11.7.2 ノードにアクセスできなくなった場合のOracle Clusterwareのアップグレードの完了

アップグレードの途中で一部のノードにアクセスできなくなった場合は、ユーザーの介入なしではアップグレードを完了できません。

到達できないノードではアップグレードが正常に完了しなかったため、アップグレードは不完全です。Oracle Clusterwareは以前のリリースのままです。

  1. 次のコマンドを入力して、アップグレードが完了していないことを確認します。
    crsctl query crs activeversion
  2. 完了していないアップグレードを解決するには、gridConfig.batスクリプトがすでに完了しているノードのいずれかで、次のように-forceオプションを指定してgridConfig.bat —upgradeコマンドを実行します。
    Grid_home\crs\config\gridConfig.bat -upgrade -force

    たとえば、Oracle Grid InfrastructureのOracleインストール・ユーザーとして、次のコマンドを実行します。

    C:\> C:\app\12.2.0\grid\crs\config\gridConfig.bat -upgrade -force

    クラスタの強制アップグレードには、次の制限があります。

    • すべてのアクティブ・ノードが新しいリリースにアップグレードされる必要があります。

    • すべての非アクティブ・ノード(アクセス可能またはアクセス不可能)は、アップグレードされても、アップグレードされなくてもどちらでもかまいません。

    • アクセスできないノードの場合は、パッチ・セット・アップグレードの後、ノードをクラスタから削除できます。ノードが後でアクセス可能になり、パッチ・バージョン・アップグレードのパスがサポートされる場合は、このノードを新しいパッチ・バージョンにアップグレードできます。

    このコマンドによってアップグレードが強制的に完了されます。
  3. crsctl query crs activeversionコマンドを使用して、アップグレードが完了したことを確認します。
    アクティブなリリースがアップグレード・リリースになります。