2.5.1 クラスタ時刻同期化について
Microsoft Windowsオペレーティング・システムの場合は、クラスタのノード間で時刻を同期するために使用できる3種類の方法があります。
インストール中に、インストール・プロセスはOUIが実行されているノードのOracle Grid InfrastructureのOracleインストール・ユーザーのタイムゾーン環境変数設定を取得します。インストール・プロセスは、Oracle Clusterwareによって管理されるすべてのプロセスのデフォルトのTZ環境変数設定として、すべてのノードでそのタイムゾーン値を使用します。タイムゾーンのデフォルトは、データベース、Oracle ASMおよびその他の管理プロセスで使用されます。
クラスタ・ノード間での時刻同期化には、次の3つのオプションがあります。
-
Windows Timeサービス
-
オペレーティング・システムで構成されたネットワーク・タイム・プロトコル(NTP)
-
Oracleクラスタ時刻同期化サービス
Oracleクラスタ時刻同期化サービスは、クラスタ・サーバーからNTPサービスにアクセスできない組織のために設計されています。NTPを使用する場合は、Oracleクラスタ時刻同期化デーモン(ctssd)は、オブザーバ・モードで起動します。NTPおよびWindows Timeサービスのいずれも見つからない場合は、ctssdがアクティブ・モードで起動し、外部の時刻サーバーに接続しなくても、クラスタ・メンバー間の時刻が同期されます。
注意:
-
Oracle Grid Infrastructureのインストールを開始する前に、すべてのノードの時計が同じ時刻になっていることを確認することをお薦めします。
-
NTPサーバーのIPアドレスは、IPv6アドレスにできます。
親トピック: クラスタの時刻同期の構成