crsctlを使用したIPMIベース障害分離の構成

現在、ネイティブのIPMIドライバがサポートされていないOracle SolarisプラットフォームおよびAIXプラットフォームでは、DHCPアドレッシングはサポートされていないため、IPMIサポートには手動の構成が必要になります。

Oracle Universal Installer (OUI)は管理者資格証明を収集しないため、障害分離は手動で構成される必要があり、BMCは静的IPアドレスで構成される必要があり、アドレスはOLRに手動で格納される必要があります。
このマニュアルの説明に従ってBMCを構成します。
  1. 必要に応じて、次のコマンドを使用してOracle Clusterwareを起動します。
    $ crsctl start crs
  2. BMC管理ユーティリティを使用してBMCのIPアドレスを取得してから、クラスタ制御ユーティリティcrsctlを使用してcrsctl set css ipmiaddr addressコマンドを発行し、BMCのIPアドレスをOracle Local Registry(OLR)に格納します。次に例を示します。
    $crsctl set css ipmiaddr 192.168.10.45
  3. 次のcrsctlコマンドを入力して、常駐BMCのユーザーIDおよびパスワードをOLRに格納します。youradminacctはIPMI管理者ユーザー・アカウントで、プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。
    $ crsctl set css ipmiadmin youradminact
    IPMI BMC Password: 

    このコマンドによって、ユーザーが入力した資格証明が別のクラスタ・ノードに送信され、この資格証明の検証が行われます。クラスタ・ノードが資格証明を使用してローカルのBMCにアクセスできない場合、コマンドは失敗します。

    IPMI資格証明をOLRに格納する場合は、明示的に指定した匿名ユーザーが必要です。ない場合は、解析エラーがレポートされます。