7 ECAM と VLE UUI のリターンコード

SLS メッセージ (SLS6684I、SLS5079E、SLS5080E、および SLS6751I を含む) には、ECAM の完了コード (CC) とリターンコード (RC) が含まれます。次の表では、これらのコードについて説明します。

ECAM メッセージの完了コードとリターンコード

SLS メッセージ (SLS6684I、SLS5079E、SLS5080E、および SLS6751I を含む) には、ECAM の完了コード (CC) とリターンコード (RC) が含まれます。次の表では、これらのコードについて説明します。

表7-1 ECAM 完了コード、リターンコード、および説明

完了コード
リターンコード
説明

00

00

正常に完了しました

00

02

非同期プロセスに対する要求が受け入れられました

00

100

成功、インベントリの終わり

00

101

成功、要求を処理中です

00

103

成功、データ損失で完了しました。MVC からの不正なリコールである可能性があります

02

01

キーパラメータに対する一致が見つかりません

03

00

パラメータフィールド内の値が無効です

03

03

ベクトルフィールドがエラー状態にあります

03

08

チェックサムが無効です

03

09

ベクトルフィールド内の値が重複しています

04

02

必要なパラメータ数が正しくありません

04

03

変更値が指定されていません

04

04

キーパラメータ数が正しくありません

05

106

IUP フェンシングのために RTD にアクセスできません

05

107

RTD 要求が取り消されました

05

108

ユーザーの対応については、「CC5 RC108」を参照してください。

05

109

ユーザーの対応については、「CC5 RC109」を参照してください。

05

111

ユーザーの対応については、「CC5 RC111」を参照してください。

05

112

ユーザーの対応については、「CC5 RC112」を参照してください。

05

113

ユーザーの対応については、「CC5 RC113」を参照してください。

05

114

ユーザーの対応については、「CC5 RC114」を参照してください。

05

115

ユーザーの対応については、「CC5 RC115」を参照してください。

05

116

ユーザーの対応については、「CC5 RC116」を参照してください。

05

117

ユーザーの対応については、「CC5 RC117」を参照してください。

05

118

ユーザーの対応については、「CC5 RC118」を参照してください。

05

158

実際のブロック ID が予期されたブロック ID に一致しません

05

167

ユーザーの対応については、「CC5 RC167」を参照してください。

07

00

このパラメータは別のパラメータと競合します

08

19 または 119

VTV インベントリがいっぱいです

08

120

バックエンド容量が不足しています

09

30

キャッシュの再初期化によって操作が中断され、そのために失敗しました

09

121

VTV がビジー状態です

09

122

VTV が存在します - VTV は CDS ではなく、バッファー内にあります。修正するには VTSS 監査を実行します

09

123

VTV が存在しません

09

124

VTD がビジー状態です

09

125

VTV インベントリが使用できません

09

126

VTV が破損しています

09

127

ユーザーの対応については、「CC9 RC127」を参照してください。

09

128

ユーザーの対応については、「CC9 RC128」を参照してください。

09

129

ユーザーの対応については、「CC9 RC129」を参照してください。

09

131

RTD に対する要求が存在しません。VTSS のウォームブート後に VTCS がクリーンアップを実行しています。情報のみです。

09

132

ユーザーの対応については、「CC9 RC132」を参照してください。

09

133

ユーザーの対応については、「CC9 RC133」を参照してください。

09

135

ユーザーの対応については、「CC9 RC135」を参照してください。

09

139

VTV は VTSS によって回復されています

09

140

VTCS での使用のために予約されています。VTSS によって生成されたものではありません

09

141

NLK ポートが RTD に接続されていません (別の VTSS に接続、またはまったく接続されていない?)

09

142

NLK ポートが別の VTSS に接続されていません (RTD に接続、またはまったく接続されていない?)

