Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド 12c (12.2.1.1.0) E77226-02 |
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Javaライブラリの機能はJavaHostサービスを使用して実現できます。
JavaHostサービスは、プレゼンテーション・サービスがJavaライブラリに用意されている機能を使用して、次のコンポーネントをサポートできるようにします。
グラフの生成
SVGレンダラ(Apache Batik)
Javaアクションが必要なアクション(たとえば、Webサービスの呼出しなど)
PDFへのプリントおよびMicrosoft ExcelおよびPowerPointへのエクスポート
拡張レポート
URL接続(別のコンポーネントへのHTTPリクエストの発行)
インテグレーション・サービス・コール(Oracle BIサーバーがJavaコードの実行のために使用)
注意:
JavaHostサービスはBI Publisherのコア・ライブラリを使用して、分析の内容を、PDF、Microsoft ExcelとPowerPoint、イメージなどの様々な形式にエクスポートします。BI PublisherのライブラリはJavaHostサービス内に埋め込まれており、J2EEコンテナにデプロイされているまたは実行されているBI Publisherに依存しません。JavaHostサービスの構成ファイルでは、BI Publisherのライブラリに関連する要素は、XMLP要素内にあります。
JavaHostサービスを構成するには、BI_DOMAIN/config/fmwconfig/biconfig/OBIJH
ディレクトリにある構成ファイル(config.xml)でサービスの構成要素を手動で編集します。各要素の説明は、次の表を参照してください。要素は、JavaHost要素で始まる相対パスによって識別されます。
InputStreamLimitInKBなどの共通のサブ要素は、MessageProcessor、ListenerまたはSSLローダーには適用されません。
要素 | 説明 |
---|---|
Loaders |
ListOfEnabledLoaders要素とLoader要素が含まれます。これらの要素は、JavaHostサービスに対してコンポーネントを指定します。Loadersセクションでこれらの要素を編集することは避けてください。 |
Loaders/ListOfEnabledLoaders |
有効にするコンポーネント(Oracle BIスケジューラおよびBI Publisherなど)のリストを指定します。 この要素がファイルから欠落している場合、すべてのローダーが有効になります。この要素に空の値が指定されている場合は、すべてのローダーが無効になります。 各コンポーネントには対応するLoader要素があります。ここにリストされているコンポーネントの名前は、対応するLoader/Name要素に指定されている名前と一致している必要があります。 |
Loaders/Loader |
次の要素が含まれます。これらは、特定のコンポーネントの構成情報を指定します。
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Loaders/Loader/Name |
コンポーネントの一意の名前を指定します。この名前は、ListOfEnabledLoaders要素で使用します。 |
Loaders/Loader/Class |
コンポーネントのメイン・クラスを指定します。 |
Loaders/Loader/ConfigNodePath |
Loaderの構成情報のXPath(JavaHost要素から始まる)を指定します。 |
Loaders/Loader/ClassPath |
JavaHostサービスによって使用されるライブラリのJARファイルに対するパスを指定します。 |
InputStreamLimitInKB |
JavaHostに送信されるリクエストの最大入力サイズをKB単位で指定する、各ローダーに共通のサブ要素。値ゼロは、この制限を無効にします。最大サイズを超えると、エラー・メッセージが表示されます。 デフォルト: 8192 注意: InputStreamLimitInKB値を、テストの場合のみゼロに設定します(値は無制限です)。値を高く構成すると、JavaHostに対する個別のリクエストに必要なリソースよりも多くのリソースを割り当てるまたは消費するため、JavaHostが不安定になり、クラッシュが発生します。構成をすべてのJavaHostリクエストのコンテキストに適合させる必要があります(たとえば、グラフやエクスポート操作など)。この要素は、大規模なデータセットを正常に処理する適切な値に設定してください。デフォルト値は8192 (8MB)ですが、増分で16384 (16MB)、32768 (32MB)などの値に変更してください。 |
RequestResponseLogDirectory |
リクエストのレスポンス・ファイルのディレクトリ名を指定する、各ローダーに共通のサブ要素。 デフォルト: デフォルトの一時ディレクトリ |
LogLargeRequests |
