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Oracle® Forms Oracle Forms 6iからOracle Forms 12cへのアップグレード
12c (12.2.1.1)
E79321-01
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15 Webへのクライアント/サーバー・アプリケーションのアップグレード

この章では、クライアント/サーバー・アプリケーションをWebにアップグレードする場合のガイドラインについて説明します。

この章は、次の項で構成されています。

http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/forms/documentation/index.htmlにあるホワイトペーパーやその他の関連ドキュメントも参照してください。

15.1 アップグレードのガイドライン

アプリケーションをクライアント/サーバー・デプロイからWebにアップグレードするときは、Webベースのアプリケーションについて、次の点に留意してください。

  • サポートされるイメージ・タイプがJPEGとGIFのみであるため、既存のイメージをこれらの形式に変換してください。

  • ファイル転送には、圧縮されたJAR(Java Archive)ファイルの使用がサポートされます。ファイル転送に使用するPJCまたはJavaBeansは必ずJARにしてください。アプリケーション機能の一部としてクライアントからFormsサーバーにファイルを転送する場合は、ファイルをJARにする必要はありません。

  • ActiveX、OCX、OLE、VBXの各コントロールはユーザー・インタフェースでサポートされません。かわりに、JavaBeansを使用して、機能をユーザー・インタフェースに複製してください。Microsoft Windowsのユーザー・インタフェースに依存する他の機能も、JavaBeansで置換する必要があります。これらの機能の中には、WebUtilを使用してリストアできるものもあります。

  • MouseMoveトリガー(When-Mouse-Enter、When-Mouse-Leave、When-Mouse-Moveなど)はサポートされません。

  • クライアント・ハード・ドライブへの書込み権限が自動的にはサポートされません。この権限は、Oracle Forms Webutilライブラリを使用して取得できます。

  • サポートされるフォントがJavaフォントのみであるため、アプリケーションで使用されているフォント・タイプのチェックが必要です。必要に応じてJavaフォントに切り替えてください。Javaでは、Registry.datファイルにあるフォント・エイリアス・リストが使用されます。サポートされるフォント・エイリアスについては、表15-1を参照してください。

    表15-1 Webベースのアプリケーションでサポートされるフォント

    Javaフォント Windowsフォント XWindowsフォント Macintoshフォント

    Courier

    Courier New

    adobe-courier

    Courier

    Dialog

    MS San Serif

    b&h-lucida

    Geneva

    DialogInput

    MS San Serif

    b&h-lucidatypewriter

    Geneva

    Helvetica

    Arial

    adobe-helvetica

    Helvetica

    Times Roman

    Times New Roman

    adobe-times

    Times Roman脚注 1 


    脚注 1 Javaフォントの詳細はhttps://docs.oracle.com/javase/tutorial/2d/text/fonts.htmlにあります。

  • 次のビルトインおよびパッケージは、アプリケーション・サーバーでのみ実行され、クライアント・ブラウザでは実行されません。

    • TEXT_IO

    • HOST

    • ORA_FFI

    • GET_FILE_NAME*

    • READ_IMAGE_FILE

    • WRITE_IMAGE_FILE

*GET_FILE_NAMEビルトインを使用するモジュールは正常にコンパイルおよび生成されますが、このビルトインへのコールでは何も実行されません(NULLが返されます)。これらのビルトインおよびパッケージの機能がクライアントに必要な場合は、WebUtilを使用してください。

15.2 クライアント/サーバーベースのアーキテクチャについて

図15-1に示すクライアント/サーバーベースの実装では、Forms Serverランタイム・エンジンとすべてのアプリケーション・ロジックがユーザーのデスクトップ・マシンにインストールされます。ユーザー・インタフェースとトリガーの処理は、一部のアプリケーションに含まれるデータベースサーバー側のトリガーとロジックを除いて、すべてそのクライアントで発生します。

図15-1 Oracle Formsのクライアント/サーバー・アーキテクチャ

Forms Serverのレガシー・クライアント/サーバーベース・アーキテクチャ

15.3 Webベースのアーキテクチャについて

図15-2に示すWebベースの実装では、Forms Servicesランタイム・エンジンとすべてのアプリケーション・ロジックが、クライアント・マシンではなく、アプリケーション・サーバーにインストールされます。トリガー処理はいずれもデータベース・サーバーとアプリケーション・サーバーで発生しますが、ユーザー・インタフェース処理はユーザーのシステム上にあるFormsクライアントで発生します。

図15-2 Oracle FormsのWebアーキテクチャ

Webベースのアーキテクチャの概要