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1.
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プラグインとIDEパッチのtarfileをダウンロードし、次のように入力して解凍します。 |
bzcat solarisstudio12.3-tuxedoplugin12.3-PLATFORM-bin.tar.bz2
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2.
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Oracle Solaris Studio 12.3がインストールされているディレクトリ(たとえば、 /opt)に移動し、tarfileを解凍します。 |
/bin/tar -xf
download_directory/tuxedo-plugin.tar
Oracle Solaris Studio IDEを開始するには、次のように入力します。
Oracle Tuxedoプラグインのアンインストール
ダウンロード・パッケージを使用してプラグインをインストールした場合は、次のいずれかを実行してアンインストールします。
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•
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Solarisプラットフォームでは次のように入力します。 |
pkgrm SPRO-12-3-tuxedo-plugin
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•
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Linuxプラットフォームでは次のように入力します。 |
rpm -e solarisstudio12.3-tuxedo-plugin-12.3-1
Oracle Solaris Studioアンインストーラではプラグインは削除されません。プラグインを削除した後でOracle Solaris Studioアンインストーラを実行できます。
