この章では、OHWのデモ・ファイルをスタンドアロンのOracle WebLogic ServerとJDeveloperが統合されたOracle WebLogic Serverにデプロイする方法、およびそのデモ・ファイルの実行方法について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
OHWデモEARファイルには、デモの表示とリリースの試用に必要なクラス・ライブラリがすべて含まれています。また、サンプル・ヘルプセット、OHWサーブレット・ファイルおよびXML構成ファイルが含まれています。OHWインタフェースを体験するデモ・ファイルのデプロイや、既存のヘルプセットの交換および各自のヘルプセットの追加などを行えます。
OHWのデモ・ファイルには、ohw-rcf-demo-thin.ear
、ohw-rcf-demo-thin-shared.ear
およびohw-rcf-demo-thick.ear
の3つのバリアントが用意されています。
ohw-rcf-demo-thick.ear
には、デプロイ用に事前構成されたADF、JSFおよびJSTLライブラリが含まれます。サポートされているアプリケーション・サーバーまたはJDeveloperを使用しない場合、またはサポートされているアプリケーション・サーバーを使用するがライブラリがインストールされていない場合、このファイルを使用することをお薦めします。サポートされているアプリケーション・サーバーの詳細は、OTNの「動作保証情報」を参照してください。
ohw-rcf-demo-thin.ear
には、ADF、JSFおよびJSTLライブラリは含まれていないため、デプロイメントの前にライブラリをアプリケーション・サーバーにインストールしておく必要があります。このデモ・ファイルにはJDeveloperが必要です。デモ・ファイルのデプロイ方法の詳細は、第16.3項「スタンドアロンOracle WebLogic ServerへのOHWデモEARファイルのデプロイ」を参照してください。
ohw-rcf-demo-thin-shared.ear
には、ADF、JSFおよびJSTLライブラリは含まれていません。また、デモ・ファイルには、OHW関連jar(ohw-rcf.jar
、ohw-share.jar
およびhelp-share.jar
など)は含まれていませんが、OHW-RCライブラリのOHW jarが使用されます。そのため、ohw-rcf-demo-thin-shared.ear
デモ・ファイルを使用している場合、そのファイルをJDeveloperからデプロイする必要があります。ohw-rcf-demo-thin-shared.ear
デモ・ファイルをデプロイするプロセスは、JDeveloperでohw-rcf-demo-thin.ear
ファイルをデプロイする場合と同じです。デモ・ファイルをデプロイする方法の詳細は、第16.4項「JDeveloperが統合されたOracle WebLogic ServerへのOHWデモEARファイルのデプロイ」を参照してください。WebLogic Serverにデモ・ファイルをデプロイする場合、OHW-RCライブラリ・ファイルをOTNからダウンロードする必要があります。ohw-rcf-demo-thin-shared.ear
デモ・ファイルをデプロイするプロセスは、スタンドアロンのWebLogic Serverにohw-rcf-demo-thin.ear
ファイルをデプロイする場合と同じです。デモ・ファイルのデプロイ方法の詳細は、第16.3項「スタンドアロンOracle WebLogic ServerへのOHWデモEARファイルのデプロイ」を参照してください。
注意: デモEARファイルの実行時にohw-rcf-demo-thin.ear とohw-rcf-demo-thick.ear が競合する場合、どちらもOracle WebLogic Serverにデプロイしないでください。 |
OHWの両方のデモEARファイル(ohw-rcf-demo-thin.ear
およびohw-rcf-demo-thick.ear
)には、2つのOHWのサンプル・ヘルプセットが、それぞれのヘルプ・トピック、ヘルプセット・ファイルおよび制御ファイルとともに含まれます。また、OHWの構成に必要なohwconfig.xml
も含まれます。
ディレクトリへの解凍時には、OHWのデモ・ファイルは、ファイルと同じ名前のディレクトリ(ohw-rcf-demo-thin
およびohw-rcf-demo-thick
)に、それぞれのファイルを解凍します。EARファイルにはWARファイルと、application.xml
ファイルが含まれるMETA-INF
ディレクトリが抽出されます。WARファイルには、すべてのヘルプセットのディレクトリが、それぞれのヘルプ・トピック、ヘルプセット・ファイルおよび制御ファイルとともに含まれます。
表16-1に、OHWのデモEARファイルに含まれるファイルとディレクトリを示します。
表16-1 OHWのデモ・ファイルおよびディレクトリ
ファイル | 説明 |
---|---|
|
Java EEアプリケーション・ファイル。 このファイルは、 |
|
2つのヘルプセットを含むWebモジュール、 ヘルプセット・ディレクトリは、それぞれのWARファイル( |
|
OHWのシン・クライアントおよびシック・クライアントに影響する構成およびデプロイの情報が含まれます。 これらのファイルは、WARファイルの |
次のライブラリ・ファイルは、シック・クライアントでのみ提供されています。
|
デプロイに必要なOHWのライブラリ・ファイルです。 これらのファイルは、WARファイルの |
|
OHW構成ファイル。 このファイルは、 |
デモ・ファイルのデプロイメントを開始する前に、ADF、JSFおよびJSTLライブラリがOracle WebLogic Serverにインストールされていることを確認してください。詳細は、第17.3項「OHWライブラリ・ファイルの検証」を参照してください。
