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Oracle® Fusion Middleware Oracle Real-Time Integration Business Insightの管理
12cリリース(12.2.1.1.0)
E79342-01
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5 パージ

データベースの増加やアプリケーションのパフォーマンスを管理するには、Insightの一部として収集されたメトリックを構成に基づいてパージする必要があります。Insightのデータは、Insightイベント・ストアと、Insightのアクティブ化されたモデルごとに作成されるBusiness Activity Monitoringデータ・オブジェクトに格納されます。これら2つのソースに含まれるデータを、InsightのConfigMBeanによって提供される構成に基づいて定期的にパージする必要があります。

5.1 InsightConfigMBeanのパラメータ

InsightConfigMbeanの一部として、次の構成パラメータが利用可能になります。このmBeanは次のとおりです。

com.oracle.procmon.engine.management.mbeans.impl:name=InsightConfigBean,type=ConfigMBean,Application=insight

パラメータ

パラメータの詳細を次に示します。

  • BAMMetricsRetentionPeriod: このパラメータは、BAMデータ・オブジェクトの一部として取得されたメトリックの保存期間を制御します。デフォルト値は90 daysです。この属性が更新されると、アクティブ化されたすべてのモデルのBAMデータ・オブジェクトの保存期間が同じ値で更新されます。値0は、メトリックがパージされず、無期限に保存されることを示します。

  • EventStoreRetentionPeriod: このパラメータは、取得されたRAWイベントの保存期間を制御します。デフォルト値は-1です。これは、表データが処理され、BAMでメトリックが公開された直後に表データがパージされることを意味します。値0は、データがパージされないことを意味します。この属性の値を変更した場合は、パージ・ジョブを有効にするためにサーバーを再起動する必要があります。

5.2 イベント・ストアに取得されたイベントのパージ

エージェントによって生成されたInsightイベントは、データベース表に永続的に保存されます。パージ・ジョブを実行すると、InsightConfigMbean属性のEventStoreRetentionPeriod属性とCREATION_DATE列の比較に基づいてデータがパージされます。デフォルト値は-1です。これは、パージ・ジョブが常にバックグラウンドで実行され、処理後のイベントが削除されることを意味します。このmBeanに0以外の値を構成した場合は、構成された値をパージ・ジョブに反映するため、サーバーを再起動する必要があります。CREATION_DATE列との比較で保存期間より前のイベントがすべて削除されます。

成功イベントのみをパージできます。

5.3 BAMデータ・オブジェクトに取得されたメトリックのパージ

モデルをアクティブ化すると、そのモデルに固有のBAMデータ・オブジェクトが作成されます。これらのデータ・オブジェクトに取得されたメトリックをパージするには、BAMデータの保存機能を利用する必要があります。これらのデータ・オブジェクトに含まれるデータの保存期間は、InsightConfigMbeanBAMMetricsRetentionPeriodに基づいて設定されます。デフォルト値は90です。この保存期間を超えて作成されたメトリックは、BAMの内部ジョブによってパージされます。パージは夜間ジョブによって行われ、パージ・ジョブの実行時間はBAM構成によって設定されます。InsightConfigMBean属性を更新すると、アクティブ化されたモデルのすべてのデータ・オブジェクトの保存期間がただちに更新されます。BAMメトリックは、モデル固有の構成ではなくグローバル構成です。