Oracle BIリポジトリで、バイナリ・ラージ・オブジェクト(BLOB)データとキャラクタ・ラージ・オブジェクト(CLOB)データをモデリングする方法について説明します。
CLOBデータは、任意の文字セットによるラージ・プレーン・テキストのドキュメントです。サポートされているBLOBイメージ・タイプは、GIF、PNG、TIFF、JPEGおよびBMPです。サポートされているBLOB形式は、PDF、オーディオまたはビデオです。
BLOBデータとCLOBデータをモデリングする手順は次のとおりです。
- BLOBデータまたはCLOBデータが含まれている物理表を、メタデータのインポート・ウィザードを使用してデータ・ソースからインポートします。インポート後のBLOB列のデフォルトのデータ型はLongVarBinaryで、CLOB列の場合はLongVarCharです。インポート後に、BLOB列またはCLOB列に対して「物理列」ダイアログを開き、「長さ」フィールドを必要な長さに変更します。ただし、Oracle BIサーバーの現在のMaxFieldSizeの限度である32KBを超えないようにします。この32KBの限度は、Microsoft Internet Explorerブラウザの制限でもあります。
- 必要に応じて、物理結合を構成します。たとえば、employeesという表が1つあり、Employee_Imagesというもう1つの表があって、この表にはemployeeidおよびemployee_imageという2つの列(BLOB列)があり、ここではemployeeidが主キーであるとします。この状況で、employees表とEmployee_Images表との物理結合を作成します。
- BLOB列またはCLOB列を「ビジネス・モデルとマッピング」レイヤーにドラッグします。たとえば、前の手順で説明した状況では、employee_image物理列をemployee論理表ソースにドラッグします。これにより、論理列Employee_Imageが生成されます。
- Oracle BIサーバーで、結果の論理列にグループ化または順序基準が生成されないようにするために、論理列に対して物理参照を構成します。次に例を示します。
lookup(DENSE "MYDB"."MySchema"."EMPLOYEE_IMAGES"."EMPLOYEE_IMAGE",
"MYDB"."MySchema"."Employees"."EmployeeID")
- 論理BLOB列または論理CLOB列に対する「論理列」ダイアログの「一般」タブで、必要に応じて「記述子ID列」を構成します。例で使用している列Employee_Imageの場合、EmployeeIDを使用するように「記述子ID列」を構成します。こうすることにより、プレゼンテーション・サービスでは、フィルタを生成する際にEmployee_ImageのかわりにEmployeeIDが使用されます。
- もう一度、論理BLOB列または論理CLOB列に対する「論理列」ダイアログの「一般」タブで、必要に応じて「ソート順列」を構成します。例で使用している列Employee_Imageの場合、employeeIDを使用するように「ソート順列」を構成します。これにより、Oracle BIサーバーでは、順序基準句にEmployee_Imageが含まれているときにEmployeeIDによりソートされます。
- 変更を保存します。