この章では、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを使用してOracle Traffic Directorの構成およびインスタンスを作成して構成できるように、Oracle Traffic DirectorとWebLogicドメインを作成する手順を説明します。
Oracle Traffic Directorをインストールした後、Oracle Traffic DirectorとWebLogicドメインを作成する必要があります。
次の項では、このドメインを作成するために必要な手順について説明します。
Oracle Traffic Directorでは次のドメイン・タイプがサポートされています。
WebLogic ServerドメインがOracle Traffic Directorに拡張されると、Oracle Traffic Directorのインスタンスおよび構成をWebLogic Serverドメインのその他の要素と同様に管理できます。具体的には、そのインスタンスをEnterprise Manager Fusion Middleware Control、WLSTコマンドライン・インタフェースおよびWebLogic Server Node Managerから管理できます。
WebLogic ServerドメインでOracle Traffic Directorを構成するには、Oracle Traffic Directorを既存のOracle Fusion MiddlewareインフラストラクチャのOracleホームにインストールする必要があります。
OracleホームからOracle Fusion Middleware構成ウィザードを使用して、管理サーバー、管理対象サーバーおよびドメインのその他の要素に追加して、1つ以上のOracle Traffic Directorインスタンスを含むようにWebLogic Serverドメインを構成または拡張できます。
注意: Oracle Traffic Directorインスタンスは、構成ウィザードでは作成できないことに注意してください。それには、Enterprise ManagerまたはWLSTのいずれかを使用する必要があります。 |
スタンドアロン・ドメインがサポートするシステム・コンポーネントのタイプは1つのみであり、ノード・マネージャは1つのみです。Oracle Traffic Directorを管理するためのカスタムWLSTコマンドはスタンドアロン・ドメインでは使用できません。
注意: OTDを管理するためのカスタムWLSTコマンドはスタンドアロン・ドメインでは使用できません。スタンドアロンWLSTコマンドの詳細は、Oracle Traffic Director WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンスを参照してください。 |
次のガイドラインに従って、ニーズに最適なOracle Traffic Directorドメインのオプションを決定します。
表2-1 Oracle Traffic Directorのドメイン構成の選択
コロケート・ドメイン構成を使用 | スタンドアロン・ドメイン構成を使用 |
---|---|
Oracle Fusion Middlewareインフラストラクチャ・ドメインにリクエストをルーティングする、Web層のフロントエンドとしてOracle Traffic Directorインスタンスを使用することを計画している。 これには、Oracle WebLogic ServerのMT用に構成されたドメインでのOracle Traffic Directorの使用も含まれます。 |
Oracle Fusion Middlewareインフラストラクチャを利用できないドメインにリクエストをルーティングする、Web層のフロントエンドとしてOracle Traffic Directorインスタンスを使用することを計画している。 たとえば、Oracle WebLogic ServerおよびCoherenceドメインのフロントエンド。 |
Fusion Middleware Controlの拡張管理機能を利用してOracle Traffic Directorインスタンスを管理しようとしている。 また、Oracle Traffic Directorの管理にWLSTのカスタム・コマンドを使用できます。詳細は、『Oracle Traffic Director WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』を参照してください。 |
Fusion Middleware ControlでOracle Traffic Directorインスタンスを管理したくない。 かわりに、WLSTコマンド行や、スタンドアロン・ドメインで利用可能な他の機能を使用できます。スタンドアロン・ドメインでは、一部のオフラインWLSTコマンドが使用できないことに注意してください。スタンドアロン・ドメインは管理されておらず、使用可能な管理機能がありません(FMWControlおよびWLSTのカスタム・コマンドを含む)。 |
ドメインを複数のホストにスケール・アウトし、今までどおり単一のFMW ControlからOracle Traffic Directorインスタンスを管理する必要がある。 |
これは、OTDドメイン作成の推奨モードです。制限付きJRFモードでは、基本的に、データソースに接続せずにWLSランタイムが作成されます。このため、ドメインの作成に実行中のOracleデータベースを必要としません。
制限付きJRFテンプレートを使用してOTDドメインを作成するには、次の手順に従います。
$FMW_HOME/oracle_common/common/bin
ディレクトリにあるconfig.shを使用して構成ウィザードを実行します。
構成ウィザードの最初の画面が表示されます(ドメインの作成)。
「新しいドメインの作成」を選択して、希望するドメイン・ホームのパスを入力します。
