Oracle® Fusion Middleware Oracle Data IntegratorのためのSAP ABAP ERPアダプタ・スタート・ガイド 12c (12.2.1.1) E79326-01 |
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SAPコネクタでは、関数モジュールなどのSAPオブジェクトがSAP開発システムに作成されるため、開発が終了したら、これらの変更をQAおよび本番システムにトランスポートする必要があります。SAPの変更およびトランスポート・システムでは、SAPトランスポート・レイヤー名を使用して、変更のルートを特定します。トランスポート・レイヤーは、各開発クラスおよびそのクラス内のすべてのオブジェクトに割り当てられます。トランスポート・レイヤーによって次の点が決定されます。
どのSAPシステムで開発またはリポジトリ・オブジェクトへの変更が行われるか
開発作業の完了時に、グループ内の他のシステムにオブジェクトがトランスポートされるかどうか
統合ルートは、開発システムから品質保証システムまで、トランスポート・レイヤーZ<SID>
を介して作成されます。これは次に、顧客開発およびカスタマイズ用の標準トランスポート・レイヤーになります。
SAP標準オブジェクトのトランスポートの場合、統合ルートは、開発システムから品質保証システムまで、トランスポート・レイヤーSAP
を介して作成されます。
RKM SAP ERPを初回実行する前に、正しいトランスポート・レイヤー名を指定することが重要です。次のステップを実行して、SAPランドスケープ内で定義されているトランスポート・レイヤーのリストを特定します。
デフォルトで、RKMオプションSAP_TRANSPORT_LAYER_NAMEはSAP
に設定されます。どのトランスポート・レイヤーを使用するかは、SAP Basis管理者に問い合せてください。このトランスポート・レイヤー名は、SAP_TRANSPORT_LAYER_NAME RKMオプションで設定する必要があります。不正なまたは無効なトランスポート・レイヤー名を使用すると、インストール・プロセス時に重大な遅れが生じます。