2.5.2 デーモンの自動再起動の構成

デフォルトでは、デーモンが実行されているサーバーまたはノードを再起動した場合、デーモンを手動で再起動する必要があります。

ただし、自動再起動オプションを使用すると、デーモンは、サーバーまたはノードが再起動した後に自動的に再起動します。

デーモンの自動再起動では、自動起動機能を構成するユーザーのrootに対するパスワードなしのSSHユーザー等価が必要です(rootoracleなど)。パスワードなしのSSHユーザー等価がない場合は、オプションで、Oracle ORAchkおよびOracle EXAchkにより自動的に構成されます。

パスワードなしのSSHユーザー等価は、デーモンの自動再起動機能が構成されているかぎり維持されます。

デーモンの自動再起動機能の構成を解除すると、SSH構成は、自動再起動の構成前に検出された状態に戻ります。

自動的に起動するようデーモンを構成するには:

  1. デーモンの自動再起動を設定するには、–initsetupを使用します。
    $ ./orachk –initsetup
    $ ./exachk –initsetup

    ツールによって、起動時に必要な情報を指定するよう要求されます。

    注意:

    デーモンがすでに実行されている場合は、–initsetupを実行する前にデーモンを停止します。
    –initpresetupオプションを使用して、すべてのCOMPUTESTORAGEまたはIBSWITCHESに対してrootユーザー等価を事前構成します(COMPUTEノードのroot等価は、自動再起動機能を設定する場合、必須です)。
    $ ./orachk –initpresetup
    $ ./exachk –initpresetup
  2. デーモンの自動再起動ステータスを問い合せるには、–initcheckを使用します。
    $ ./orachk –initcheck
    $ ./exachk –initcheck
  3. 自動再起動構成を削除するには、–initrmsetupを使用します。
    $ ./orachk –initrmsetup
    $ ./exachk –initrmsetup