4.8 Microsoft Windowsプラットフォームでの複数のASMインターコネクトの構成

Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)インターコネクトに複数のネットワーク・インタフェース・カードを使用する場合は、weakhostsendネットワーク・パラメータを有効にする必要があります。

Windows Vistaより前のMicrosoft Windowsバージョンでは、弱いホストの送受信モデルが使用されていました。Windows Vista、Windows Server 2008およびそれ以降のWindowsオペレーティング・システムのTCP/IPスタックでは、IPv4プロトコルおよびIPv6プロトコルの両方でデフォルトで強力なホストの送受信モデルがサポートされます。ASMインターコネクトに複数のネットワーク・インタフェース・カード(NIC)を使用するOracle RACノードでは、すべてのプライベート・サブネットにweakhostsendパラメータを明確に設定することによって、弱いホストの送信を有効にする必要があります。

weakhostsendパラメータを有効にしない場合、インターコネクトのパケットがブロックまたは破棄されるため、ASMインターコネクトで接続の問題が発生することがあります。インターコネクトは分離されたプライベート・ネットワーク上にあるため、weakhostsendを有効にすることは危険だとは考えられていません。weakhostsendパラメータを有効にすると、すべてのプライベートNICが複数のプライベート・サブネットにパケットを送信できます。

  1. 管理者として「コマンド・プロンプト」ウィンドウを開きます。
  2. インタフェースごとにIPv4およびIPv6の送信動作を構成するには、次のコマンドを使用します。ここで、interface1およびinterface2は、Oracle RACノードのNICアダプタに割り当てられている名前またはインタフェース・インデックスを表します。
    netsh interface [ipv4 | ipv6] set interface interface1 weakhostsend=enabled 
    netsh interface [ipv4 | ipv6] set interface interface2 weakhostsend=enabled 

    NICのインタフェース・インデックスは、次のコマンドの出力から取得できます。

    netsh interface [ipv4 | ipv6] show interface
  3. クラスタの各ノードのすべてのプライベートNICで、手順2のコマンドを繰り返します。

複数のインターコネクトを選択するには、インストール中に選択するか、インストール後にoifcfg setifコマンドを使用します。