「次」をクリックします。「テンプレート」画面が表示されます。「使用可能なテンプレート」セクションで、「Oracle Traffic Director - Restricted JRF 12.2.1 [otd]」を選択します。「Oracle Enterprise Manager - Restricted JRF」、「Oracle Restricted JRF」および「Weblogic Coherence Cluster Extension」が自動的に選択されます。その他のテンプレートを選択できます。詳細は、これらの個々のコンポーネントのドキュメントを参照してください。
「次」をクリックします。「アプリケーションの場所」画面が表示されます。アプリケーションの場所は、デフォルト値のままにします。
「次」をクリックします。「管理者アカウント」画面が表示されます。WebLogicドメイン管理者のユーザー名とパスワードを入力します。この情報は、WebLogic Server ControlおよびFusion Middleware Controlにアクセスするために必要となります。
「次」をクリックします。「ドメイン・モード」の「開発」を選択します。
「次」をクリックします。「詳細構成」画面が表示されます。「管理サーバー」、「管理対象サーバー」、「クラスタ」および「Coherence」を選択します。
「次」をクリックします。「管理サーバー」画面が表示されます。次のように入力します。
サーバー名: デフォルト(AdminServer)
を使用します
リスニング・アドレス: デフォルト(すべてのローカル・アドレス)
を使用します
リスニング・ポート: $WLS_ADMIN_PORT
SSLの有効化: デフォルト(未チェック)
を使用します
SSLポート: デフォルト(無効)
を使用します
サーバー・グループ: デフォルト(未指定)
を使用します
「次」をクリックします。「ノード・マネージャ」画面が表示されます。ノードは追加しないでください。デフォルト(デフォルト: ドメイン当たり
)を使用します。「ノード・マネージャ資格証明」に、次のように入力します。
ユーザー名: $NM_USER
パスワード: $NM_PASSWORD
パスワードの確認: $NM_PASSWORD
「次」をクリックします。
「次」をクリックします。「管理対象サーバー」画面が表示されます。管理対象サーバーは追加しないでください。
「次」をクリックします。「クラスタ」画面が表示されます。クラスタは追加しないでください。
「次」をクリックします。「Coherenceクラスタ」画面が表示されます。クラスタは追加しないでください。
「次」をクリックします。「マシン」画面が表示されます。「追加」をクリックします。次の情報を入力します。
名前: $MACHINE_NAME
ノード・マネージャ・リスニング・アドレス: デフォルト(localhost)
を使用します
ノード・マネージャ・リスニング・ポート: $NM_PORT
「次」をクリックします。「構成のサマリー」画面が表示されます。「ドメインのセキュリティ構成が無効です」というメッセージが表示されても、無視してかまいません。
「作成」をクリックします。「構成の進行状況」画面が表示されます。
「次」をクリックします。構成のこの部分が完了するまで待ちます。リポジトリ・データベースの場所やパフォーマンスによっては、この処理に数分かかることがあります。「終了」をクリックします。「構成の終了」画面が表示されます。
ドメイン構成用の完全なJRFテンプレートは、次のような場合に使用されます。
Oracle Traffic DirectorとSOAが同じドメインにある
そのドメインでは、CCWS、パーティション用のOPSSサポート、WebLogicのアップスタック・コンポーネント用のOPSSサポートなど、様々なコンポーネント/シナリオをサポートすることを予定している。
完全なJRFテンプレートを使用してOracle Traffic Directorドメインを作成するには、次の手順に従います。
$FMW_HOME/oracle_common/common/bin
ディレクトリにあるconfig.shを使用して構成ウィザードを実行します。
構成ウィザードの最初の画面が表示されます(ドメインの作成)。
「新しいドメインの作成」を選択して、希望するドメイン・ホームのパスを入力します。
「次」をクリックします。「テンプレート」画面が表示されます。依存するテンプレートは自動的に選択されます。依存するテンプレートは、「Oracle Enterprise Manager Plug-in for OTD - 12.1.4.0 [em]」および「Oracle JRF」です。「使用可能なテンプレート」セクションで、「Oracle Traffic Director - 12.2.1 [otd]」を選択します。
「次」をクリックします。「アプリケーションの場所」画面が表示されます。アプリケーションの場所は、デフォルト値のままにします。
「次」をクリックします。「管理者アカウント」画面が表示されます。WebLogicドメイン管理者のユーザー名とパスワードを入力します。この情報は、WebLogic Server ControlおよびFusion Middleware Controlにアクセスするために必要となります。
「次」をクリックします。「ドメイン・モードおよびJDK」画面が表示されます。「ドメイン・モード」の「開発」を選択します。表示されるデフォルトのJDK選択のままにします。
「次」をクリックします。「データベース構成タイプ」画面が表示されます。RCU DBの接続情報を入力します。次のように入力します。
自動構成オプション: RCU Data
ベンダー: Oracle
ドライバ: Oracleのサービス接続用ドライバ(Thin)。バージョン:9.0.1以降
DBMS/サービス - $SERVICE_ID (Oracle XEの場合はxe)
ポート: $DB_PORT (デフォルトは1521)
スキーマ所有者 - ${SCHEMA_PREFIX}_STB
Passwd - $DB_PASSWORD
「RCU構成の取得」をクリックします。検証処理が完了するのを待ちます。
「次」をクリックします。「コンポーネントのデータ・ソース」画面が表示されます。ホスト名およびポートの情報が正しいことを確認します。