09

143

指定されたサブシステム名がセカンダリ VTSS の実際の名前に一致しません。

09

144

ユーザーの対応については、「CC9 RC144」を参照してください。

09

145

ECART がサポートされていません

09

146

VDID への論理パスが確立されていません

09

147

62K ページの VTV のサポートはありません

09

148

2GB または 4GB 仮想カートリッジタイプのサポートはありません

09

149

要求が ESCON インタフェース上でサポートされていません

09

150

同期レプリケーションがタイムアウトのために失敗しました

09

151

CLINK VDID はすでに別の CLINK によって使用されています

09

152

CLINK VDID がすでに割り当てられている VDID に一致しません

09

153

MVC の位置が失われました

09

154

スタック型移行キューがいっぱいです

09

155

移行、VTVID が重複しています

09

157

ICE カードは RTD パス 0 および 1 のみをサポートしています

09

159

RTD は ALP をサポートしていません

09

160

T10KC ドライブは要求をサポートしていません

09

161

RTD が ALP です

09

162

TTFB VTD はすでにマウントされています

09

163

T10KB ドライブタイプのパラメータが無効です

09

164

T10KC ドライブタイプのパラメータが無効です

09

165

RTD 名が VSM6 で定義されていません

09

166

VTD はアクティブです

09

00

前提条件の値がサブシステム内の値と等しくありません

97

137

VTV にエラーがあります。警告: データチェックを含む MVC からの不正なリコールである可能性があります

98

01

メッセージが終了していません

98

02

自己定義情報が無効です

98

03

このメッセージに対する予期しないパラメータ

98

04

メッセージヘッダー内のメッセージタイプが無効です

98

05

REquest メッセージヘッダー内の予約フィールドが 0 以外です

98

06

メッセージ内のパラメータが重複しています

98

156

VDID パラメータが必要です

99

03

要求を処理できません - サポート機能が機能していません

254

N/A

VTCS から VTSS への通信に失敗しました。VTCS が ECAM-T メッセージの送信先として使用できる VTD がありません。

アクション: VTSS がホストに対してオンラインであり、サブシステム名が正常であることを確認して HSC をバウンスします。

255

N/A

VTCS から VTSS への通信に失敗しました。考えられる原因: (1) VTSS 名が変更された (2) VTSS がハードウェアダウン (3) VTSS に DAC がある。

アクション: すべてが正常であることを確認して HSC をバウンスします。

255

12

メッセージ SLS6698I で報告された VTD への EXCP がインタフェース制御チェック以外のエラーで失敗しました。

255

16

メッセージ SLS6698I で報告された VTD への EXCP がインタフェース制御チェックで失敗しました。

255

20

デバイスへのパスが存在しないため、VTCS はメッセージ SLS6698I で報告された VTD に EXCP を発行できませんでした。

255

24

UCBLOCK マクロが 0 以外のリターンコードを返したため、VTCS はメッセージ SLS6698I で報告された VTD に EXCP を発行できませんでした。

255

28

IOSCAPU マクロが 0 以外のリターンコードを返したため、VTCS はメッセージ SLS6698I で報告された VTD に EXCP を発行できませんでした。


CC5 RC108

RTD DDDDDD ON VTSS XXXXXXXX RETURNED ECAM ERROR CC=5 RC=108

説明: 有効なサブシステムコマンドではないコマンド (CCCCCCCC) を入力しようとしました。

システムアクション: VTCS ソフトウェアは返された ERPA コードを解釈して、適切なシステムアクションを決定します。次のメッセージがメッセージ SLS6684I のあとに表示されます。

SLS6625E RTD DDDDDD REPORTED RRRRRRRR:XXXXXXXXXX

ここで、RRRRRRRR は問題のメッセージテキストです。例:

  • WRITE DATA CHECK

  • PATH EQU CHK

  • DRIVE EQU CHK

また、XXXXXXXXXX は 3 バイト目に ERPA コードを含むセンスバイトです。VTCS は、3 バイト目から、実行すべき適切なアクションを決定します。例:

  • MVC の別の RTD へのスワップを開始する

  • RTD を保守モードにする。

スワップが開始された場合は、スワップが発行されたことを示すとともに、スワップされる MVC を識別する次のメッセージがメッセージ SLS6625E のあとに表示されます。

SLS6605I INITIATING SWAP OF MVC VVVVVV FROM RTD DDDDDD

ユーザーの対応:

  • スワップが成功した場合は、StorageTek ハードウェアサポートに連絡しないでください。

  • スワップが失敗し、次のメッセージが表示された場合は、StorageTek ソフトウェアサポートに連絡してメッセージ SLS6625E の内容を伝えてください。

    SLS6628E RTD DDDDDD ON VTSS XXXXXXXX FAILED TO MOUNT MVC VVVVVV
    
    SLS6629E RTD DDDDDD ON VTSS XXXXXXXX FAILED TO DISMOUNT MVC VVVVVV
    
    SLS6662E RTD DDDDDD PUT IN MAINTENANCE MODE BECAUSE OF ERROR
    
  • スワップが開始されず、メッセージ SLS6625E の直後に次のメッセージが表示された場合は、StorageTek ハードウェアサポートに連絡して SLS6625E メッセージの内容を送信してください。

