12.5.3 削除ツールのコマンド・リファレンス
削除ツールを使用して、Oracleソフトウェアを削除できます。このコマンドは、スタンドアロン・モードでの実行、Oracleホーム・ディレクトリからの実行、またはインストーラを介した実行が可能です。
用途
削除ツールは、Oracleソフトウェアを停止し、オペレーティング・システム上のOracleソフトウェアおよび構成ファイルを削除します。
ファイル・パス
%ORACLE_HOME%\deinstall\deinstall
前提条件
Oracle Grid Infrastructureインストールの削除ツールを実行する前に、次のことを行います。
-
Oracle Automatic Storage Management Cluster File System (Oracle ACFS)をディスマウントし、Oracle Automatic Storage Management Dynamic Volume Manager (Oracle ADVM)を無効にします。
-
Grid Naming Service (GNS)が使用中の場合は、サブドメイン・エントリをDNSから削除することをDNS管理者に通知します。
deinstall.batプログラムを使用する場合の構文
deinstall.bat [-silent] [-checkonly] [-local]
[-paramfile complete path of input response file]
[-params name1=value [name2=value . . .]]
[-o complete path of directory for saving files]
[-tmpdir complete path of temporary directory to use]
[-logdir complete path of log directory to use] [-skipLocalHomeDeletion] [-skipRemoteHomeDeletion] [-help]
オプション
表12-1 削除ツールのオプション
コマンド・オプション | 説明 |
---|---|
home Oracleホームの完全パス |
このオプションを指定して、確認または削除するOracleホームのホーム・パスを示します。削除するOracleホームにある
|
silent |
このオプションを指定すると、非対話型モードで削除ツールが実行されます。このオプションを指定した場合は、次のいずれかが必要です。
|
checkonly |
このオプションを指定すると、Oracleソフトウェアのホーム構成の状態が確認されます。 レスポンス・ファイルを生成するために |
local |
複数ノード環境でこのオプションを指定すると、クラスタのOracleソフトウェアの構成が解除されます。 このオプションを指定して |
paramfile 入力レスポンス・ファイルの完全パス |
(オプション)このオプションを指定すると、デフォルト以外の場所にあるレスポンス・ファイルを使用して レスポンス・ファイルのデフォルトの場所は、削除ツールの場所によって異なります。
|
params name1=value[ name2=value name3=value...] |
このオプションをレスポンス・ファイルで使用すると、作成したレスポンス・ファイルに記述された1つ以上の値が上書きされます。 |
o 保存するレスポンス・ファイルのディレクトリの完全パス |
このオプションを指定すると、デフォルト以外の場所に、レスポンス・ファイル( レスポンス・ファイルのデフォルトの場所は、削除ツールの呼出し方法によって異なります。
|
tmpdir 使用する一時ディレクトリの完全パス |
削除ツールが削除対象の一時ファイルを書き込むためのデフォルト以外の場所を指定します。 |
logdir 使用するログ・ディレクトリの完全パス |
削除ツールが削除対象のログ・ファイルを書き込むためのデフォルト以外の場所を指定します。 |
skipLocalHomeDeletion |
マルチノード環境のOracle Grid Infrastructureインストールにこのオプションを指定すると、Gridホームを削除せずにローカルGridホームを構成解除できます。 |
skipRemoteHomeDeletion |
マルチノード環境のOracle Grid Infrastructureインストールにこのオプションを指定すると、Gridホームを削除せずにリモートGridホームを構成解除できます。 |
help |
-help オプションを指定すると、削除ツールのオプションに関する追加情報を取得できます。
|
削除ツールのログ・ファイルの場所
Oracleホームにあるdeinstall.bat
コマンドを使用した場合、ログ・ファイルはC:\Program Files\Oracle\Inventory\logs
ディレクトリに書き込まれます。
deinstall.bat
コマンドを使用して、サーバーに最後にインストールしたOracleホームを削除すると、ログ・ファイルは現在のユーザーのホーム・ディレクトリに書き込まれます。たとえば、ドメイン・ユーザーRACDBA\dba1
としてログインしている場合、ログ・ファイルはディレクトリC:\Users\dba1.RACDBA\logs
に格納されます。