「次」をクリックします。「コンポーネントのJDBCスキーマのテスト」画面が表示されます。テストが完了するのを待ちます。
「次」をクリックします。「詳細構成」画面が表示されます。「管理サーバー」、「管理対象サーバー」、「クラスタ」および「Coherence」を選択します。
「次」をクリックします。「管理サーバー」画面が表示されます。次のように入力します。
サーバー名: デフォルト(AdminServer)
を使用します
リスニング・アドレス: デフォルト(すべてのローカル・アドレス)
を使用します
リスニング・ポート: $WLS_ADMIN_PORT
SSLの有効化: デフォルト(未チェック)
を使用します
SSLポート: デフォルト(無効)
を使用します
サーバー・グループ: デフォルト(未指定)
を使用します
「次」をクリックします。「ノード・マネージャ」画面が表示されます。ノードは追加しないでください。デフォルト(デフォルト: ドメイン当たり
)を使用します。「ノード・マネージャ資格証明」に、次のように入力します。
ユーザー名: $NM_USER
パスワード: $NM_PASSWORD
パスワードの確認: $NM_PASSWORD
「次」をクリックします。
「次」をクリックします。「管理対象サーバー」画面が表示されます。管理対象サーバーは追加しないでください。
「次」をクリックします。「クラスタ」画面が表示されます。クラスタは追加しないでください。
「次」をクリックします。「Coherenceクラスタ」画面が表示されます。クラスタは追加しないでください。
「次」をクリックします。「マシン」画面が表示されます。「追加」をクリックします。次の情報を入力します。
名前: $MACHINE_NAME
ノード・マネージャ・リスニング・アドレス: デフォルト(localhost)
を使用します
ノード・マネージャ・リスニング・ポート: $NM_PORT
「次」をクリックします。「構成のサマリー」画面が表示されます。「ドメインのセキュリティ構成が無効です」というメッセージが表示されても、無視してかまいません。
「作成」をクリックします。「構成の進行状況」画面が表示されます。
「次」をクリックします。構成のこの部分が完了するまで待ちます。リポジトリ・データベースの場所やパフォーマンスによっては、この処理に数分かかることがあります。「終了」をクリックします。「構成の終了」画面が表示されます。
注意: 構成ウィザードを使用したOracle Traffic Directorの構成/インスタンスの作成はサポートされていないため、Oracle Traffic Directorの構成時は、構成ウィザードのシステム・コンポーネントの画面は無視します。Oracle Traffic Directorの構成/インスタンスの作成には、Oracle Traffic DirectorのカスタムWLSTコマンドまたはFWMControlのいずれかを使用してください。 |
次のタスクに進む前に、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用します。RCUは、Oracle Fusion Middlewareインフラストラクチャのディストリビューションで入手できます。次の手順に従います。
$FMW_HOME/oracle_common/bin/rcu.sh
を実行します
「ようこそ」ページが表示されます。「次」をクリックします。
「リポジトリの作成」ページが表示されます。「リポジトリの作成」を選択し、「システム・ロードおよび製品ロード」(デフォルト)を選択します。「次」をクリックします。
「データベース接続の詳細」ページが表示されます。次の画面のように、RCU DBの接続情報を入力します。「次」をクリックします。
「前提条件チェック」ボックスがポップアップ表示されます。これには、前提条件チェックの進行状況が表示されます。完了したら、「OK」をクリックします。
「コンポーネントの選択」ページが表示されます。「新規接頭辞の作成」ラジオ・ボタンを選択して、スキーマの接頭辞を指定します(DEMOなど)。次のコンポーネントを選択します: Oracle Platform Security Services、監査サービス、監査サービス追加および監査サービス・ビューア。「次」をクリックします。
「前提条件チェック」ボックスがポップアップ表示されます。これには、前提条件チェックの進行状況が表示されます。完了したら、「OK」をクリックします。
「スキーマ・パスワード」ページが表示されます。デフォルトの「すべてのスキーマに同じパスワードを使用」ラジオ・ボタンが選択されているままにして、「パスワード」フィールドにパスワードを入力します。「次」をクリックします。
「表領域のマップ」ページが表示されます。必要なアクションはありません。「次」をクリックします。
確認を求める「リポジトリ作成ユーティリティ」ボックスがポップアップ表示されます。「OK」をクリックします。
表領域作成の進行状況を示す「表領域の作成中」ポップアップが表示されます。「OK」→「Next」をクリックします。
アクションや選択を示す「サマリー」ページが表示されます。「作成」をクリックします。
進行状況を示す「システム・ロード」ボックスが表示されます。このボックスは、完了時に消えます。
「閉じる」をクリックします。
コロケート・ドメインにOracle Traffic Directorをインストールする場合、推奨される構成は、制限付きJRFドメイン・テンプレートを使用することです。その構成は、データベースを必要とせず、リポジトリを作成する必要はありません。
しかし、コロケート・ドメインで制限付きJRFドメイン・テンプレートを使用しなかった場合は、データベースおよびドメイン用のスキーマ領域とリポジトリが必要になります。リポジトリを生成するには:
次にように、リポジトリの作成を実行します。
