3.1.2 Oracle ASMのアップグレード通知

Oracle ASMアップグレードに関して、次の問題に注意してください。

  • Oracle自動ストレージ管理(Oracle ASM) 11gリリース1(11.1)以上では、クラスタ内の個別のノードに対して、または複数のノードに対してまとめてローリング・アップグレードを行うことで、Oracle RACデータベースを停止することなくアップグレードできます。ただし、Oracle ASMを使用しているクラスタにスタンドアロン・データベースがある場合、アップグレードする前にそのスタンドアロン・データベースを停止する必要があります。Oracle ASM 10gからアップグレードする場合は、Oracle ASMクラスタ全体を停止してアップグレードを行う必要があります。

  • Oracle Grid Infrastructure 11 gリリース2 (11.2)では、Oracle ASMがOracle ClusterwareとともにOracle Grid Infrastructureホーム(Gridホーム)にインストールされるように、Oracle ASMホームの場所が変更されました。

    以前のリリースのOracle ASMホームがすでにある場合は、記憶域管理を簡略化またはカスタマイズするために、他の構成の変更を検討することが必要な場合があります。

  • Oracle Grid Infrastructure 11gリリース2 (11.2)またはOracle Grid Infrastructure 12cリリース1 (12.1)から新しいリリースにアップグレードする際、ローリング・アップグレード中に停止が発生した場合は、アップグレードを再開するときに以前のリリースのOracle Grid Infrastructureを起動してください。その後、Oracle ASMクラスタをローリング移行モードに戻します。これは、異なるリリースの2つのノードをクラスタで実行できないためです。

  • Oracle ASMをアップグレードするには、管理者ユーザーである必要があります。