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z/OS MVSプラットフォームへのOracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNA Communications Resource Manager (CRM)のインストール

z/OS MVSプラットフォームへのOracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNA Communications Resource Manager (CRM)のインストール
この項では、z/OS Multiple Virtual Storage (MVS)プラットフォームにCRMコンポーネントをインストールする方法について説明します。
注意:
インストール・タスクのサマリー
次のリストは、「インストール手順」に詳述されているタスクの概要です。
製品データセットにデータをアンロードするには、TSO RECEIVEコマンドを実行します。3番目のJCLファイルはこの手順をバッチで実行するために提供されています。
この環境へのインストールは半自動化されています。提供されている3つのJCLファイルにより、MVS環境でデータセットを割り当てるための前提条件がサポートされるとともに、Tuxedo Mainframe Adapter for SNA製品ソフトウェアが割り当てられたデータセットにアンロードされます。
製品のインストーラには、このインストール・プロシージャに関連する次のファイルが含まれます。
createds.jclファイルは、Tuxedo Mainframe Adapter for SNAソフトウェアを格納するMVSデータセットを作成するJCLの例です。
uncmprss.jclファイルは、製品データセットに解凍およびアンロードするJCLの例です。
TMACRM.LOADファイルには、Tuxedo Mainframe Adapter for SNAプログラム・オブジェクトが含まれています。(必須)
TMACRM.DATAファイルには、Tuxedo Mainframe Adapter for SNAデータ・ファイルが含まれています。(必須)
TMACRM.SAMPLEファイルには、サンプルのJCLファイルが含まれています。
インストール手順
z/OS MVSプラットフォームにCRMコンポーネントをインストールするには、次の手順を実行します。
1.
MVS UNIXディレクトリ(/mvs/ftp-unix)またはMVS NTディレクトリ(/mvs.ftp-nt)にファイル転送プロトコル(FTP)でアクセスできるマシンに製品をロードします。
2.
createds.jcl
uncmprss.jcl
MVS環境で、自分の環境に応じてCREATEDSジョブを変更します。このジョブは、FTPでファイル転送された製品ソフトウェア・ファイルおよびSNACRMロード・ライブラリ、サンプルおよびデータのデータセットを格納するために必要な初期データセットを割り当てます。
CREATEDSジョブ内でSET文を使用し、次の構文に従って受信データセットの高度な修飾子を設定します。
SET TMPPDS=[QUALIFIER]
この文において、[QUALIFIER]は製品ソフトウェア・ファイルの受信に必要な初期データセットの高度な修飾子です。
SET HLQPDSE=[QUALIFIER]
この文において、[QUALIFIER]はSNACRMロード・ライブラリの高度な修飾子です。このロード・ライブラリは、TMACRM.LOADプログラム・オブジェクトを含んでおり、Partitioned Dataset with Extended属性(PDSE)である必要があります。PDSEには、z/OS用に少なくとも記憶域クラスSMS宣言が必要です。
SET SCLASS=[CLASS NAME]
この文において、[CLASS NAME]はPDSEの記憶域クラス名です。z/OSでは必須です。
SET HLQPDS=[QUALIFIER]
この文において、[QUALIFIER]はサンプルおよびデータのデータセットの高度な修飾子です。これらは標準PDSです。
CREATEDSジョブの手順は次のとおりです。
DELETE
必要に応じてこのJCLを複数回実行できるよう、以前に作成した既存のデータセットをすべて削除します。
CREATE
製品ソフトウェア・ファイルおよびSNACRMロード・ライブラリ、サンプルおよびデータのデータセットを格納するために必要な初期データセットを割り当てます。
3.
CREATEDSジョブを実行します。
4.
表4-1にリストされたファイルを対応するデータセットに配置します。この表をワークシートとして使用し、ステップで作成した名前を記入します。このワークシートを、製品データをz/OSプラットフォームに転送するためのガイドとして使用します。
 
表4-2をワークシートとして使用し、SNACRMロード・ライブラリ、サンプルおよびデータ用に作成したデータセットの名前を記入します。
 
5.
次にputコマンドの例を示します。
put TMACRM.LOAD ’TMPHLQ.LOAD’
putコマンドを使用してデータセットを転送します。
6.
MVS環境で、自分の環境に応じてUNCMPRSSジョブを変更します。
次の構文に従って、JCLの次の変数を表にリストされている高度な修飾子に変更します。
<PRODHLQ>=[QUALIFIER]
表4-1にリストした修飾子を使用します。
<BEAPDSE>=[QUALIFIER]
表4-2にリストしたPDSE修飾子を使用します。
<BEAPDS>=[QUALIFIER]
表4-2にリストしたPDS修飾子を使用します。
UNCMPRSSジョブの手順は次のとおりです。
UNLOLD
TSORECEIVEを実行して、ステップ8で作成されたインストール・データセットにデータを解凍およびアンロードします。
TSO RECEIVEコマンドを手動で実行して、ステップ8で作成されたインストール・データセットにデータをアンロードするには、次のようなコマンドを入力します。
TSO RECEIVE INDS(‘xxx’)
プロンプトが表示されたら、次を入力します。
DA(‘yyy’)
これらの文では、次の定義が適用されています。
xxx
表4-1にリストしたデータセット名です。
yyy
表4-2にリストした、対応するデータセット名です。

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