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Oracle® Fusion Middleware Oracle RightNow Cloudアダプタの使用
12.2.1.1.0
E79310-01
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SOAP APIの理解

Oracle RightNowアダプタでは、ビジネス・オブジェクトに対して操作を実行できるようにする接続が必要です。ビジネス・オブジェクトに対する操作に加え、RightNow APIモデルには、Oracle RightNowアダプタがRightNow Cxと通信する場合に使用されるトランザクション・タイプの定義も含まれます。

オブジェクトの理解

Oracle RightNowアダプタでアクションを実行できるオブジェクトには、次の2つのタイプがあります。

  • 標準ビジネス・オブジェクト。これらは、Oracle RightNow SaaSアプリケーションによって提供されるオブジェクトです。プライマリ・オブジェクトは、直接作成、読取り、更新および削除できる一意のID (主キー)を持つオブジェクトです。プライマリ・オブジェクトは、すべてRightNow RNObjectから継承されます。プライマリ・オブジェクトには、Oracle RightNow Cxプラットフォームで設定されたライフサイクルはなく、オブジェクトが作成されると、それらは削除されるまでシステム内に存在し続けます。プライマリ・オブジェクトが独自のライフサイクルを持つ一方で、単一のプライマリ・オブジェクトに対して0から複数個存在できるサブオブジェクトは、プライマリ・オブジェクトのコンテキスト内で存在します。したがって、それらのライフサイクルは、プライマリ・オブジェクトのライフサイクルに基づきます。オブジェクトの正確なライフサイクル動作は、メタデータまたはオブジェクト・モデルのドキュメントに含まれるリレーションシップ情報から取得できます。

  • カスタム・ビジネス・オブジェクト。カスタム・ビジネス・オブジェクトは、ユーザーによって作成されたオブジェクトです。これは、任意の標準オブジェクトに基づいてモデル化することも、完全に独自のものにすることもできます。作成されると、カスタム・オブジェクトは、標準のプライマリ・オブジェクトのように扱われ、そのように動作します。標準オブジェクトとカスタム・オブジェクトの唯一の違いは、使用されるオブジェクトの名前にあります。プライマリ・オブジェクトの場合、Contactなどのクラス名を使用できます。カスタム・オブジェクトの場合、カスタム・オブジェクトを一意に識別するパッケージ名とカスタム・オブジェクト名の組合せを使用できます。パッケージ名とオブジェクト名は、「.」によって結合されます。たとえば、COというカスタム・オブジェクト・パッケージとPurchasedProductというカスタム・オブジェクトがある場合、このオブジェクトはCO$PurchasedProductとして参照できます。

トランザクションの理解

RightNowアダプタでは、RightNow SaaSアプリケーションによってサポートされるメッセージ交換パターンがサポートされます。これは同期リクエスト(レスポンス・ベースのメッセージ交換パターン)です。BPEL / OSBアプリケーションは、RightNowアダプタに対する同期リクエストを作成してレスポンスを待機します。次に、アダプタは、同じスレッドに対する必要な変換を実行してから、RightNow SOAP APIを使用してRightNow Cxサーバーに対する同期リクエストを作成します。

その後、必要な処理の後にRightNowアプリケーションによって返されたレスポンスが、コール側スレッドに受信されます。アダプタは、変換を実行してからレスポンスをBPEL / OSBベースのクライアント・アプリケーションに戻します。

RightNow Cxオブジェクトに書き込まれるすべての操作(作成や更新など)は、デフォルトでコミットされます。バッチ操作によって、統合開発者は、デフォルトをオーバーライドできます。バッチのサポートの詳細は、「バッチ機能の使用」を参照してください。