インストール修正スクリプトについて
Oracle Universal Installerは、インストールの最小要件が満たされていない場合に検知し、要件を満たしていないシステム構成ステップを実行するために、修正スクリプトと呼ばれるシェル・スクリプト・プログラムを作成します。
Oracle Universal Installerは不完全なタスクを検出すると、修正スクリプト(runfixup.sh
)を生成します。修正スクリプトを実行し、「修正および再チェック」をクリックします。修正スクリプトは、永続パラメータ設定とメモリーのパラメータの両方を変更するため、システムを再起動する必要はありません。
修正スクリプトによって、次の作業が実行されます。
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必要に応じて、インストールを正しく実行するために必要な値を次のカーネル・パラメータに設定します。
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共有メモリーのパラメータ。
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オープン・ファイル記述子とUDP送受信のパラメータ。
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Oracleインベントリ(中央インベントリ)ディレクトリに権限が作成および設定されます。
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インストール所有者、必要な場合はOracleインベントリ・ディレクトリ、オペレーティング・システム権限グループの、プライマリおよびセカンダリ・グループ・メンバーシップが作成または再構成されます。
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必要に応じて、シェル制限が必要な値に設定されます。
ノート:
修正スクリプトを使用しても、Oracle Databaseのインストールの前提条件がすべて確実に満たされるとはかぎりません。インストールを確実に成功させるには、すべてのインストール前の要件が満たされていることを確認する必要があります。
Oracle Universal Installerはクラスタ検証ユーティリティ(CVU)に完全に統合されており、Oracle Grid InfrastructureインストールやOracle Real Application Clusters (Oracle RAC)インストールの多くの前提条件チェックが自動化されます。また、cluvfy
コマンドを実行して、様々なCVU検証を手動で行うことも可能です。