注意: 以前のリリースのeLink for Mainframe TCPをアップグレードする場合は、『Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for TCPリリース・ノート』を参照してください。
MSGCAT(順編成データセット)
1. JCLサブディレクトリからJCLファイルINSTALLをFTPで転送します。
2. リスト4-1 z/OSデータセットの割当てDSNAME: hlq1.hlq2.CONTROL
DSORG: PO
DIRBLKS: 10
RECFM: FB
LRECL: 80
BLKSIZE: 23440 (or other valid blocksize)
SPACE: 2 tracks
Usage: IMS sample definitions, sample configuration fileDSNAME: hlq1.hlq2.INCLUDE
DSORG: PO
DIRBLKS: 10
RECFM: FB
LRECL: 80
BLKSIZE: 23440 (or other valid blocksize)
SPACE: 2 tracks
Usage: C header file, COBOL copybooksDSNAME: hlq1.hlq2.JCL
DSORG: PO
DIRBLKS: 10
RECFM: FB
LRECL: 80
BLKSIZE: 23440 (or other valid blocksize)
SPACE: 2 tracks
Usage: Sample LINK and execute JCLDSNAME: hlq1.hlq2.MSGCAT
DSORG: PS
DIRBLKS: 10
RECFM: FB
LRECL: 100
BLKSIZE: 32000 (or other valid blocksize)
SPACE: 2 tracks
Usage: Message textDSNAME: hlq1.hlq2.OBJECT
DSORG: PO
DIRBLKS: 10
RECFM: FB
LRECL: 80
BLKSIZE: 3200
SPACE: 1 cylinder
Usage: Pre-linked object filesDSNAME: hlq1.hlq2.SOURCE
DSORG: PO
DIRBLKS: 10
RECFM: FB
LRECL: 80
BLKSIZE: 23440 (or other valid blocksize)
SPACE: 1 track
Usage: Sample IMS client and server transactions
リスト4-2 ランタイム・データセットの割当てDSNAME: hlq1.hlq2.LOAD
DSORG: PO
DIRBLKS: 10
RECFM: U
LRECL: 0
BLKSIZE: 6133 (or other valid blocksize)
SPACE: 1 cylinder
Usage: Load libraryDSNAME: hlq1.hlq2.CONFIG
DSORG: PS
RECFM: FB
LRECL: 80
BLKSIZE: 23440 (or other valid blocksize)
SPACE: 1 track
Usage: Configuration FileDSNAME: hlq1.hlq2.MSGLOG
DSORG: PS
RECFM: VB
LRECL: 1028
BLKSIZE: 6144 (or other valid blocksize)
SPACE: 1 cylinder
Usage: Message LogDSNAME: hlq1.hlq2.SVRLOG
DSORG: PS
RECFM: VB
LRECL: 32756
BLKSIZE: 32760 (Note: required blocksize)
SPACE: 1 cylinder
Usage: Server Response Log
• UNIXの場合、ディレクトリは/cdrom/unixmfです。このディレクトリ構造のうち、/cdromの部分は、ドライブがマウントされるディレクトリです。
• Windowsの場合、ディレクトリはD:\ntmfです。このディレクトリ構造のうち、D:の部分はCD-ROMドライブです。配布CD-ROMの各サブディレクトリ内のファイルはそれぞれ、関連付けられている宛先ライブラリのメンバーに対応します。たとえば、JCLサブディレクトリのファイルBEATCPIは、JCL配布ライブラリのメンバーBEATCPIに対応します。
注意: MSGCATファイルとOBJECTサブディレクトリ内のすべてのファイルはバイナリ・ファイルです。これらのファイルをCD-ROMからz/OS配布ライブラリの対応メンバーに転送するときは、バイナリ(つまりイメージ)・モードを指定してください。TMA TCP for IMSプログラムは事前リンク済のオブジェクト・ファイルとして配布されます。IBM社のTCP/IPとリンクには、LNKBEA34 JCLファイルを使用します。
2. LE/370のデータセット(たとえばSYS1.SCEELKED)、TCP/IP for z/OSのデータセット(たとえばSYS1.SEZACMTX)、IMS(たとえばIMSV5R1.RESLIB)というように、個別のインストールで使用する名前に合わせる必要があれば、製品のデータセットをその名前に変更します。
3. ステップ1で割り当てたデータセットの名前(BEATCPI.DIST.OBJECT)に合わせる必要があれば、TMA TCP for IMSデータセットの名前をその名前に変更します。