    SLS6628E RTD DDDDDD ON VTSS XXXXXXXX FAILED TO MOUNT MVC VVVVVV
    
    SLS6629E RTD DDDDDD ON VTSS XXXXXXXX FAILED TO DISMOUNT MVC VVVVVV
    
    SLS6662E RTD DDDDDD PUT IN MAINTENANCE MODE BECAUSE OF ERROR
    

さらに、サイトのサポートサービスに次の手順を実行してもらってください。

  1. MVC レポートを実行して MVC のステータスをチェックします。

  2. このステータスに B (破損) と D (データチェック) のどちらか、または両方が示されている場合は、MVC を取り出しにより排出します。

  3. MVC からすべての VTV が排出されたら、テープ分析ユーティリティーでカートリッジを検査して、カートリッジに問題があるかどうかを判定します。

  4. そのカートリッジを MVC としてサービスに返すことになっている場合は、取り出しなしで 2 番目の MVCDRAIN を発行します。

排出プロセスが MVC からのすべての VTV の排出に失敗し、これらの VTV の二重化コピーが存在しない場合は、そのカートリッジを回復のために StorageTek ハードウェアサポートに送信してください。

CC5 RC109

RTD DDDDDD ON VTSS XXXXXXXX RETURNED ECAM ERROR CC=5 RC=109

説明: VTSS と RTD の間に通信エラーが存在します。この状態の原因として、RTD に MVC がマウントされていて、その RTD がドライブまたはケーブルの問題のために準備完了状態から外れていることが考えられます。

システムアクション: 要求は失敗します。

ユーザーの対応: MVC に照会して、診断のためにそれを SYSLOG に表示してから、次のコマンドを使用して RTD をオフラインに変更します。

.VT Q MVC(volser)

MVC のステータスを判定します

.VT Q RTD(rtd-id)

RTD に MVC がマウントされているかどうかを確認します

前の表示で RTD に MVC がマウントされていないことが示されている場合は、次のコマンドを発行して RTD をオフラインに変更します。

.VT V RTD (rtd-id) OFFline

RTD に MVC がマウントされている場合は、まず RTD をオンラインに変更してからオフラインに変更して、RTD から MVC をアンロードします。次のコマンドを発行します。

.VT V RTD (rtd-id) ONline

.VT V RTD (rtd-id) OFFline

StorageTek ハードウェアサポートに連絡して、RTD アドレスと MVC を示してください。

CC5 RC111

RTD DDDDDD ON VTSS XXXXXXXX RETURNED ECAM ERROR CC=5 RC=111

説明: RTD がドライブの問題を報告しているか、または現在そこにマウントされている MVC に問題があります。

システムアクション: マウント要求は失敗します。

ユーザーの対応: 次の手順を実行します。

  1. 次のコマンドを使用して RTD に照会し、MVC volser をメモします。

    .VT Q RTD (rtd-id)

  2. RTD を表示したあと、HSC View コマンドを使用して、外部ラベルが MVC の予期された volser に一致していることを確認します。

    (HSC 接頭辞) VIEW DR ADDRESS(rtd-id)

    外部ラベルが MVC volser に一致している場合は、RTD の配線の問題が存在する可能性があります。

  3. 内部ラベルをチェックして、それが MVC volser に一致していることを確認します。

    一致していない場合は、StorageTek ハードウェアサポートに連絡して、RTD アドレスと Query コマンドにある MVC volser を示してください。

    外部ラベルが一致していない場合は、カートリッジを取り出して分析します。

CC5 RC112

RTD DDDDDD ON VTSS XXXXXXXX RETURNED ECAM ERROR CC=5 RC=112

説明: RTD が 15 分の内部 VTCS タイマー時間内に MVC をマウントしなかったため、カートリッジ要求のタイムアウトが発生しています。このタイムアウトは、次のいずれかの状態か、またはその他の何らかのタイムアウトの原因を示している可能性があります。

  • MVC が別の RTD で使用されている。

  • コンソールに未処理のメッセージがある。

  • パスの LSM がオフラインであるために PTP がブロックされている。

  • LSM 内に問題の原因であるドライブまたは不良ケーブルが存在する可能性がある。

  • LSM ドアが開いている。

  • HSC COMMPATH が LMU または VTAM ではなく、CDS である。

  • 要求が再処理されている。

ユーザーの対応: マウントが実行され、ほかに報告されたエラーがない場合は通常、タイムアウトに関してサービス呼び出しは必要ありません。サイトのサポートサービスに、SYSLOG を確認して LMU エラーやマウント失敗などの考えられる問題の状態を調査してもらうことにより、StorageTek ハードウェアサポートに連絡すべきかどうかを判断してください。

