2.5.3 Windows Timeサービスの構成

Windows Timeサービス(W32Time)は、Microsoft Windowsを実行しているコンピュータにネットワーク・クロック同期を提供します。

Windows Timeサービスを使用していて、クラスタ時刻同期化サービスよりも優先して使用し続ける場合は、時間を追うごとにジャンプするようにWindows Timeサービス設定を変更し、時間を参照時間に徐々に一致させることが必要です。これを行った後、Windows Timeサービスを再起動します。
  1. Windows Timeサービスを構成するには、各ノードで次のコマンドを使用します。
    C:\> W32tm /register
  2. Windows TimeサービスがOracle RAC環境で動作するように変更するには、次の手順を実行します。
    1. レジストリ・エディタ(regedit)を開きます。
    2. HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\W32Time\Configキーを検索します。
    3. 次のWindows Timeサービス・パラメータを次の10進値に設定します。
      • MaxPosPhaseCorrectionを600に

      • MaxNegPhaseCorrectionを600に

      • MaxAllowedPhaseOffsetを600に

      これらのパラメータ設定では、参照ノードとクラスタ・ノード間の時間差が10分未満の場合に少しの時間調整が許可されることを指定します。

    注意:

    必要に応じてMicrosoftの支援を受けて、Windows Timeサービスを環境の要件を満たすように構成する必要があります。3つのパラメータに提供される推奨設定は、時間調整が、大きいステップ(時計を新しい時間に設定する)ではなくスルーイング(わずかな変更を加えて時計を段階的に調整する)によって行われるようにするために、Oracleがお薦めするものです。単一ステップでの大幅な時間調整はサポートされていません。
  3. 変更を有効にするには、次のコマンドを使用します。
    C:\> W32tm /config /update

関連項目:

Windows Timeサービスの使用および構成の詳細は、次を参照してください。
  • Microsoft®のSupport Article ID 816042: 「Windows Server で権限のあるタイム サーバーを構成する方法」

  • Microsoft®のSupport Article ID 939322: 「高精度の環境に向けた Windows タイム サービスの構成を目的とするサポート範囲」

  • NTP FAQ and HOW TO