4.5 ネットワーク・アダプタの意図した使用方法

インストール時に、Oracle Universal Installer(OUI)がクラスタ・ノードで検出するネットワーク・アダプタ(ネットワーク・インタフェース)ごとに計画された使用方法を指定するように求められます。

各NICは次の役割のいずれかのみを実行します。

  • パブリック

  • プライベート

  • 使用しない

Oracle ClusterwareとOracle RACの両方には、同じプライベート・アダプタを使用する必要があります。選択する正確なネットワーク構成は、構成するクラスタのサイズおよび使用方法と、必要な可用性のレベルによって異なります。ネットワーク・インタフェースは1GbE以上である必要があり、推奨は10GbEです。

他の目的に使用する予定のネットワーク・アダプタ(Oracle以外のネットワーク・ファイル・システム専用のアダプタなど)の場合、そのネットワーク・アダプタがOracle Clusterwareで無視されるように、「使用しない」アダプタとして指定する必要があります。

動作保証されているネットワーク接続ストレージ(NAS)をOracle RAC用に使用し、このストレージにイーサネットベースのネットワークを介して接続する場合は、NAS I/O用に3つ目のネットワーク・インタフェースが必要です。この場合、3つの別々のインタフェースを使用しないと、負荷によってパフォーマンスと安定性の問題が発生します。

Oracle Flex ASMでは、Oracle Clusterwareと同じプライベート・ネットワークか、独自の専用プライベート・ネットワークを使用できます。他のクラスタ(Oracle ASMクライアント・クラスタ)がOracle Flex ASMクラスタの記憶域にアクセスするように計画している場合は、クライアント・クラスタをOracle Flex ASMクラスタに接続するプライベート・ネットワークとして別のASMネットワークを構成する必要があります。

パブリック・アダプタに高可用性またはロード・バランシングが必要な場合は、サードパーティのソリューションを使用します。通常、これにはボンディング、トランキングなどのテクノロジが使用できます。