Oracle Database In-Memoryガイドのこのリリースでの変更点
「はじめに」の内容は次のとおりです。
Oracle Database 12cリリース2 (12.2.0.1)での変更
Oracle Database 12cリリース2 (12.2.0.1)向けOracle Database In-Memoryガイドには、次のような変更点があります。
新機能
今回のリリースの主な新機能は次のとおりです。
-
インメモリー列ストア(IM列ストア)の動的サイズ変更
データベースを再度開くことなく、インメモリー領域のサイズを動的に拡大できるようになりました。
「IM列ストアのサイズの動的な増加」を参照してください。
-
インメモリー式(IM式)
Oracle Databaseにより、IM列ストアへの移入の候補となる、頻繁に使用される(ホットな)式が自動的に特定されます。式の候補としては、
(monthly_sales*12)/52
が考えられます。IM式は、計算集約的な式を使用し、大規模なデータ・セットにアクセスする分析型問合せのパフォーマンスを大幅に向上させます。「インメモリー式による問合せの最適化」を参照してください。
-
インメモリー仮想列(IM仮想列)
IM仮想列により、IM列ストアで、表内の一部またはすべての仮想列をマテリアライズできます。
「インメモリー表に対する列の有効化および無効化」を参照してください。
-
IMファスト・スタート
IMファスト・スタートでは、IMCUをディスクに直接格納することで、IM列ストアへのデータベース・オブジェクトの移入が最適化されます。
「IM列ストアのIMファスト・スタートの管理」を参照してください。
-
サービスに対するオブジェクトレベルのサポート
個々のオブジェクトの場合、
INMEMORY ... DISTRIBUTE
句には、このサービスを実行できるデータベース・インスタンスへの移入を制限するFOR SERVICE
副句があります。たとえば、INMEMORY
オブジェクトをインスタンス1のみ、インスタンス2のみ、または両方のインスタンス内のIM列ストアに移入するよう構成できます。「オブジェクトレベルのサービス制御」を参照してください。
-
スタンバイ・データベース上のIM列ストア
Oracle Active Data Guardスタンバイ・データベース上でIM列ストアを有効にできます。アプリケーションで使用できるインメモリー列ストアのサイズを効率的に2倍にして、プライマリおよびスタンバイ・データベース上で、インメモリー列ストア内に完全に異なるデータのセットを移入できます。
「Oracle Active Data GuardでのIM列ストアのデプロイ」を参照してください。
-
IM列ストアでのADOのサポート
自動データ最適化(ADO)ポリシーを使用して、表、パーティションまたはサブパーティションなどのオブジェクトを、ヒート・マップ統計に基づいてIM列ストアから除去できます。正常なポリシー完了により、指定されたオブジェクトに対して
NO INMEMORY
が設定されます。「IM列ストアに対するADOの有効化」を参照してください。
-
結合グループ
結合グループは、効果的に結合できる2つの列をリストするユーザー作成オブジェクトです。特定の問合せで、結合グループにより、データベースで列値を解凍およびハッシュするパフォーマンス上のオーバーヘッドを排除できます。結合グループには、IM列ストアが必要となります。
「結合グループによる結合の最適化」を参照してください。