$ORACLE_HOME/oracle_common/bin/rcu -silent -createRepository -connectString $DB_HOST:$DB_PORT:$SERVICE_ID -dbUser $DB_USER -dbRole $DB_ROLE -schemaPrefix $SCHEMA_PREFIX -useSamePasswordForAllSchemaUsers true -selectDependentsForComponents true -component OPSS -component IAU -f < <path_to_password_file>
パスワード・ファイルの内容が次のように表示されます。
welcome1 welcome1 welcome1 welcome1 welcome1 welcome1
例:
$ORACLE_HOME/oracle_common/bin/rcu -silent -createRepository -connectString ${DB_HOST}:1521:xe -dbUser sys -dbRole SYSDBA -schemaPrefix $SCHEMA_PREFIX -useSamePasswordForAllSchemaUsers true -selectDependentsForComponents true -component OPSS -component IAU -f < /tmp/pass.txt Processing command line .... Repository Creation Utility - Checking Prerequisites Checking Global Prerequisites The database you are connecting is not a supported version. Refer to the certification matrix for supported DB versions. ... Repository Creation Utility - Create : Operation Completed
Oracle Traffic Directorをインストールした後で、Oracle Traffic Director管理サーバーの管理コンソールへのログインを試行することでインストールを検証できます。これには次の手順を実行します。
次のコマンドを実行して、管理サーバー・インスタンスを起動します。
$DOMAIN_HOME/bin/startWebLogic.sh
Webブラウザで、前述の手順で確認したURLを入力します。
https://bin.example.com:1895/em
サーバーのセキュリティ証明書に関する問題のエラー・メッセージが表示されます。メッセージのテキストは、使用するブラウザによって異なります。信頼できる認証局で発行された証明書ではなく、自己署名による証明書がOracle Traffic Director管理サーバーで使用されているため、エラー・メッセージが表示されます。
証明書を信頼することを選択し、管理コンソールのログイン・ページに進みます。
証明書を信頼するために実行する手順は、使用しているブラウザによって異なります。例としてMozilla Firefox 4.0では、エラー・ページで「危険性を理解した上で接続するには」リンクをクリックし、「例外を追加」ボタンをクリックしてから、最後に結果ページで「セキュリティ例外を承認」ボタンをクリックします。
管理サーバーの作成時に指定した管理者のユーザー名とパスワードを使用してログインします。
構成ウィザードまたはWLSTのいずれかを使用して、スタンドアロン・ドメインを作成できます。
WLSTコマンド・シェルを起動します。
$ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin/wlst.sh
次のコマンドを実行してOracle Traffic Directorスタンドアロン・ドメインを作成します。詳細は、『Oracle Traffic Director WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』のotd_createStandaloneDomain
コマンドを参照してください。
> props = {'domain-home': '$DOMAIN_HOME'} > otd_createStandaloneDomain(props)
インストーラを起動します
$ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin/config.sh -log=config.log
「ドメインの作成」ページが表示されます。デフォルト値を使用します。「次」をクリックします。
「テンプレート」ページが表示されます。「使用可能なテンプレート」セクションで、「Oracle Traffic Director - Standalone 12.2.1 [otd]」を選択します。「次へ」をクリックします。
注意: デフォルトで「Basic Standalone System Component Domain - 12.2.1 [wlserver]」が選択されています。その他のOTDテンプレート「Oracle Traffic Director - 12.2.1 [otd]」と「Oracle Traffic Director - Restricted JRF - 12.2.1 [otd]」は、スタンドアロン・ドメインには適用できません。 |
JDKの選択ページが表示されます。デフォルトのJDKを使用します。「次」をクリックします。
「システム・コンポーネント」ページが表示されます。「次」をクリックします。
注意: OTDにはシステム・コンポーネントを構成するためのコマンドがあるため、システム・コンポーネントを作成する必要はありません。 |
「ノード・マネージャ」ページが表示されます。次のオプションを選択し、「次へ」をクリックします。
ノード・マネージャ・タイプ: デフォルト/ドメインごとのデフォルトの場所
ユーザー名: USERNAME
パスワード: PASSWORD
パスワードの確認: PASSWORD
「構成のサマリー」ページが表示されます。「作成」をクリックします。
