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Oracle® Big Data SQLユーザーズ・ガイド
リリース3 (3.0.1)
E67097-01
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はじめに

『Oracle Big Data SQLユーザーズ・ガイド』では、Oracle Big Data SQL製品のインストール方法と管理方法について説明します。

対象読者

このガイドは、次に示すようにOracle Big Data SQLをインストールおよび使用する人を対象としています。

  • アプリケーション開発者

  • データ・アナリスト

  • データ科学者

  • データベース管理者

  • システム管理者

このマニュアルでは、手順を正しく行うために、読者がデータベース・サーバーおよびこのソフトウェアをホストする特定のHadoopプラットフォームに関する十分な知識を備えていることを前提としています。

関連ドキュメント

Oracle Big Data SQLをOracle Big Data Applianceにインストールするユーザーは、Oracle Big Dataソリューション、とりわけOracle Big Data ApplianceについてOracle Help Centerでさらに情報を得ることができます

次のドキュメントをお薦めします。

  • 『Oracle Big Data Applianceオーナーズ・ガイド』

  • 『Oracle Big Data Applianceソフトウェア・ユーザーズ・ガイド』

  • 『Oracle Big Data Connectorsユーザーズ・ガイド』

Oracle Big Data SQLをHortonworks HDPにインストールするユーザーは、補足情報を得るためにHortonworksのドキュメント・サイト(http://docs.hortonworks.com/index.html)を参照することをお薦めします

表記規則

このマニュアルでは次の表記規則を使用します。


規則 意味

太字

太字は、操作に関連するGraphical User Interface要素、または本文中で定義されている用語および用語集に記載されている用語を示します。

イタリック

イタリックは、ユーザーが特定の値を指定するプレースホルダ変数を示します。

固定幅フォント

固定幅フォントは、段落内のコマンド、URL、サンプル内のコード、画面に表示されるテキスト、または入力するテキストを示します。

#プロンプト

ナンバー記号(#)プロンプトは、Linux rootユーザーとして実行されるコマンドを示します。


バッカス・ナウア記法の構文

このリファレンスの構文は、次の記号と表記規則を使用するバッカスナウア記法(BNF)の単純なバリエーションで示されます。


記号または表記規則 説明

[ ]

大カッコは、オプション項目を囲みます。

{ }

中カッコは、選択項目を囲み、そのうち1つのみが必須です。

|

縦線は、大カッコまたは中カッコ内の代替項目を区切ります。

...

省略記号は、先行する構文要素を反復できることを示します。

デリミタ

大カッコ、中カッコおよび縦線以外のデリミタは、記載されているとおりに入力する必要があります。

太字

太字で示されている語は、キーワードです。それらは記載されているとおりに入力する必要があります。(キーワードは、一部のオペレーティング・システムでは大/小文字の区別があります。)太字ではない語は、名前または値に置換する必要があるプレースホルダです。


Oracle Big Data SQL 3.0.1での変更点

Oracle Big Data SQLリリース3.0.1の変更点は次のとおりです。

Oracle Big Data ApplianceおよびExadata Database Machineを引き続きサポートすることに加え、リリース3.0.1では、Big Data SQLのOracle Engineered Systems以外のプラットフォームのサポートがさらに向上しています。これらには現在、Big Data Appliance以外のコモディティ・ハードウェア上で動作するHortonworks Data Platform (HDP)およびCloudera's Distribution Including Apache Hadoop (CDH)が含まれます。ここでは、これらのHadoopシステムがExadata以外のサーバーで実行されるOracle Databaseと組み合せて使用されます。

新しいCDHおよびHDPプラットフォームのサポート

Oracle Big Data SQL 3.0.1は、Hortonworks Hadoop Data Platform (HDP) 2.3 – 2.4.xおよびCloudera's Distribution Including Apache Hadoop (CDH) 5.5 – 5.7上で実行します。

インストール自動化の改善

HDPおよびCDHでのインストールで、以降のリストアのために、YARNリソース管理構成を自動保存できるようになりました。

oracleユーザーおよびoinstallグループの設定が、インストール・プログラムによって管理されるようになりました。

HDPおよびCDHの統一された削除手順

HDPおよびCDHの両システムでの削除手順が同じになりました。

HDPおよびCDHの他の変更点

  • デフォルトのJDKがjdk-8u66-linux-x64にアップグレードされています

  • bds-database-create-bundle.shに、デフォルト以外のJDKを指定するための新しい--jdk-tar-pathパラメータが含められています。

  • bds-database-install.shに次の新しいパラメータが含められています。

    • --cell-config-dir

    • --root-script-only

  • cellinit.oraファイルが存在しないまたは空の場合、インストール・プロセスで新しいファイルが作成および移入されるようになりました。

Oracle Shell for Hadoop Loaders

Oracle Shell for Hadoop Loadersは、Copy to Hadoop、Oracle Loader for HadoopおよびOracle SQL Connector for HDFSに簡単に使用できるコマンドライン・インタフェースを提供するヘルパー・シェルです。

Oracle Big Data Appliance 4.5のサポート

Oracle Big Data SQLリリース3.0.1は、Oracle Big Data Appliance 4.5でのmammothインストール・オプションです。mammothインストール後にbdacliユーティリティを使用して、Oracle Big Data SQLリリース3.0.1をいつでも有効にすることもできます。

注意:

リリース3.0.1では、Oracle Big Data SQLはまだOracle Big Data Applianceと非Exadata Oracle Databaseサーバーとの間、または非Big Data Appliance HadoopシステムとExadata Database Machineとの間の接続をサポートしていません。

Oracle Big Data SQL 3.0での変更点

Oracle Big Data SQL 3.0での重要な変更には、Oracle Big Data Appliance/Oracle Exadata Database Machineのインストールに加え、非Oracleサーバーのサポートの拡大がありました。このリリースで追加されたもう1つの機能に述語のプッシュダウンがありました。

Oracle Engineered Systems以外のサーバーのサポート

リリース3.0以前は、Oracle Big Data SQLはOracle Engineered Systemsのみをサポートしていました。特に、Oracle Big Data Appliance (Hadoop側)およびOracle Exadata Database Machine (データベース・サーバー側)です。リリース3.0の時点で、Oracle Big Data SQLは、Oracle Big Data Appliance以外のHortonworks Hadoop Data Platform上およびCloudera's Distribution Including Apache Hadoop (CDH)システム上でも動作します。

またBig Data SQLは、Oracle Exadata Database Machine以外のサーバー上で実行するOracle Databaseもサポートするようになりました。

述語のプッシュダウン

Big Data SQL 3.0は、SARGable (Search ARGument ABLE)述語をOracle Databaseからサポート・システムにプッシュすることで、述語のオフロード・サポートを利用しています。「述語のプッシュダウンについて」を参照してください