11.6 バッチを使用したローリング・アップグレードの理解

パッチの適用時に、すべてのノードを停止するのではなく、一部のノードを停止して他のノードを稼働させておくことができます。

Oracle Grid Infrastructureをアップグレードする際は、クラスタ全体をアップグレードします。アップグレード対象の個々のノードを選択または選択解除することはできません。ローリング・アップグレード中にノードをクラスタに追加する操作はサポートされていません。Oracle Clusterwareのアップグレード中、Oracle RACインスタンスは、実行したままにしておくことをお薦めします。各ノードでアップグレード・プロセスを開始すると、アップグレード・スクリプトによってデータベース・インスタンスが停止され、インスタンスが再度起動されます。

アップグレードを実行する場合は、グループ、つまりバッチにノードを分割し、これらのノード・バッチからアップグレードを開始できます。バッチ間で、以前のリリースを実行しているノードからアップグレード済のノードにサービスを移動して、サービスがアップグレードの影響を受けないようにできます。

バッチ・アップグレードのためにノードを選択する際の制限事項

アップグレードのためにバッチのノードを選択する際には、次の制限が適用されます。

  • アップグレードするバッチのノードを、最大で3つのバッチまでプールできます。

  • Oracle Universal Installer (OUI)が実行されているローカル・ノードは、バッチ1でアップグレードする必要があります。

  • 同じバッチでハブ・ノードとリーフ・ノードをアップグレードすることはできません。

  • リーフ・ノードのアップグレードを開始する前に、すべてのハブ・ノードをアップグレードする必要があります。