E.5 chactl calibrate
chactl calibrate
コマンドを使用して、より高い感度と精度を持つ新しいモデルを作成します。
ユーザー生成モデルは、ターゲットからの測定データを使用するため、運用環境のOracle Real Application Clusters (Oracle RAC)監視対象システムに対して有効です。Oracle Cluster Health Advisorは、ユーザー生成モデルを使用可能なモデルのリストに追加し、この新しいモデルをOracle Cluster Health Advisorリポジトリに格納します。
同じ名前のモデルが存在する場合は、-force
オプションを使用して、古いモデルを新しいモデルで上書きします。
キー・パフォーマンス・インジケータおよびワークロード・インジケータ
メトリックまたはキー・パフォーマンス・インジケータのセットは、測定用に選択されたトレーニング・データへの概要レベルの制約を示します。このセットは、レスポンス時間、CPU使用率など、パフォーマンス目標およびリソース使用率の帯域幅を示す関連メトリックで構成されています。
また、キー・パフォーマンス・インジケータもオペレーティング・システムおよびデータベースのシグナルであり、これらは監視され、推定され、障害検出ロジックに関連付けられています。これらのキー・パフォーマンス・インジケータのほとんどが予測子であるか(つまり、その状態は他のシグナルの状態と相関している)、他のシグナルによって予測されます。キー・パフォーマンス・インジケータは、他のシグナルと相関していることから、トレーニング・データまたは測定データのフィルタとして有用です。
キー・パフォーマンス・インジケータの範囲は、データ・ポイントをフィルタで除外するquery calibrate
コマンドとcalibrate
コマンドで使用されます。
データベースの場合は次のキー・パフォーマンス・インジケータがサポートされます。
-
CPUPERCENT
- CPU使用率 - % -
IOREAD
- ディスク読取り - MB/秒 -
DBTIMEPERCALL
- ユーザー・コール当たりのデータベース時間 - マイクロ秒/コール -
IOWRITE
- ディスク書込み - MB/秒 -
IOTHROUGHPUT
- ディスク・スループット - IO/秒
クラスタの場合は次のキー・パフォーマンス・インジケータがサポートされます。
-
CPUPERCENT
- CPU使用率 - % -
IOREAD
- ディスク読取り - MB/秒 -
IOWRITE
- ディスク書込み - MB/秒 -
IOTHROUGHPUT
- ディスク・スループット - IO/秒
構文
chactl calibrate {cluster|database -db db_unique_name} -model model_name
[-force] [-timeranges 'start=time_stamp,end=time_stamp,...']
[-kpiset 'name=kpi_name min=val max=val,...' ][-help]
タイムスタンプをYYYY-MM-DD HH24:MI:SS
の形式で指定します。
例
chactl calibrate database -db oracle -model weekday
-timeranges 'start=start=2016-09-09 16:00:00,end=2016-09-09 23:00:00'
chactl calibrate database -db oracle -model weekday
-timeranges 'start=start=2016-09-09 16:00:00,end=2016-09-09 23:00:00'
-kpiset 'name=CPUPERCENT min=10 max=60'
エラー・メッセージ
エラー: input string “xc#? %” is misconstructed
説明: 指定のモデル名が「Warning: model_name already exists, please use [-force]」メッセージに存在するかどうかを確認します。
エラー: start_time and/or end_time are misconstructed
説明: 入力した時間の指定子の構築が間違っています。
エラー: no sufficient calibration data exists for the specified period, please reselect another period
説明: エバリュエータは十分な測定データを見つけることができませんでした。