インストールのための最小パラメータ設定

修正スクリプトを使用できない場合、この表を参照して、パラメータを手動で設定します

表C-1 Oracle Solarisのリソース制御の最小パラメータ設定

リソース制御 最小値
project.max-sem-ids

100

process.max-sem-nsems

256

project.max-shm-memory

この値はRAMサイズによって異なります。

最小値については、「共有メモリー・リソースの要件」の項を参照してください。

project.max-shm-ids

100

tcp_smallest_anon_port

9000

tcp_largest_anon_port

65500

udp_smallest_anon_port

9000

udp_largest_anon_port

65500

リソース制御パラメータを設定するためのガイドライン

  • 別の方法で指定されていないかぎり、前述の表のカーネル・パラメータおよびシェル制限の値は、単なる最小値です。前述の表に示すカーネル・パラメータが、記載の最小値以上の値に設定されていることを確認します。本番データベース・システムでは、これらの値を調整してシステムのパフォーマンスを最適化することをお薦めします。カーネル・リソース管理の詳細は、オペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。

  • パラメータの現在の値が前述の表に示す値より大きい場合は、修正スクリプトはパラメータの値を変更しません。

  • Oracle Solaris 10の場合、System V IPCを実装するために/etc/systemファイルを変更する必要はありません。Oracle Solaris 10では、その実装にリソース制御機能が使用されます。

  • project.max-shm-memoryリソース制御値は、Oracleインスタンス以外の他のアプリケーションがこのプロジェクトの共有メモリー・セグメントを使用していないことを前提としています。Oracleインスタンス以外のアプリケーションが共有メモリー・セグメントを使用する場合、その使用量をproject.max-shm-memoryリソース制御値に加える必要があります。

  • project.max-shm-memoryリソース制御は、対応するプロジェクトで開始された各Oracle Databaseインスタンスに割り当てられているすべての共有メモリーの累積合計と同じになります。

  • memory_targetまたはmax_sga_sizeprocess.max-address-spaceおよびproject.max-shm-memoryを超えないようにします。詳細は、My Oracle SupportのNote 1370537.1を参照してください。

共有メモリー・リソースproject.max-shm-memoryの要件

表C-2 リソース制御project.max-shm-memoryの要件

RAM project.max-shm-memory設定

1から16 GB

物理メモリー・サイズの1/2

16 GBよりも大きい

8 GB以上