CC5 RC113

RTD DDDDDD ON VTSS XXXXXXXX RETURNED ECAM ERROR CC=5 RC=113

説明: マウントされている実テープカートリッジがありませんでした。このコマンドが最初に RTD に送信されたときに RTD はオンラインで準備完了状態でしたが、マウントが実行される前に、RTD ドライブが準備完了状態から外れました。

システムアクション: 要求は失敗します。

ユーザーの対応: MVC カートリッジを取り出し、マウントされない原因になる可能性のある見た目の欠陥がないかどうか検査します。物理カートリッジに問題を見つけた場合は、さらに診断を行うためにサイトのサポートサービスに検査してもらうか、または StorageTek ハードウェアサポートに連絡してください。

CC5 RC114

RTD DDDDDD ON VTSS XXXXXXXX RETURNED ECAM ERROR CC=5 RC=114

説明: 実テープカートリッジが MVC ではありません。これは MVC が何らかの原因で、別のジョブによって誤って再初期化されたことを示している可能性があります。このマウントが移行要求から発生した場合は、新しいボリュームが選択され、要求が再試行されます。このマウントがリコール要求から発生し、かつ MVC が以前に使用されていて有効であるとわかっている場合は、VTV の別のコピーから要求が再試行されます。ECAM CC5 RC114 は、すべての再試行が失敗した場合にのみ発行されます。

システムアクション: 要求は失敗します。

ユーザーの対応: サイトのサポートサービスに連絡して、次の点を調査します。

  • MVC が以前に使用されていない場合は、それが正しく初期化されたかどうかを確認します。

  • 重複した MVC の範囲が存在しないことを確認します。

  • テープカートリッジに対して何らかのテープ初期化ジョブが実行されたかどうかをチェックします。

この調査で MVC に関するこれらのどの問題も明らかにならなかった場合は、StorageTek ハードウェアサポートに連絡してください。

CC5 RC115

RTD DDDDDD ON VTSS XXXXXXXX RETURNED ECAM ERROR CC=5 RC=115

説明: リコール要求中に、テープの終わりの状態が検出されました。

システムアクション: 要求は失敗します。

ユーザーの対応: サイトのサポートサービスに連絡して、MVC を監査します。この監査によって、CDS が有効なテープの終わりの状態に更新されます。次に、要求を再試行します。次のいずれかを行います。

  • 要求が再度失敗した場合は、StorageTek ハードウェアサポートに連絡してください。

  • 監査に失敗した場合は、MVC を取り出しにより排出します。

CC5 RC116

RTD DDDDDD ON VTSS XXXXXXXX RETURNED ECAM ERROR CC=5 RC=116

説明: MVC の位置が無効です。

システムアクション: 要求は失敗します。

ユーザーの対応: 次のコマンドを発行して、MVC に無効な MIR が含まれているかどうかを判定します。

.VT Q MVC (volser)

MIR が無効な場合は、MVC を取り出しにより排出するようにしてください。MVC からすべての VTV が正常に排出された場合は、MVCMAINT を実行して、MVC および顧客のテープ分析ユーティリティー (FATAR など) によって分析されたカートリッジに対して INVLDMIR OFF を設定します。そのカートリッジを MVC としてサービスに返すことになっている場合は、取り出しなしで 2 番目の MVCDRAIN を発行します。

MVC からすべての VTV を排出できず、かつこれらの VTV の二重化コピーが存在しない場合は、そのカートリッジを回復のために StorageTek ハードウェアサポートに送付してください

CC5 RC117

RTD DDDDDD ON VTSS XXXXXXXX RETURNED ECAM ERROR CC=5 RC=117

説明: 実テープカートリッジが読み取り専用です。

システムアクション: システムは、MVC が移行要求のためにマウントされたが、カートリッジが読み取り専用状態にあったことを示すメッセージ SLS6687I を発行します。新しいボリュームが選択され、移行要求が再試行されます。

ユーザーの対応: カートリッジを取り出し、外部の書き込み保護メカニズムを検査します。書き込み保護メカニズムが書き込み保護に設定されている場合は、書き込み保護モードでなくなるように設定し、カートリッジをライブラリに再挿入します。書き込み保護メカニズムが正しく設定されていて、読み取り専用の問題の原因ではない場合は、サイトのサポートサービスに連絡して次を実行します。

  • 顧客のセキュリティーソフトウェアがカートリッジを保護しており、HSC によって開始されたタスクが MVC に書き込むための適切な承認が定義されていないかどうかを判定します。

  • MVC に照会して、読み取り専用のステータスをチェックします。

    .VT Q MVC (volser)

