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Oracle® Forms Oracle Forms 6iからOracle Forms 12cへのアップグレード
12c (12.2.1.1)
E79321-01
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1 アップグレードの理由

この章は、次の項で構成されています。

1.1 概要

Web上でのFormsアプリケーションの開発とデプロイを簡素化するために、Oracle Forms BuilderとOracle Forms Servicesがアップグレードされました。多数の機能が追加されています。また、Oracle Forms製品の再編成により、一部のレガシー機能が削除または縮小されています。今後は、3つのすべての層でJavaが統合されるため、JavaベースのWebユーザー・インタフェースが強化され、製品の開放性が広がります。

1.2 Formsアプリケーションの12cリリース(12.2.1.1)へのアップグレードについて

Oracle Formsアプリケーションをアップグレードするには、Forms 6iのソース・ファイル(FMB、MMB、PLLなど)をOracle Forms 12c (12.2.1.1)のビルダーで開き、保存してからコンパイルします。Forms 6iアプリケーションのアップグレードには、Oracle Forms Compilerも使用できます。

Forms Migration Assistantを使用すると、バッチのアップグレードを実行できます。詳細は、第2章「Oracle Forms Migration Assistantの使用」を参照してください。


注意:

Formsがこのライブラリに依存する場合は、rp2rro.pllをrp2rro.plxにコンパイルする必要があります。rp2rro.pllは、ORACLE_HOME/forms/rp2rro.pllにあります。生成されたplxは、FORMS_PATH内に置く必要があります。

1.3 Oracle Formsから削除されたForms 10gの機能

次の機能がOracle Forms 10gから削除されています。

  • Graphicsの統合

  • チャート項目

1.4 Oracle Formsから削除されたForms 6iの機能

次の機能がOracle Forms 9.0.2から削除されています。

  • クライアント/サーバー・ランタイム

  • キャラクタ・モード・ランタイム

  • 各種のランフォーム・コマンドライン・オプション

  • キャラクタ・モード・プロパティおよび論理属性

  • オペレーティング・システム固有の項目タイプ

  • 各種ビルトイン

  • 各種プロパティ

  • 次の各種メニュー機能

    • キャラクタ・モード・メニュー・プロパティ

    • メニュー項目コマンド・タイプ・プロパティから廃止されたタイプ

    • メニュー・パラメータ

    • メニュー・ビルトイン

    • 全画面メニュー・スタイル

    • バー(Lotus)メニュー・スタイル

  • Formsバージョン2スタイルのトリガーおよび値リスト(LOV)

  • グラフィック・チャート・ウィザード

また、トリガーの適用ルールがより厳しくなりました。

1.5 削除された6i Developer製品スイートのコンポーネント

次のコンポーネントが削除されています。

表1-1 Developerスイートから削除されたコンポーネント

廃止されたコンポーネント アップグレードの注意点

Oracle Graphics

アプリケーションでGraphics Web CartridgeまたはOracle Graphics Runtimeを使用している場合、それらのアプリケーションをリライトして、他の方法(Java、Bi Beansを使用するなど)でグラフィックを再開発する必要があります。詳細は、http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/forms/downloadsのデモを参照してください。

Oracle Formsリスナーおよびロード・バランシング・コンポーネント

Formsリスナー・サーブレットを使用してWebでのFormsセッションを管理します。Formsリスナー・サーブレットには次の特徴があります。

  • すべてのトラフィックが標準のWebサーバーHTTPポートまたはHTTPポート経由で転送され、余分なポートがファイアウォールを通して開かれないため、セキュリティが向上します。

  • ロード・バランシング技術に使用可能な規格に準拠しています。

  • 広範なファイアウォールとプロキシがサポートされます。

  • リスナーとロード・バランシングのプロセスを管理する必要がないため、管理労力が軽減されます。

  • Formsリスナー用の個別のWebサーバーSSL証明書が不要であるため、HTTPSのサポートが簡素化されます。

Oracle Forms ServerカートリッジとCGI

Formsサーブレットを使用します。Oracle Forms ServerカートリッジとCGIで使用できた機能は、Oracle Formsリリース6iパッチ・セット2から利用可能になったFormsサーブレットに組み込まれました。

Oracle Procedure Builder

ローカル側とサーバー側のPL/SQLコードを編集およびデバッグする場合は、Forms Developerの機能を使用します。Forms Developerはこのリリースで大幅に機能が向上しています。

Oracle Project Builder

アップグレード・パスまたはその代替機能はありません。

Oracle Translation Builder

TranslationHubを使用してFormsモジュール内のリソース文字列を翻訳し、モジュールを複数言語でデプロイします。

Oracle クエリー・ビルダー/Schema Builder

アップグレード・パスまたはその代替機能はありません。

Oracle Terminal

Webにデプロイされたフォームに使用されるリソース・ファイルはテキスト・ベースであるため、従来のテキスト・エディタを使用して編集できます。この結果、Oracle Terminalは不要になりました。

Open Client Adapters(OCA)

Oracle以外の広範なデータ・ソースにプラットフォームに依存せずにアクセスできるように、OCAのかわりにOracle Transparent GatewayおよびGeneric Connectivityソリューションを使用します。

Tuxedo統合

アップグレード・パスまたはその代替機能はありません。

Performance Event Collection Services(PECS)

アップグレード・パスはありません。『Oracle Fusion Middleware Forms Servicesデプロイメント・ガイド』に記載されているForms TraceおよびOracle Traceを使用します。


1.6 Forms 6iアプリケーションのアップグレード時における廃止項目タイプの扱い

Formsアプリケーションを開くと、「プロパティ・パレット」の「項目タイプ」ポップリストの後に、廃止された項目タイプのリストが表示されます。廃止された項目のプロパティ値は廃止値として示されます。たとえば、VBXのプロパティ値は「VBXコントロール(廃止)」と表示されます。


注意:

6iより前のリリースからアップグレードする場合は、10gにアップグレードしてから12cにアップグレードする必要があります。6i以降のリリースから移行する場合は、直接12cにアップグレードできます。詳細は、第16章「Forms 6iより前のアプリケーションからOracle Formsへのアップグレード」を参照してください。

第2章「Oracle Forms Migration Assistantの使用」で説明しているように、Oracle Forms Migration Assistantを使用すると、アップグレードに関する様々な問題を解決できます。

1.7 廃止機能の移行用に用意されているツール

Oracle Formsには、Forms 6iアプリケーションのアップグレードに役立つOracle Forms Migration Assistantが用意されています。詳細は、第2章「Oracle Forms Migration Assistantの使用」を参照してください。