12.4 ソフトウェアを削除せずに行うOracle Clusterwareの構成解除

インストール・エラーが発生したノードでrootcrs.bat -deconfig -forceを実行すると、それらのノードでOracle Clusterwareの構成を解除し、エラーの原因を修正してから、再度rootcrs.batを実行してOracle Clusterwareを再構成できます。

オプション-deconfig -forceを指定してrootcrs.batコマンドを実行すると、インストールしたソフトウェアを削除しなくても、1つ以上のノードでOracle Clusterwareの構成を解除できます。この機能は、共有記憶域を誤って構成した場合など、インストール中に1つ以上のクラスタ・ノードでエラーが発生した場合に役に立ちます。

Oracle Clusterwareの構成を解除する前に、次の手順を実行する必要があります。

  • インストールされ実行されているすべてのデータベース、サービスおよびリスナーを停止します。

  • ACFSファイル・システムをディスマウントします。

  • ADVMボリュームを無効にします。

注意:

この項で使用するコマンドでは、クラスタ全体のOracle Grid Infrastructureインストールが削除されます。個々のノードからインストールを削除するには、『Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。
  1. インストール中にエラーが発生したノードで管理者グループのメンバーを使用してログインします。
  2. Gridホームから実行されているすべてのデータベース、サービスおよびリスナーを停止します。
  3. 存在する場合は、すべてのOracle Automatic Storage Management Cluster File System (Oracle ACFS)ファイルシステムをアンマウントします。
  4. ディレクトリをGrid_home\crs\installに移動します。
    次に例を示します。
    C:\> cd C:\app\12.1.0\grid\crs\install
  5. -deconfig -forceオプションを指定してrootcrs.batを実行します。
    次に例を示します。
    C:\..\install> rootcrs.bat -deconfig -force

    注意:

    データベース、サービス、リスナーなど、削除するOracle Clusterwareホームから起動されたリソースに依存する実行中のリソースが存在する場合は、rootcrs.batスクリプトを実行する際に-forceオプションを指定する必要があります。部分的なインストールまたは失敗したインストールを削除する場合も、-forceオプションを使用する必要があります。
  6. 必要に応じて、他のノードで手順1から手順5を繰り返します。
  7. クラスタ内のすべてのノードでOracle Clusterwareの構成を解除する場合は、最後のノードで次のコマンドを入力します。
    C:\..\install> rootcrs.bat -deconfig -force -lastnode
    -lastnodeオプションを指定すると、Oracle Cluster Registry (OCR)および投票ファイルを含むクラスタの構成解除が完了します。

    注意:

    ハブ・ノードでrootcrs.bat -deconfig -force -lastnodeコマンドを実行します。-lastnodeフラグでコマンドを実行する前に、すべてのリーフ・ノードの構成を解除します。