  • ステータスが読み取り専用を示している場合は、MVCMAINT を使用して READONLY をオフにします。この問題はまた、このユーティリティーによって CDS にインポートされた MVC の結果としても発生する可能性があります。これらの MVC は、MVCMAINT を使用してこのステータスをオフにするまで読み取り専用になります。

この ECAM メッセージについてサービス呼び出しを行わないでください。

CC5 RC118

RTD DDDDDD ON VTSS XXXXXXXX RETURNED ECAM ERROR CC=5 RC=118

説明: データチェックで、MVC 上の VTV の内部ラベルを読み取っています。

システムアクション: VTV の二重化コピーが存在する場合、VTCS は 2 番目のコピーから VTV を回復します。それ以外の場合、要求は失敗します。

ユーザーの対応: これは、メディアの問題である可能性があります。MVC に照会して、MVC がデータチェックを検出したかどうかを判定します。

.VT Q MVC(volser)

サイトのサポートサービスに連絡してください。MVC がデータチェックを検出した場合は、MVC を取り出しにより排出します。MVC からすべての VTV が正常に排出されたら、テープ分析ユーティリティー (FATAR など) を使用してカートリッジを検査および分析して、カートリッジに問題があるかどうかを判定します。次に、そのカートリッジを MVC としてサービスに返すことになっている場合は、取り出しなしで 2 番目の MVCDRAIN を発行します。排出プロセスが MVC からのすべての VTV の排出に失敗し、かつこれらの VTV の二重化コピーが存在しない場合は、そのカートリッジを回復のために StorageTek ハードウェアサポートに送付してください。

サイトのサポートサービスで、CC5 RC118 がメディアの問題のために発生したわけではないことが確認された場合は、StorageTek ハードウェアサポートに連絡してください。

CC5 RC167

RTD DDDDDD ON VTSS XXXXXXXX RETURNED ECAM ERROR CC=5 RC=117

説明: 転送されたブロック (バイト数) がメディアサイズに一致しません。

CC9 RC127

RTD DDDDDD ON VTSS XXXXXXXX RETURNED ECAM ERROR CC=9 RC=127

説明: RTD はビジー状態です。つまり、別の要求を処理中です。

システムアクション: 要求は失敗します。

ユーザーの対応: VTCS ロックに照会して、現在停止しているホストによってロックが保持されているかどうかを判定します。

.VT Q LOCKS

ロックを保持しているホストが現在停止していることを確認した場合は、サイトのサポートサービスに連絡してください。これによって、HSC Recover コマンドが発行されます。

(HSC 接頭辞) RECOVER host-id

保持されているロックが問題ではない場合や、HSC Recover コマンドによって問題が解決されない場合は、StorageTek ソフトウェアサポートに連絡してください。

CC9 RC128

RTD DDDDDD ON VTSS XXXXXXXX RETURNED ECAM ERROR CC=9 RC=128

説明: VTCS が、オフラインであるか、または VTSS に対して動作不可能な RTD にマウントしようとしています。これは、VTSS が内部的に RTD を自身に対してオフラインにしたが、VTCS がそれを認識できなかったという、RTD に関連して VTSS と VTCS の間で同期がとれていない状態を示しています。

システムアクション: 要求は失敗します。

ユーザーの対応: 次のコマンドを使用して RTD をオフラインに変更します。

.VT VRTD (rtd-id) OFFline

そのあと、StorageTek ハードウェアサポートに連絡してください。

CC9 RC129

RTD DDDDDD ON VTSS XXXXXXXX RETURNED ECAM ERROR CC=9 RC=129

説明: RTD が構成解除されています。これは通常 VTSS 実装で発生し、VTSS ハードウェア構成と VTCS ソフトウェア構成の間か、または HSC LIBGEN と VTCS CONFIG の間に構成の不一致が存在することを示します。

システムアクション: なし。

ユーザーの対応: サイトのサポートサービスに連絡して、LIBGEN 内の RTD に対して最近変更が行われたかどうかを判定し、VTCS CONFIG が Reset とともに実行されたことを確認します。すべてのソフトウェア構成が正しいと確認された場合は、StorageTek ハードウェアサポートに連絡してください。ハードウェアサポートは、ハードウェア診断を実行する前に、VTSS 操作パネルが顧客の VTCS 構成に一致していることを確認します。

CC9 RC132

RTD DDDDDD ON VTSS XXXXXXXX RETURNED ECAM ERROR CC=9 RC=132

説明: インタフェースが、すでに別の RTD に割り当てられています。これは、VTSS ハードウェア構成と VTCS ソフトウェア構成の間でハードウェア構成の不一致を示しているか、または RTD の配線の問題である可能性があります。

