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Oracle® Fusion Middleware Oracle Reportsレポート作成のためのユーザーズ・ガイド
12c (12.2.1.1)
E79319-01
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40.5 レコード間への垂直間隔の追加

レポートをより見やすくするために、特定数のレコード間に空白を追加できます。このためには、まず、空白を挿入する前に表示するレコード数を決定するパラメータを作成します。次に、レコード数をカウントするサマリー列をデータ・モデルに作成します。さらに、垂直拡張度が可変になるように、レポートのペーパー・レイアウトを変更します。最後に、ユーザー指定のレコード数の間に空白を挿入するフォーマット・トリガーを作成します。

40.5.1 ユーザー・パラメータの作成

この項で作成するパラメータによって、空白を挿入する前に表示するレコード数が決定されます。このパラメータはユーザー・パラメータであるため、実行時にその値を変更できます。

ユーザー・パラメータを作成するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータの「データ・モデル」ノードで、「ユーザー・パラメータ」ノードをクリックします。

  2. 「編集」→「作成」を選択して、「ユーザー・パラメータ」ノードの下に新しいユーザー・パラメータを作成します。

  3. プロパティ・インスペクタが表示されていない場合は、新しいユーザー・パラメータ(P_1)を右クリックして、「プロパティ・インスペクタ」を選択してプロパティ・インスペクタを表示し、次のプロパティを設定します。

    • 「一般情報」で、「名前」プロパティを「SPACE」に設定します。

    • 「パラメータ」で、「データ型」プロパティを「Number」、「初期値」プロパティを「5」に設定します。


      注意:

      ユーザー・パラメータに初期値を指定することで、パラメータを変更せずにレポートを実行でき、5つのレコードごとに空白が挿入されます。

    ユーザー・パラメータがオブジェクト・ナビゲータに表示されます。

    図40-13 オブジェクト・ナビゲータのユーザー・パラメータ

    図40-13の説明が続きます
    「図40-13 オブジェクト・ナビゲータのユーザー・パラメータ」の説明

  4. レポートを保存します。

40.5.2 レコード数をカウントするサマリー列の作成

この項では、従業員レコードの数をカウントするサマリー列をデータ・モデルに作成します。この情報は、空白を挿入する場所を決定するためのフォーマット・トリガーで使用されます。

サマリー列を作成するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、「データ・モデル」ノードの横のビュー・アイコンをダブルクリックして、データ・モデル・ビューを表示します。

  2. データ・モデル・ビューで、ツール・パレットの「サマリー列」ツールをクリックし、G_FIRST_NAMEグループのTOTAL_COMP式列の下をクリックして、新しいサマリー列を作成します。

    図40-14 新しいサマリー列作成後のデータ・モデル

    図40-14の説明が続きます
    「図40-14 新しいサマリー列作成後のデータ・モデル」の説明

  3. 新しいサマリー列オブジェクト(CS_1)をダブルクリックしてプロパティ・インスペクタを表示し、次のプロパティを設定します。

    • 「一般情報」で、「名前」プロパティを「CNT_COLUMN」に設定します。

    • 「サマリー」で、「ファンクション」プロパティを「カウント」、「ソース」プロパティを「FIRST_NAME」に設定します。

  4. レポートを保存します。

40.5.3 レイアウトの変更

Reports Builderで垂直間隔を挿入できるようにするには、レポートのレイアウトを変更する必要があります。

垂直拡張度を追加するには:

  1. ツールバーの「ペーパー・レイアウト」ボタンをクリックして、ペーパー・レイアウト・ビューを表示します。

  2. ツールバーの「フレックス・オン」ボタンをクリックします。

  3. ペーパー・レイアウト・ビューで、G_FIRST_NAMEに関連付けられている繰返し枠をクリックします。


    注意:

    ペーパー・レイアウト・ビューで繰返し枠が見つからない場合は、オブジェクト・ナビゲータで「R_G_FIRST_NAME」をクリックします。関連付けられている繰返し枠が、ペーパー・レイアウト・ビューで選択されます。

  4. 枠の中央ハンドルをクリックして枠を下方向にドラッグし、追加の空白を作成します。この追加の空白は、レコード間に挿入される空白よりも少し大きくします。

  5. 繰返し枠を選択した状態で、「ツール」→「プロパティ・インスペクタ」を選択してプロパティ・インスペクタを表示し、次のプロパティを設定します。

    • 「標準レイアウト」で、「垂直拡張度」プロパティを「可変」に設定します。

  6. ペーパー・レイアウト・ビューで、ツール・パレットの「四角形」ツールを選択し、新しく作成した空白でフィールドの下に四角形を描画します。

  7. 新しい四角形には塗りつぶしも線も選択せず、見えないようにしてください。

    次のイメージは、見えない四角形を作成した新しいレイアウトを示します。

    図40-15 垂直間隔を追加したレイアウト

    図40-15の説明が続きます
    「図40-15 垂直間隔を追加したレイアウト」の説明

  8. レポートを保存します。

40.5.4 フォーマット・トリガーの作成

レイアウトを調整したら、前の項で作成した新しいボイラープレート四角形を基にフォーマット・トリガーを作成できます。このフォーマット・トリガーによって、ユーザー・パラメータで指定されたレコード数ごとに、その後に空白が表示されます。

ボイラープレート四角形にフォーマット・トリガーを作成するには:

  1. ペーパー・レイアウト・ビューで四角形を選択した状態でキーボードの[F11]を押して(または、「ツール」→「PL/SQLエディタ」を選択して)、PL/SQLエディタを表示します。

  2. PL/SQLエディタで、テンプレートを使用して次のPL/SQLコードを入力します。

    function B_1FormatTrigger return boolean is
    begin
     If :CNT_COLUMN mod :SPACE = 0 then
       return(TRUE);
     else
       return(FALSE);
     end if;
    end;
    

    注意:

    提供されているテキスト・ファイルplsql_code.txtから、このコードをコピーして貼り付けると、コードを入力できます。このコードはフォーマット・トリガー用です。

  3. 「コンパイル」をクリックします。

  4. エラーが発生せずにコードがコンパイルされたら、「閉じる」をクリックします。

  5. レポートを保存します。