11.1 データベース・シャーディングのUCP共有プールの概要

Oracle Database 12cリリース2(12.2.0.1)以降、ユニバーサル接続プール(UCP)はデータベース・シャーディングをサポートします。UCPは指定されたシャーディング・キーを識別し、特定のシャードに接続します。シャーディングはグローバル・データ・サービス(GDS)を使用します。GDSは可用性、負荷、ネットワーク待機時間およびレプリケーション・ラグなどの様々なパラメータに基づいて、クライアント・リクエストを適切なデータベースにルーティングします。

データベース・シャーディングのUCP共有プールの使用例

この項では、データベース・シャーディングのUCP共有プールの使用例について説明します。使用例では、シャード・データベースに接続しているアプリケーションはUCPを使用して、同じ共有プール内のシャードGDSデータベースの異なるシャードおよびチャンクへの接続を格納します。アプリケーションでは、接続リクエスト中にシャーディング・キーをUCPに提供する必要があります。シャーディング・キーに基づいて、プールは接続リクエストを正しいシャードにルーティングします。データベースのシャードおよびチャンク間でデータが分散されても、それはユーザーには意識されません。UCPは再シャーディングおよびチャンク移動を透過的に処理し、エンド・ユーザーの影響を最小限に抑えます。

次の図に、使用例を示します。

図11-1 シャード・データベース・アーキテクチャを使用したユニバーサル接続プール(UCP)

図11-1の説明が続きます
「図11-1 シャード・データベース・アーキテクチャを使用したユニバーサル接続プール(UCP)」の説明