「構成の進行状況」ページが表示されます。これにより、構成の進行状況が表示されます。スタンドアロン・ドメインが正常に作成されたら、「次へ」をクリックします。
構成の成功ページが表示されます。「終了」をクリックします。
Oracle Traffic Directorインスタンスを起動します。
$DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/components/OTD/instances/INSTANCE_NAME
/bin/startserv
Oracle Traffic Directorインスタンスを停止します。
$DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/components/OTD/instances/INSTANCE_NAME/bin/stop
Oracle Traffic Directorインスタンスを再起動します。
$DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/components/OTD/instances/INSTANCE_NAME/bin/restart
Oracle Traffic Directorインスタンスを削除します。
$DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/components/OTD/instances/INSTANCE_NAME/bin/delete
Oracle Traffic Directorインスタンスを再構成します。
再構成すると、サーバーの再起動なしに構成変更がインスタンスに動的に適用されます。動的に再構成可能な構成の変更のみが反映されます。再起動が必要な構成変更が行われると、再起動を求めるメッセージがstd outに表示されます。
$DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/components/OTD/instances/$INSTANCE_NAME/bin/reconfig
ログ・ファイルのローテーション
古いログ・ファイルはサーバーに保存され、保存済ファイルはローテーション時の日時を含む名前を使用してマークされます。
$DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/components/OTD/instances/INSTANCE_NAME/bin/rotate
次のコマンドは、OTDインスタンスが存在するホスト上でコマンドを直接実行することにより、OTDインスタンスに関連する統計を監視するために使用できます。
WLSTコマンド・シェルを起動します。
$ORACLE_HOME$/oracle_common/common/bin/wlst.sh
下のコマンドを実行して、インスタンスに関連する統計を表示します。詳細は、otd_getStatsXmlを参照してください。
> print otd_getStatsXml({'domain-home': '$DOMAIN_HOME', 'instance': 'test'}) <stats versionMajor="1" versionMinor="3" flagEnabled="1"> <server id="test" versionServer="Oracle Traffic Director 12.2.1.0.0 B20141215.181149 (Linux)" timeStarted="1418713548" secondsRunning="3" ticksPerSecond="1000" maxProcs="1" maxThreads="512" flagProfilingEnabled="1" load1MinuteAverage="1.020000" load5MinuteAverage="0.630000" load15MinuteAverage="0.350000" rateBytesTransmitted="13155" rateBytesReceived="62630" requests1MinuteAverage="0.000000" requests5MinuteAverage="0.000000" requests15MinuteAverage="0.000000" errors1MinuteAverage="0.000000" errors5MinuteAverage="0.000000" errors15MinuteAverage="0.000000" responseTime1MinuteAverage="0.000000" responseTime5MinuteAverage="0.000000" responseTime15MinuteAverage="0.000000"> <virtual-server id="test" flagEnabled="1" listeners="*:30007"> <request-bucket countRequests="0" countBytesReceived="0" countBytesTransmitted="0" rateBytesTransmitted="0" countOpenConnections="0" count2xx="0" count3xx="0" count4xx="0" count5xx="0" countOther="0" count200="0" count302="0" count304="0" count400="0" count401="0" count403="0" count404="0" count503="0"/> <profile-bucket profile="profile-0" countCalls="0" countRequests="0" ticksDispatch="0" ticksFunction="0"/> <profile-bucket profile="profile-1" countCalls="0" countRequests="0" ticksDispatch="0" ticksFunction="0"/> <profile-bucket