10.4 インストール後のOracle Clusterwareバイナリの変更

インストール後に、Gridホームにインストールされているソフトウェアを変更する必要がある場合は、まずOracle Clusterwareスタックを停止する必要があります。

たとえば、個別パッチを適用したり、Oracle ClusterwareまたはOracle ASMで使用されるダイナミックリンク・ライブラリ(DLL)を変更するには、次の手順に従って、Oracle Clusterwareを停止および再起動する必要があります。

警告:

Oracle Grid Infrastructureホームに対する変更を有効にするには、Gridホーム・ディレクトリ内で実行されているすべての実行可能ファイルを停止してから再起動する必要があります。さらに、GridホームのOracle共有ライブラリまたはDLLファイルを使用するアプリケーションを停止してください。
  1. 管理者グループのメンバーとしてログインし、Grid_home\binディレクトリに移動します。Grid_homeはOracle Grid Infrastructureホームへのパスです。
  2. 次のコマンドを使用して、Oracle Clusterwareを停止します。
    C:\..\bin> crsctl stop crs -f
  3. Oracle Clusterwareが完全に停止した後で、Gridホームにインストールされているソフトウェアに更新を実行します。
  4. 次のコマンドを使用して、Oracle Clusterwareを再起動します。
    C:\..\bin> crsctl start crs
  5. 各クラスタ・メンバー・ノードで、手順1から4を繰り返します。

注意:

Gridホームのディレクトリは削除しないでください。たとえば、Grid_home/Opatchディレクトリを削除しないでください。このディレクトリを削除すると、グリッド・インフラストラクチャ・インストール所有者はOpatchを使用してGridホームにパッチを適用できず、Opatchによって「checkdirエラー: Grid_home/OPatchを作成できません」というエラー・メッセージが表示されます。