システムアクション: なし。

ユーザーの対応: サイトのサポートサービスに連絡します。RTD に対して最近変更が行われた場合は、VTCS CONFIG が RESET とともに実行されたことを確認します。VTCS 構成の正確性を確認します。それが正しいと思える場合は、StorageTek ハードウェアサポートに連絡してください。ハードウェアサポートは、ハードウェア診断を実行する前に、VTSS 操作パネルが VTCS 構成に一致していることを確認します。

CC9 RC133

RTD DDDDDD ON VTSS XXXXXXXX RETURNED ECAM ERROR CC=9 RC=133

説明: インタフェースが制御ユニットモードで構成されているため、VTCS が要求を処理できません。このエラーは、VTSS のインストール時に検出されます。これは、VTCS がインタフェースを Nearlink インタフェースと認識しているにもかかわらず、VTSS はそれをホストインタフェースと認識していることを示します。このエラーメッセージが不良な ICE カードを示すわけではありませんが、その ICE カードは、この問題が CSE によって解決されるまで使用できません。その修正は中断を伴います。

システムアクション: なし。

ユーザーの対応: StorageTek ハードウェアサポートに連絡してください。

CC9 RC135

RTD DDDDDD ON VTSS XXXXXXXX RETURNED ECAM ERROR CC=9 RC=135

説明: RTD がオンラインです。操作パネルから構成を変更できません。この状態は、Oracle CSE が RTD 定義を削除しようとしているときの VSM の再構成中にのみ発生します。VTSS から RTD を削除するには、次のアクションを実行します。

  • VTCS CONFIG を RESET とともに発行します。

  • VTCS を停止し、再起動 (バウンス) して、内部 VTSS テーブルから RTD を解放します。

  • VTCS を再度停止して、VTSS から RTD を削除できるようにします。

システムアクション: なし。

ユーザーの対応: サイトのサポートサービスが、これを計画されたアクティビティーとして開始している可能性があります。その場合は、Oracle CSE がすでにサイトにいるため、サービス呼び出しは必要ありません。

CC9 RC144

RTD DDDDDD ON VTSS XXXXXXXX RETURNED ECAM ERROR CC=9 RC=144

説明: このメッセージは、VSM4 にのみ関連しています。チャネルプロセッサが、この CIP が制御しているほかのポート上の RTD でビジー状態でした。(CIP 上のペアの RTD は、VTCS ソフトウェアによって制御されます。)この ECAM メッセージは、Reset なしで実行された VTCS 構成か、または VTCS ソフトウェアの問題が発生している可能性を示します。

システムアクション: なし。

ユーザーの対応: サイトのサポートサービスに連絡して、このメッセージを発行しているホスト上に PTF L1H11I6 があることを確認します。ある場合は、VTCS 構成の正確性を確認します。その構成が正確である場合は、StorageTek ハードウェアサポートに連絡して、VTSS 操作パネルが VTCS 構成に一致していることを確認します。ハードウェア構成が正しい場合は、さらに診断を行うために、CSE はこの問題を StorageTek ソフトウェアサポートに割り当てます。

