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ワークステーションでのbankappの実行

ワークステーションでのbankappの実行
次の項では、WindowsまたはUNIXのワークステーションでOracle Tuxedoシステムのサンプル・アプリケーションであるbankappを実行する手順を説明します。
ワークステーション・アプリケーションの特徴
ワークステーション・アプリケーションでは、クライアント・プロセスはネイティブ・サイトから切りはなされて実行されます。リスナー・プロセス(WSL)が既知のネットワーク・アドレスを使用して実行されると、必要に応じて代理のワークステーション・ハンドラ(WSH)が起動します。サーバーは、Oracle Tuxedo管理ドメインにある1台または複数のマシン上で実行されます。
既存のサーバーは、シングル・プロセッサ・モード(SHM)またはマルチプロセッサ・モード(MP)のOracle Tuxedoシステムのノードで実行できます。
ワークステーションの次のディレクトリには、サンプル・アプリケーションが用意されています。
%TUXDIR%¥samples¥atmi¥bankapp (Windows)
$TUXDIR/samples/atmi/bankapp (UNIX)
ワークステーション・クライアントでbankappを実行する
次の図は、ワークステーション・クライアントでbankappを実行する手順を示しています。
図4-1 bankappの実行手順
 
 
ネイティブ・サイトでの変更
bankappソフトウェアは、ネイティブ・サイトにインストールして作成します。操作方法は、『Oracle Tuxedo ATMIアプリケーション開発のためのチュートリアル』「bankapp(完全なC言語アプリケーション)のチュートリアル」、およびOracle Tuxedoシステム・ソフトウェアのインストール先マスター・マシンにある次のREADMEファイルに説明されています。
%TUXDIR%¥samples¥atmi¥bankapp¥README.nt (Windows)
$TUXDIR/samples/atmi/bankapp/README (UNIX)
構成ファイルの編集
GROUPSおよびSERVERSセクションでワークステーション・リスナー(WSL)をサーバーとして指定し、MACHINESセクションでMAXWSCLIENTSを指定するには、使用する構成ファイル(ubbshmまたはubbmp)を編集する必要があります。GROUPSセクションを編集する場合は、DEFAULT行の先頭にWSGRP用のエントリを作成するか、または、TMSNAMEおよびTMSCOUNTの仕様をそれらを使用するサーバー・グループに移動します。WSGRPには割り当てないでください。新しい仕様は、次の形式で指定します。
*MACHINES
DEFAULT: MAXWSCLIENTS=50

#
*GROUPS

WSGRP GRPNO=<next available group #> LMID=SITE1
#
*SERVERS

WSL SRVGRP=WSGRP SRVID=1
CLOPT=���-A ��� -n //machine:port -m 1 -M 5 -x 10"
新しいワークステーション・クライアントを設定した場合は、必ずRESOURCESセクションまたはMACHINESセクションのMAXACCESSERSパラメータの値を上げてください。
構成ファイルをロードおよび起動する
ワークステーション・クライアントを使用するには、まず、tmloadcf(1)を実行して構成ファイルをバイナリ形式にロードし、tmboot(1)を実行してアプリケーションを起動する必要があります。これらのコマンドは、ただちに実行する必要はありません。bankappクライアントをワークステーションにインストールし、作成する作業があります。ただし、ワークステーションからアプリケーションに参加する場合、アプリケーションはすでにOracle Tuxedoシステムのネイティブ・サイトで実行されていなければなりません。ネイティブ・サイトでbankappをロードし、起動する方法は、『Oracle Tuxedo ATMIアプリケーション開発のためのチュートリアル』「bankapp(完全なC言語アプリケーション)のチュートリアル」に説明されています。
関連項目
『Oracle Tuxedoコマンド・リファレンス』tmloadcf(1)に関する項
『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』WSL(5)に関する項
『Oracle Tuxedo ATMIアプリケーション開発のためのチュートリアル』bankapp(完全なC言語アプリケーション)のチュートリアルに関する項
『Oracle Tuxedoアプリケーションの設定』ワークステーション・リスナー(WSL)のサーバーとしての定義に関する項
bankapp変数を設定する
bankappを実行する環境を設定するには、ワークステーション・クライアントで次の手順を実行します。
1.
設定する環境変数
WSNADDR=<WSL advertised address(es)>
WSTYPE=<type of Workstation machine>
2.
PATH%TUXDIR%¥bin (Windows)または$TUXDIR/bin (UNIX)を指定します。
3.
Cコンパイラを実行できるように正しく環境が設定されているかどうかを確認します。
bankappクライアントを作成する
クライアント・プログラムを作成するには、次のコマンドを入力します。
mkfldhdr bankflds
buildclient -w -o bankclt -f bankclt.c
bankappクライアントを実行する
ワークステーションでbankappクライアントを実行するには、次の手順に従います。
1.
ワークステーション・クライアントのWSNADDRの値が、ネイティブ・サイトの構成ファイルのSERVERSセクションにあるWSLのCLOPT -nオプションの値と一致することを確認します。
2.
bankappがネイティブ・サイトで起動していない場合は、起動されていることを確認してからワークステーション・クライアントを実行します。
3.
bankcltを実行してワークステーション・クライアントを実行します。

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