大きいリクエストの処理時にレスポンス・ファイルを作成するかどうかを指定する、各ローダーに共通のサブ要素。 デフォルト: true |
ReadRequestBeforeProcessing |
ファイルが完全に読み取られるまでリクエストの処理を待機するかどうかを指定する、各ローダーに共通のサブ要素。 組織でOracle BI EEのエクスポート機能を使用する場合は、このサブ要素をfalseに設定することをお薦めします。falseに設定すると、データは最初にファイルに保存されるのではなく、JavaHostに徐々にストリームされて処理されるため、エクスポート・パフォーマンスが向上します。 デフォルト: true |
LargeRequestThresholdInKB |
リクエストにディスク領域を使用する前の最大サイズをKB単位で指定する、各ローダーに共通のサブ要素。このサイズより大きいリクエストの場合、リクエストされたデータのキャッシュには、メモリーではなくディスク領域が使用されます。この値が大きくなるほど、JavaHostサービスによって使用される可能性のあるメモリーの量も増え、リクエストの処理速度が速くなります。また、この設定によってLogLargeRequests要素のしきい値も設定されます。 デフォルト: 200 |
MessageProcessor |
SocketTimeout要素が含まれます。 |
MessageProcessor/SocketTimeout |
ソケットのアイドル・タイムアウト(ミリ秒単位)を指定します。この時間を経過すると、ソケットがアイドル・ソケット・プールに返されます。JavaHostはソケット・プーリング・メカニズムを使用して、単一スレッド内のすべてのアイドル・ソケット・セットで新規データを待機します。アイドル・プール内の初期メッセージは、Java NIOチャネル経由で処理されます。 デフォルト: 5000 (5秒) |
Listener |
次の要素が含まれます。
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Listener/PermittedClientList |
JavaHostが受信接続を許可するIPアドレスおよびホスト名のリストを指定します。各クライアントのIPアドレスまたはホスト名は、カンマで区切ります。すべてのクライアント接続を許可するには、この要素をアスタリスク(*)に設定します。 デフォルト: * |
Listener/Port |
JavaHostのTCP/IPリスニング・ポートを識別します。 デフォルト: 9810 |
Listener/Address |
JavaHostがバインドするネットワーク・インタフェースを指定します。この要素に値が指定されていない場合、JavaHostは使用可能なすべてのネットワーク・インタフェースにバインドします。 |
Listener/Secure |
JavaHostサービスに対してSSL暗号化を有効にするかどうかを指定します。
デフォルト: No SSLの詳細は、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイドを参照してください。 |
Batik |
InputStreamLimitInKBなどの共通のサブ要素のみが含まれています。これは、それらがラスター化されたイメージ形式へのSVGイメージの変換に関連するためです。 |
Scheduler |
次の要素が含まれます。
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Scheduler/Enabled |
Javaジョブを実行するためにJavaHostサービスとOracle BIスケジューラの相互作用を有効にするかどうかを指定します。
デフォルト: false |
Scheduler/DefaultUserJarFilePath |
Java拡張機能ユーティリティ用のJARファイルを格納するデフォルト・ディレクトリを指定します。Jarファイルには、実行されるJavaクラスの実装が含まれています。 Oracle BIスケジューラが有効な場合、この要素は必須で、単一パスを受け入れます。 |
Scheduler/DefaultTempFilePath |
Oracle BIスケジューラ・リクエスト用の一時ファイルを格納するデフォルト・ディレクトリを指定します。 デフォルト: システムの一時ディレクトリ |
Scheduler/DefaultPurgingPeriod |
Oracle BIスケジューラ・リクエストが失敗したジョブを削除するまでのデフォルト期間(秒単位)を指定します。 デフォルト: 300 |
XMLP |
InputStreamLimitInKBおよびReadRequestBeforeProcessingなどの共通のサブ要素のみが含まれています。これは、それらがOracle BI Publisherに関連するためです。 |
URLConnect |
SSLに関連する要素が含まれています。これらの要素は変更しないでください。 |
DVT |
デフォルトでは、グラフ生成に関連する共通のInputStreamLimitInKBサブ要素のみが含まれています。必要に応じて、他の共通のサブ要素を追加できます。 |