4. インストールで使用する名前に合わせる必要があれば、リンクエディットの名前(HEWL)の名前をその名前に変更します。ジョブが正常に終了すると、リンクエディットのステップで0という戻りコードが戻され、実行可能ロード・モジュールが指定の宛先ロード・ライブラリに格納されます。ロード・モジュールの属性がAMODE=31、RMODE=24になっていなければなりません。未解決の外部参照がなくなっていなければなりません。リスト4-3は、配布オブジェクト・ファイルを実行可能ロード・モジュールにリンクするJCLです。OTMAを使用してz/OS環境にTMA TCP for IMSを統合するには、プログラム・プロパティ表(PPT)にその内容を正しく定義する必要があります。リスト4-4は、Tuxedo Mainframe Adapter for TCP製品用のサンプルのプログラム・エントリです。また、プログラムをAPF認可ライブラリにもリンクする必要があります。リスト4-4 プログラム・プロパティ表のサンプルOracle TMA TCP for IMSでは、構成を確立するために、初期化中に読み込まれ処理されるテキスト形式の構成ファイルが使用されます。任意のテキスト・エディタ(ISPFのエディタなど)を使用して構成ファイルを作成できます。CONFIGOT (CONTROL配布ライブラリのOTMAのサンプル)は、構成ファイルを作成する際のひな形として使用できるサンプルの構成ファイルで、ユーザー固有のインストール環境に合わせて変更できます。完成した構成ファイルを「手順1: z/OSデータセットの割当て」の項で割り当てた構成データセットに格納します。構成ファイルは次の基本的なセクションで構成されます。
• SYSTEM文の定義SYSTEMパラメータによって、Oracle TMA TCP for IMSの運用環境が制御されます。TMA TCP for IMSはIMSメッセージ・キューを待機できないため、新しい処理対象(たとえばIMSのクライアント・リクエストやサーバー・レスポンス)がないかどうか調べるために、定期的にキューが確認(ポーリング)されます。IMSメッセージ・キューに処理対象があるかどうかのチェックを開始するまで、TMA TCP for IMSがアイドル状態でどのくらいスリープ(待機)するのかの時間を指定するために、SleepTimeパラメータを設定します。リモート・システムからローカル(IMS)・ゲートウェイへのアクセスを定義するGATEWAY TYPE=LOCAL文を1つ以上指定する必要があります。この文には次の内容を指定します。GATEWAY TYPE=REMOTE文にはIMSゲートウェイからリモート・システムへのアクセスを定義します。それぞれのGATEWAY TYPE=REMOTE文に指定する具体的な内容は次のとおりです。SERVICE TYPE=REMOTE文には、TMA TCP for IMSのアクセス先のリモート・サービスを定義します。それぞれの文に指定する内容は次のとおりです。
• サービスを提供するリモート・システムは論理マシン識別子で識別されますが、この識別子は、GATEWAY TYPE=REMOTE文に指定されている論理マシン識別子と一致する必要があります。
注意: 同じ(ローカル・)サービス名に対して複数のSERVICE TYPE=REMOTE文を指定することも可能です。この場合は、それぞれの文に別々のリモートの論理マシン識別子を指定する必要があります。このようにすると、サービスを提供する複数のリモート・システムの間でTMA TCP for IMSが各サービスに対するリクエストを分散できるようになるため、負荷が分散されスループットが全体的に向上します。SERVICE TYPE=LOCAL文には、ローカルのIMSホストが提供するローカル・サービスを定義します。それぞれの文が別々のローカルのIMSIDを指定するようにすれば、複数のSERVICE TYPE=LOCAL文を定義したり、複数の文で同じサービスを定義することもできます。それぞれの文に次の情報を指定する必要があります。
• サービスを提供するIMSID (論理的なIMS ID)。製品をOTMAクライアントとして実行する場合、TMA TCP for IMSは、z/OS配下のアドレス空間で起動タスクまたは長時間の実行ジョブとして実行されます。JCL配布ライブラリのメンバーRUNOTMはTMA TCP for IMS実行用のサンプル・ジョブです。
• ジョブに合わせたジョブ・カードを用意する必要があります。TMA TCP for IMSは制限時間のないジョブとして実行されるため、ジョブ・カードにTIME=1440が指定されている必要があります。
• TMA TCP for IMSはC言語で記述されており、LE/370ランタイム環境へのアクセスが必要です。LE/370ランタイム・データセット用のSTEPLIBに、SYS1.SCEERUN and SYS1.SCEELKEDを含むDDカードを追加します。ユーザーのインストール環境に合うものであれば、どのようなデータセット名を使用してもかまいません。ユーザーのインストール環境に合うものであれば、どのようなデータセット名を使用してもかまいません。
• 異常が発生したときに備えて、SYSUDUMPとCEEDUMPのどちらか一方または両方にDDカードを追加することもできます。異常終了(ABEND)が発生した場合には、LE/370がフォーマット済のダンプをCEEDUMPに書き込みます。
• TPC/IPデータ・ファイル(TCPIP.V3R1.DATAなど、ただしインストール環境の基準に従う必要がある場合は変更可)を参照するSYSTCPD用のDDカードを追加します。このデータセットは、TMA TCP for IMSのアドレス空間でTCP/IPによって使用されます(IBM TCP/IPを使用する場合)。
• セキュリティにRACFを使用する場合は、IMSXCF.group.clientのRACFにFACILITYクラス・プロファイルを設定する必要があります。TMA TCP for IMSに応じたgroupの名前とclientの名前を構成できます。「手順6 TMA TCP for IMSを実行するJCLの作成」の項で作成したJCLを実行して、TMA TCP for IMSを起動します。