Oracle Databaseの削除の例

削除ツールの実行方法を理解するために役立つ使用例(OUI (runinstaller)またはスタンドアロン・ツール(deinstall))を示します。

runInstaller -deinstallを使用して、削除ツールをインストール・メディアから実行した場合は、削除プロセスをガイドするヘルプが表示されます。-homeフラグを使用して、システムから削除するOracleソフトウェアのホーム・ディレクトリへのパスを指定することもできます。レスポンス・ファイルが存在する場合は、オプション・フラグ-paramfileを使用して、レスポンス・ファイルへのパスを指定します。

削除レスポンス・ファイルは、-checkonlyフラグを指定して削除ツールを実行すると生成できます。または、$ORACLE_HOME/deinstall/response/deinstall.rsp.tmplにあるレスポンス・ファイル・テンプレートを使用できます。

次の例では、runInstallerコマンドがパス/directory_pathに指定されています(ここで、/directory_pathはインストール・メディアのデータベース・ディレクトリへのパスで、/u01/app/oracle/product/12.2.0/dbhome_1/は削除するOracleホームへのパスです)。

$ cd /directory_path/
$ ./runInstaller -deinstall -home /u01/app/oracle/product/12.2.0/dbhome_1/

次の例では、ソフトウェア所有者の場所/home/usr/oracleにあるmy_db_paramfile.tmplというレスポンス・ファイルが使用されています。

$ cd /directory_path/
$ ./runInstaller -deinstall -paramfile /home/usr/oracle/my_db_paramfile.tmpl

$ORACLE_HOME/deinstallディレクトリからdeinstallを使用して削除ツールを実行すると、Oracleホーム・パスの入力は要求されずに削除が開始されます。

次の例では、deinstallコマンドはパス/u01/app/oracle/product/12.2.0/dbhome_1/deinstallで実行されます。ソフトウェア所有者の場所/home/usr/oracleにあるmy_db_paramfile.tmplという名前のレスポンス・ファイルが使用されています。

$ cd /u01/app/oracle/product/12.2.0/dbhome_1/deinstall
$ ./deinstall -paramfile /home/usr/oracle/my_db_paramfile.tmpl

Oracle Grid Infrastructureのホームを削除するには、Oracle Grid Infrastructureのホームで削除スクリプトを使用します。

この例では、Oracle Grid Infrastructureのホームは/u01/app/oracle/product/12.2.0/gridです。

$ cd /u01/app/oracle/product/12.2.0/grid/deinstall$ ./deinstall -paramfile /home/usr/oracle/my_grid_paramfile.tmpl