ライブラリを確認した後の、デモEARファイルのデプロイは非常に簡単なプロセスです。
OHWのデモEARファイルをOTNからダウンロードします。デモ・ファイルの名前は、ohw-rcf-demo-thick.ear
です。このファイルには、OHWライブラリ・ファイルおよびサンプル・ヘルプセットが含まれます。
Oracle WebLogic管理コンソールを起動し、「デプロイメント」ページに移動します。
「デプロイメント」ページで、「インストール」をクリックしてデプロイ・ウィザードを起動します。
「パス」フィールドにohw-rcf-demo-thick.ear
ファイルの保存先を入力するか、「現在の場所」でEARファイルを参照して選択します。
「次へ」をクリックして、続行します。
ターゲット指定スタイルの選択ページで、このデプロイメントをアプリケーションとしてインストールするを選択し、「次へ」をクリックします。
「オプション設定」ページで設定を確認します。設定をデフォルトのままにしておくことをお薦めします。「次」をクリックして続行するか、「終了」をクリックしてデプロイメントを完了します。
追加構成ページで、はい、デプロイメントの構成画面を表示しますを選択し、「終了」をクリックしてデプロイを完了します。
デプロイが成功すると、デプロイ・ウィザードの表示は、ohw-rcf-demo-thick.ear
の設定ページに戻ります。ファイルのデプロイ中にエラーが発生した場合は、「デプロイメント」ホームページが表示され、エラーが赤いテキストでリストされます。
Oracle JDeveloperにデモ・ファイルをデプロイするには、次の手順を実行します。
OHWのデモEARファイルをOTNからダウンロードします。デモ・ファイルの名前は、ohw-rcf-demo-thin.ear
です。このファイルには、OHWおよびサンプル・ヘルプセットが含まれます。
JDeveloperを起動します。
ohw-rcf-demo-thin.ear
から、新しいアプリケーションを作成します。「file」メニューから、「新」を選択します。「新規ギャラリ」ダイアログ・ボックスで、「General」カテゴリの下の「アプリケーション」を選択し、「項目」リストから「EARファイルからのアプリケーション」を選択します。
EARファイルからのアプリケーション作成ウィザードのJNDI位置ページで、ohw-rcf-demo-thin.ear
ファイルを参照して選択します。また、アプリケーション名およびアプリケーションの場所を変更することもできます。「次へ」をクリックして、続行します。
ウィザードのEARモジュール・ページに、プロジェクト名およびモジュール名が表示されます。「次」をクリックして続行するか、または「終了」をクリックしてEARファイルからアプリケーションを作成します。
ウィザードの終了ページに、アプリケーションの設定の概要が表示されます。「終了」をクリックしてEARファイルからアプリケーションを作成します。JDeveloperによって、EARファイルからすべてのファイルが抽出され、編集およびデプロイ可能なアプリケーションが作成されます。
「アプリケーション」ウィンドウで、プロジェクトを開き、目的のファイルを編集します。
アプリケーションをデプロイするには、統合されたOracle WebLogic Serverインスタンスを起動します。「実行」メニューから、「サーバー・インスタンスの起動」を選択して統合されたOracle WebLogic Serverを起動します。
「アプリケーション」ウィンドウで、ohw-rcf-demo-thinプロジェクトを選択します。「ビルド」メニューから、「デプロイ」を選択します。
デモ・アプリケーションを最初にデプロイするときは、サブメニューからohw-rcf-demo-thinを選択し、次の手順を実行します。
ohw-rcf-demo-thinのデプロイダイアログ・ボックスの「デプロイメント・アクション」ページで、デプロイメント・アクションとして「アプリケーション・サーバーへのデプロイ」を選択し、「次へ」をクリックします。
サーバーの選択ページで、アプリケーション・サーバーとしてIntegratedWebLogicServerを選択し、「次へ」をクリックします。
「WebLogicオプション」ページで設定を確認します。設定をデフォルトのままにしておくことをお薦めします。「次」をクリックして続行するか、「終了」をクリックしてデプロイメントを完了します。
「サマリー」ページで設定を確認し、「終了」をクリックします。
デモ・アプリケーションを以前にデプロイしたことがあり、同じ設定を継続して使用する場合は、サブメニューからohw-rcf-demo-thinからIntegratedWebLogicServerへを選択できます。
JDeveloperによってデプロイメント・プロセスが開始され、デプロイのステータスが「ログ」ウィンドウに反映されます。アプリケーションが正常にデプロイされると、「ログ」ウィンドウに「---- デプロイが終了 ----」メッセージが表示されます。
デモ・ファイルのデプロイに成功すると、ブラウザが開いて次のURLが表示されます。
http://<yourHost>:<yourPort>/<jdevProjectName>/ohguide/
Oracle WebLogic管理コンソールを使用してOHWのデモEARファイルをインストールした場合、次のURLを使用します。
http://localhost:7101/ohw-rcf-demo/ohguide
Oracle JDeveloperを使用してOHWのデモEARファイルをインストールした場合、次のURLを使用します。
http://localhost:7101/ohw-rcf-demo-thin/ohguide
OHWのユーザー・インタフェースの詳細は、第3章「Oracle Help for the Webのユーザー・インタフェース」を参照してください。