他のシステムでOracleデータベースに使用するのと同じツールを使用して、Oracle Database Cloud ServiceのOracleデータベースにデータをロードします。
次以降の項で、データをOracleデータベースにロードするために使用する、いくつかの一般的なツールおよび手法の概要を説明します。 また、その他の技術の詳細および既存のOracleデータベースのDatabase Cloud Serviceへの移行の詳細は、「Oracle DatabaseのDatabase Cloud Serviceへの移行」を参照してください。
SQL*Loaderを使用したデータベースへのデータのロード
SQL*Loaderは、外部ファイルからOracle Database内の表にデータをロードする高速データ・ロード・ユーティリティです。 SQL*Loaderはいろいろな形式の入力データに対応しており、フィルタリングを実行したり、同じロード・セッションで、データを複数のOracle Databaseテーブルにロードしたりすることができます。 SQL*Loaderには、データをロードする方法が、従来型パス・ロード、ダイレクト・パス・ロードおよび外部表ロードの3種類あります。
詳細は、リリース12.2、12.1または11.2の『Oracle Databaseユーティリティ』で「SQL*Loader」を参照してください。
Oracle Data Pump Importを使用したデータベースへのデータのロード
Oracle Data Pumpは、複数のOracle Databaseの間で、データおよびメタデータの非常に高速な一括移動を可能にするOracle Databaseの機能です。 Oracle Data Pumpには、Export (expdp)およびImport (impdp)という、2つの高速な並列実行ユーティリティがあります。 Data Pumpは、アンロードおよびロード操作の複数の並列ストリームを自動的に管理し、スループットを最大化します。 並列度はその場で調整できます。
詳細は、リリース12.2、12.1または11.2の『Oracle Databaseユーティリティ』で「データ・ポンプ・インポート」を参照してください。
トランスポータブル表領域を使用したデータベースへのデータのロード
トランスポータブル表領域は、あるOracle Databaseから別のOracle Databaseに一連の表領域をコピーするOracle Databaseの機能です。 同一データのエクスポート/インポートやアンロード/ロードを実行するより、トランスポータブル表領域を使用してデータを移動する方がはるかに効率がよい場合があります。 これは、表領域データファイルがコピー先の場所にコピーされるためで、データをOracleブロックにフォーマットするコストが節減されます。 また、状況によっては、使用しているトランスポータブル表領域に以前に暗号化されたまたは圧縮されたデータが格納されていることがあり、データの復号化および再暗号化、または展開および再圧縮のコストが節減されます。
詳細は、リリース12.2、12.1または11.2の『Oracle Database管理者ガイド』でデータベース間での表領域のトランスポートに関する項を参照してください。
プラガブル・データベース(PDB)を使用したデータベースへのデータのロード
Oracle Database 12cのアーキテクチャはマルチテナントなので、あるコンテナ・データベース(CDB)から別のCDBへの、プラガブル・データベース(PDB)の移動をサポートしています。 この機能により、Database Cloud Serviceへのデータのロードが簡単になりますが、これは、ソース・データがOracle Database 12c上のPDB内にすでに存在することが前提です。
PDBと、それをアンプラグ、移動およびプラグする方法の詳細は、リリース12.2または12.1の『Oracle Database管理者ガイド』でマルチテナント環境の管理の概要に関する項を参照してください。