次の表では、ECAM の完了コードとリターンコードについて説明します。

表7-2 ECAM 完了コード、リターンコード、および説明

リターンコード
理由コード
説明

00

00

正常に完了しました

00

02

非同期プロセスに対する要求が受け入れられました

00

100

成功、インベントリの終わり

00

101

成功、要求を処理中です

00

103

成功、データ損失で完了しました。MVC からの不正なリコールである可能性があります

02

01

キーパラメータに対する一致が見つかりません

03

00

パラメータフィールド内の値が無効です

03

03

ベクトルフィールドがエラー状態にあります

03

08

チェックサムが無効です

03

09

ベクトルフィールド内の値が重複しています

04

02

必要なパラメータ数が正しくありません

04

03

変更値が指定されていません

04

04

キーパラメータ数が正しくありません

05

106

IUP フェンシングのために RTD にアクセスできません

05

107

RTD 要求が取り消されました

05

108

ユーザーの対応については、「CC5 RC108」を参照してください。

05

109

ユーザーの対応については、「CC5 RC109」を参照してください。

05

111

ユーザーの対応については、「CC5 RC111」を参照してください。

05

112

ユーザーの対応については、「CC5 RC112」を参照してください。

05

113

ユーザーの対応については、「CC5 RC113」を参照してください。

05

114

ユーザーの対応については、「CC5 RC114」を参照してください。

05

115

ユーザーの対応については、「CC5 RC115」を参照してください。

05

116

ユーザーの対応については、「CC5 RC116」を参照してください。

05

117

ユーザーの対応については、「CC5 RC117」を参照してください。

05

118

ユーザーの対応については、「CC5 RC118」を参照してください。

05

158

実際のブロック ID が予期されたブロック ID に一致しません

07

00

このパラメータは別のパラメータと競合します

08

19 または 119

VTV インベントリがいっぱいです

08

120

バックエンド容量が不足しています

09

30

キャッシュの再初期化によって操作が中断され、そのために失敗しました

09

121

VTV がビジー状態です

09

122

VTV が存在します - VTV は CDS ではなく、バッファー内にあります。修正するには VTSS 監査を実行します

09

123

VTV が存在しません

09

124

VTD がビジー状態です

09

125

VTV インベントリが使用できません

09

126

VTV が破損しています

09

127

ユーザーの対応については、「CC9 RC127」を参照してください。

09

128

ユーザーの対応については、「CC9 RC128」を参照してください。

09

129

ユーザーの対応については、「CC9 RC129」を参照してください。

09

131

RTD に対する要求が存在しません。VTSS のウォームブート後に VTCS がクリーンアップを実行しています。情報のみです。

09

132

ユーザーの対応については、「CC9 RC132」を参照してください。

09

133

ユーザーの対応については、「CC9 RC133」を参照してください。

09

135

ユーザーの対応については、「CC9 RC135」を参照してください。

09

139

VTV は VTSS によって回復されています

09

140

VTCS での使用のために予約されています。VTSS によって生成されたものではありません

09

141

NLK ポートが RTD に接続されていません (別の VTSS に接続、またはまったく接続されていない?)

09

142

NLK ポートが別の VTSS に接続されていません (RTD に接続、またはまったく接続されていない?)

09

143

指定されたサブシステム名がセカンダリ VTSS の実際の名前に一致しません。

09

144

ユーザーの対応については、「CC9 RC144」を参照してください。

09

145

ECART がサポートされていません

09

146

VDID への論理パスが確立されていません

09

147

62K ページの VTV のサポートはありません

09

148

2GB または 4GB 仮想カートリッジタイプのサポートはありません

09

149

要求が ESCON インタフェース上でサポートされていません

09

150

同期レプリケーションがタイムアウトのために失敗しました

09

151

CLINK VDID はすでに別の CLINK によって使用されています

09

152

CLINK VDID がすでに割り当てられている VDID に一致しません

09

153

MVC の位置が失われました

09

154

スタック型移行キューがいっぱいです

09

155

移行、VTVID が重複しています

09

157

ICE カードは RTD パス 0 および 1 のみをサポートしています

09

159

RTD は ALP をサポートしていません

09

160

T10KC ドライブは要求をサポートしていません

09

161

RTD が ALP です

09

162

TTFB VTD はすでにマウントされています

09

163

T10KB ドライブタイプのパラメータが無効です

09

164

T10KC ドライブタイプのパラメータが無効です

09

165

RTD 名が VSM6 で定義されていません

09

166

VTD はアクティブです

09

00

前提条件の値がサブシステム内の値と等しくありません

97

137

VTV にエラーがあります。警告: データチェックを含む MVC からの不正なリコールである可能性があります

98

01

メッセージが終了していません

98

02

自己定義情報が無効です

98

03

このメッセージに対する予期しないパラメータ

98

04

メッセージヘッダー内のメッセージタイプが無効です

98

05

REquest メッセージヘッダー内の予約フィールドが 0 以外です

98

06

メッセージ内のパラメータが重複しています

98

156

VDID パラメータが必要です

99

03

要求を処理できません - サポート機能が機能していません

254

N/A

VTCS から VTSS への通信に失敗しました。VTCS が ECAM-T メッセージの送信先として使用できる VTD がありません。

アクション: VTSS がホストに対してオンラインであり、サブシステム名が正常であることを確認して HSC をバウンスします。

255

N/A

VTCS から VTSS への通信に失敗しました。考えられる原因: (1) VTSS 名が変更された (2) VTSS がハードウェアダウン (3) VTSS に DAC がある。

アクション: すべてが正常であることを確認して HSC をバウンスします。

255

12

メッセージ SLS6698I で報告された VTD への EXCP がインタフェース制御チェック以外のエラーで失敗しました。

255

16

メッセージ SLS6698I で報告された VTD への EXCP がインタフェース制御チェックで失敗しました。

255

20

デバイスへのパスが存在しないため、VTCS はメッセージ SLS6698I で報告された VTD に EXCP を発行できませんでした。

255

24

UCBLOCK マクロが 0 以外のリターンコードを返したため、VTCS はメッセージ SLS6698I で報告された VTD に EXCP を発行できませんでした。