profile="profile-2" countCalls="0" countRequests="0" ticksDispatch="0" ticksFunction="0"/> <websocket countUpgradeRequests="0" countUpgradeRequestsFailed="0" countUpgradeRequestsRejected="0" countActiveConnections="0" countRequestsAborted="0" countRequestsTimedout="0" countBytesReceived="0" countBytesTransmitted="0" millisecondsConnectionActiveAverage="0"/> <route id="default-route"> <request-bucket countRequests="0" countBytesReceived="0" countBytesTransmitted="0" rateBytesTransmitted="0" countOpenConnections="0" count2xx="0" count3xx="0" count4xx="0" count5xx="0" countOther="0" count200="0" count302="0" count304="0" count400="0" count401="0" count403="0" count404="0" count503="0"/> </route> </virtual-server> ... </server> </stats>
下のコマンドを実行して、インスタンスに関連するperfdumpの統計を表示します。詳細は、otd_getPerfDumpを参照してください。
> print otd_getPerfDump({'domain-home': '$DOMAIN_HOME', 'instance': 'test'}) Oracle Traffic Director 12.2.1.0.0 B20141215.181149 (Linux) Server started Mon Dec 15 23:05:47 2014 Process 24883 started Mon Dec 15 23:05:48 2014 ListenSocket http-listener-1: ------------------------ Address 0.0.0.0:30007 Acceptor Threads 4 Default Virtual Server test
次のコマンドは、SNMPエージェントを停止/開始するために使用されます。
下のコマンドは、OTDスタンドアロン・ドメインが存在するホスト上でOTD SNMPサブエージェントを開始します。詳細は、otd_startSnmpSubAgentを参照してください。
otd_startSnmpSubAgent({'domain-home': 'DOMAIN_HOME
'})
下のコマンドは、OTDスタンドアロン・ドメインが存在するホスト上でOTD SNMPサブエージェントを停止します。詳細は、otd_stopSnmpSubAgentを参照してください。
otd_stopSnmpSubAgent({'domain-home': 'DOMAIN_HOME
'})
SNMPサブエージェントが収集した統計は、snmpwalkコマンドライン・ユーティリティを使用して表示することもできます。snmpwalkは、OELのnet-snmp-utils RPMの一部です。
必要なMIBオブジェクト名を明示的に指定することで、snmpwalkコマンドを実行します。
> snmpwalk -m $ORACLE_HOME/otd/lib/snmp/ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB.txt -v 2c -c public localhost:11161 ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB::cacheTable
ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB::cacheEnabled.1 = INTEGER: true(1) ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB::cacheCountEntries.1 = Counter64: 0 ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB::cacheSizeHeap.1 = Counter64: 16558 ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB::cacheCountContentHits.1 = Counter64: 0 ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB::cacheCountContentMisses.1 = Counter64: 0 ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB::cacheCountHits.1 = Counter64: 0 ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB::cacheCountRevalidationRequests.1 = Counter64: 0 ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB::cacheCountRevalidationFailures.1 = Counter64: 0 ORACLE-TRAFFICDIRECTOR-MIB::cacheInstanceName.1 = STRING: otd_test_mymachine.oracle.com