- インストレーション・ガイド
- スタンドアロン・サーバー用のOracle Grid Infrastructureの記憶域構成
- Oracle Databaseファイルのディレクトリの作成
Oracle Databaseファイルのディレクトリの作成
Oracleベース・ディレクトリとは別のファイル・システム上にOracle Databaseまたはリカバリ・ファイルを格納するには、この手順を実行します。
- マウント済の各ファイル・システム上の空きディスク領域を判別するには、次のコマンドを使用します。
# df -h
- 表示された情報から、使用するファイル・システムを識別します。
オプション 説明 データベース・ファイル
次のいずれかを選択します。
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1.5GB以上の空き領域を持つ単一のファイル・システム。
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合計3.5GB以上の空き領域を持つ複数のファイル・システム
リカバリ・ファイル
2GB以上の空き領域を持つ単一のファイル・システムを選択します。
複数のファイル・タイプに対して同じファイル・システムを使用している場合は、各タイプに対するディスク領域要件を追加して、ディスク領域要件の合計を判断します。
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- 選択したファイル・システムに対するマウント・ポイント・ディレクトリの名前を書き留めます。
- インストールを実行しているユーザーがOracle Databaseをインストールするディスクにディレクトリを作成する権限を所有している場合は、DBCAによってOracle Databaseファイル・ディレクトリおよびリカバリ・ファイル・ディレクトリが作成されます。インストールを実行しているユーザーに書込みアクセス権がない場合、これらのディレクトリを手動で作成する必要があります。
たとえば、ユーザーが
oracle
、Oracle Inventoryグループがoinstall
、Oracle Databaseファイルにパス/u03/oradata/wrk_area
を使用し、リカバリ領域にパス/u01/oradata/rcv_area
を使用する場合、次のコマンドにより、それぞれのマウント・ポイント・ディレクトリに推奨されるサブディレクトリが作成され、適切な所有者、グループおよびそのサブディレクトリの権限が設定されます。-
データベース・ファイル・ディレクトリ:
# mkdir /u01/oradata/ # chown oracle:oinstall /u01/oradata/ # chmod 775 /mount_point/oradata
データベース・ファイル・ディレクトリのデフォルトの位置は、
$ORACLE_BASE/oradata
です。 -
リカバリ・ファイル・ディレクトリ(高速リカバリ領域):
# mkdir /u01/oradata/rcv_area # chown oracle:oinstall /u01/app/oracle/fast_recovery_area # chmod 775 /u01/oradata/rcv_area
デフォルトの高速リカバリ領域は、
$ORACLE_BASE/fast_recovery_area
です。高速リカバリ領域は、データベース・ファイル・ディレクトリのディスクとは別の物理ディスク上に保持することをお薦めします。この方法により、oradataを含むディスクがなんらかの理由で使用できない場合に、高速リカバリ領域を使用してデータを取得できます。
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