255

28

IOSCAPU マクロが 0 以外のリターンコードを返したため、VTCS はメッセージ SLS6698I で報告された VTD に EXCP を発行できませんでした。


VLE UUI リターンコード

次の表では、UUI コマンドへの応答として特に VLE によって生成される可能性のあるリターンコードについて説明します。

表7-3 VLE UUI リターンコード

リターンコード
理由コード
説明

5

108

VTSS または VLE のどちらかによって一般的なエラー条件が報告されます。これは ECAM 応答に一致しています。

5

109

通信障害が発生しています。これは ECAM 応答に一致しています。

5

111

デバイスに別の VMVC がマウントされています。これは ECAM 応答に一致しています。

5

113

DEVICEID 接続上にマウントされている VMVC が存在しません。これは ECAM 応答に一致しています。

5

115

VMVC ファイルシステムがほぼいっぱいです。これは ECAM 応答に一致しています。

5

116

要求された VTV コピーが VMVC 上に存在しません。これは ECAM 応答に一致しています。

8

119

VTSS インベントリがいっぱいです。これは ECAM 応答に一致しています。

8

120

VTSS には VTV を格納するための容量が不足しています。これは ECAM 応答に一致しています。

9

121

VTSS がターゲット VTV をビジー状態として報告しています。これは ECAM 応答に一致しています。

9

122

VTSS がターゲット VTV をすでに存在しているとして報告しています。これは ECAM 応答に一致しています。

9

123

VTSS がターゲット VTV を存在しないか、または見つからないとして報告しています。これは ECAM 応答に一致しています。

9

126

VTSS がターゲット VTV を破損しているとして報告しています。これは ECAM 応答に一致しています。

9

128

VTSS が VLE に、操作に必要なデバイスがオフラインであるか、または動作不可能であることを報告しました。

9

132

RTDNO= パラメータと、VTSS から VLE への接続を開始したデバイスの間に不一致が検出されました。

9

139

VTSS がターゲット VTV を回復中として報告しています。これは ECAM 応答に一致しています。

10

xxx

コマンドに関連付けられた一般的なエラー。

11

xxx

コマンドに関連付けられた一般的なエラー。

11

3

VMVC が別のデバイスにマウントされています。

12

xxx

コマンドに関連付けられた一般的なエラー。

12

6

現在マウントされている VMVC volser が VOLUME パラメータに一致しません。

13

xxx

コマンドに関連付けられた一般的なエラー。

13

9

指定された TIMESTMP パラメータが、移行のために要求されている VTV コピーに一致しません。

13

10

VTV のコピーを COPYFROM= のどの場所からも取得できません。

14

xxx

コマンドに関連付けられた一般的なエラー。

15

xxx

コマンドに関連付けられた一般的なエラー。

15

7

PREVVTV パラメータで識別された VTV を見つけることができませんでした。

16

xxx

コマンドに関連付けられた一般的なエラー。

16

8

ディスクプールが VLE に認識されていないのにもかかわらず、DISKPOOL パラメータが指定されています。

17

xxx

コマンドに関連付けられた一般的なエラー。

17

7

削除される VTV コピーが VMVC 上に存在しません。

17

9

指定された TIMESTMP パラメータが、削除のために要求されている VTV コピーに一致しません。

30

1

DEVICEID 接続の値が不明です。

30

2

このデバイスは、VMVC に関連付けられたほかの何らかの種類の操作をすでに実行しています。

30

4

VMVC volser が VLE に認識されていません。

30

5

VMVC が DEVICEID 接続とは異なるサーバーに接続しています。

xx

93

VLE コンプレックス内のノード間の通信を実行しているときに通信タイムアウトが発生しました。

xx

94

API プロトコル違反です。つまり、最後の MOUNT_VMVC コマンドのバージョンと互換性のないバージョンのコマンドを発行しようとしました。

xx

95

COPYFROM パラメータで指定されたソース VLE 名がソース VLE の構成内で不明です。

xx

96

COPTFROM パラメータで指定されたソース VLE がコマンドを実行するための接続を拒否したか、またはそのソース VLE に接続できませんでした。

xxx

97

この操作をサポートするために必要なコンプレックス内の VLE ノードがオフラインです。

xxx

98

パラメータまたはコマンドに関する一般的な問題。

xxx

99

コマンド実行中の一般的な不特定のエラー。